クラスター対応更新に関するテクニカル プレビュー

発行: 2012年2月

更新日: 2012年2月

適用対象: Windows Server 2012

クラスター対応更新 (CAU) は、クラスター化されたサーバーを更新できる機能です。更新プロセスに伴う中断がほとんど、またはまったく生じないように自動化されています。CAU は、クラスターからまず 1 つのノードを透過的にオフラインにして更新プログラムをインストールし、必要に応じて再起動して、ノードをオンラインに戻した後、次のノードの更新処理に移ります。この機能は、あらかじめ Windows Server 2012 の更新管理インフラストラクチャに統合されていますが、Windows PowerShell によってさらなる拡張と自動化が可能であり、IT の自動化に向けたより大きな構想の一環として利用することができます。

クラスター ノードの可用性を保ったまま、更新プログラムを容易にインストールすることができます。

  • Windows Server 2012

  • フェールオーバー クラスタリング機能

CAU は、Windows Server 2012 または Windows 8 を実行しているコンピューターから実行され、クラスターの更新処理を指揮します。CAU のプロセスを実行するコンピューターを "オーケストレータ (指揮者)" といいます。

クラスター更新のオーケストレーションには、次の処理が伴います。

  1. 適用できる更新プログラムをクラスター ノードごとにスキャンしてダウンロードする。

  2. 各クラスター ノードについて、現在実行中の、クラスター化されている役割を移動する。

  3. クラスター更新プロセスの間、クラスター クォーラムが確実に維持されるようにする。

  4. 更新プログラムを各クラスター ノードにインストールする。

  5. クラスター化された役割を元のノードに戻す。

  6. クラスター ノードを再起動する (インストールした更新プログラムによって要求された場合)。

  7. 過去にインストールされた一連の更新プログラムによって決まる依存関係にある更新プログラムをクラスター ノードごとにすべて検出し、ダウンロードしてインストールする。

  8. 必要な更新実行レポートを生成し、各クラスター ノードに保存する。

次の図は、CAU に含まれるコンポーネントを示しています。

図 1 ファイル サーバー クラスターへの CAU 展開は SMB クライアントを中断させない

CAU によるエンド ツー エンドのクラスター更新プロセスはクラスターに対応しており、完全に自動化されています。また、Windows Update エージェント (WUA) や Windows Server Update Services (WSUS) の既存のインフラストラクチャともシームレスに連携します。加えて、CAU には、新しいプラグイン開発を支援する拡張性に優れたアーキテクチャが備わっています。クラスターを意識しながら、すべてのクラスター ノードの更新をオーケストラの指揮者のように調整するツール、たとえば、カスタム ソフトウェア インストーラー、BIOS 更新ツール、ネットワーク アダプターやホスト バス アダプター (HBA) 用のファームウェア更新ツールなどを開発することができます。

さらに、CAU には、Windows PowerShell コマンドレットがすべて揃っているほか、新旧のコマンドレットの上に構築された直感的な GUI が付属しています。

コミュニティの追加

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