Windows To Go: 機能の概要

発行: 2012年2月

更新日: 2013年3月

適用対象: Windows 8

Windows To Go は、Windows® 8 のエンタープライズ機能の 1 つであり、PC で実行されているオペレーティング システムに関係なく、Windows 7 または Windows 8 の認定の要件を満たす PC で USB 接続の外部ドライブから起動できる Windows To Go ワークスペースを作成できるようにします。Windows To Go ワークスペースは、デスクトップやノート PC の場合と同じイメージを使用でき、同じように管理できます。Windows To Go は、デスクトップやノート PC の代わりに使うことや、他のモビリティ機能を置き換えることを意図したものではありません。別の場所で作業するシナリオを想定して、リソースの効率的な使用をサポートするものです。Windows To Go の使用を開始する前に考慮する必要がある事項は、他にもいくつかあります。

noteメモ
Windows To Go は、Windows RT ではサポートされていません。

Windows To Go ワークスペースは、いくつかの例外を除いて、他の Windows のインストールとまったく同様に動作します。次に、これらの例外を示します。

  • 内部ディスクがオフライン。 Windows To Go ワークスペースで起動したときには、データが誤って公開されないように、ホスト コンピューターの内部ハード ディスクが既定でオフラインになります。同様に、実行中のシステムに Windows To Go ドライブが挿入された場合、その Windows To Go ドライブはエクスプローラーに表示されません。

  • トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) を使用しない。TPM は特定のコンピューターに関連付けられ、Windows To Go ドライブはコンピューター間で移動されるため、BitLocker ドライブ暗号化を使用する場合には、TPM ではなくオペレーティング システム起動前のパスワードがセキュリティのために使用されます。

  • 既定では休止が無効。 Windows To Go ワークスペースがコンピューター間を簡単に移動できるように、休止状態は既定で無効になります。休止状態は、グループ ポリシー設定を使って再度有効にできます。

  • Windows 回復環境を使用できない。まれですが、Windows To Go ドライブを回復する必要がある場合には、Windows の新しいイメージを使って再度イメージングを行う必要があります。

  • Windows To Go ワークスペースをリフレッシュするか初期状態に戻す操作がサポートされていない。 Windows To Go ワークスペースを実行している場合、コンピューターを製造元の標準状態にリセットする機能は適用されないため、この機能は無効になっています。

  • 既定ではストアが無効。ストアを通じてライセンス供与されるアプリは、ライセンスのためにハードウェアにリンクされます。Windows To Go は異なるホスト PC にローミングするように設計されているので、ストアへのアクセスは無効になります。Windows To Go ワークスペースが複数の PC ホストにローミングしない場合は、ストアを有効にできます。

Windows To Go ドライブは、複数のコンピューターで起動できます。 ホスト コンピューターで最初に起動されたとき、Windows To Go ワークスペースはコンピューター上のすべてのハードウェアを検出し、必要なドライバーをインストールします。後でそのホスト コンピューターで起動されると、Windows To Go ワークスペースはホスト コンピューターを識別し、自動的に正しいドライバーのセットを読み込むことができます。

Windows To Go ワークスペースから使用するアプリケーションは、ローミングをサポートしていることをテストしておく必要があります。いくつかのアプリケーションは、コンピューターのハードウェアにバインドされるため、ワークスペースを複数のホスト コンピューターで使う場合に問題が発生します。

大量のコンピューターに Windows をインストールするには、企業は構成管理ソフトウェア (System Center Configuration Manager など) を使用するか、DiskPart、ImageX、展開イメージのサービスと管理 (DISM) ツールなどの標準の Windows 8 展開ツールを使用します。

Windows To Go ドライブをプロビジョニングする際は、新しいクラスのモバイル PC のプロビジョニングを計画する場合と同様に、これらの同じツールを使用できます。Windows アセスメント & デプロイメント キットを使用して、利用できる展開ツールを確認できます。

Important重要
Windows 8 用に提供されているバージョンの展開ツールを使用していることを確認してください。Windows To Go をサポートするために、多くの拡張機能が加えられています。以前のバージョンの展開ツールのいずれかを使用して Windows To Go ドライブをプロビジョニングすることはサポートされていません。

Windows To Go イメージに含める対象を決定する際は、必ず次の問題を検討します。

  • イメージに組み込む必要があるドライバーはあるか。

  • データを USB デバイスから適切な場所にどのようにして格納し、同期するか。

  • Windows To Go のローミングと互換性がないため、イメージに含めないようにするアプリケーションはあるか。

  • イメージのアーキテクチャは 32 ビットか 64 ビットか。

  • Windows To Go を企業ネットワークの外部で使用する場合、イメージでどのリモート接続ソリューションをサポートするか。

Windows To Go の展開の設計と計画の詳細については、「Prepare Your Organization for Windows To Go」を参照してください。

USB ドライブの場合

ここに示すデバイスは、Windows To Go 用に特に最適化および認定されており、Windows 8 の完全バージョンを USB ドライブから起動して実行するための要件を満たしています。Windows To Go 用の最適化には次のようなものがあります。

  • Windows To Go 認定フラッシュ ドライブは、高速のランダム読み取り/書き込みを実現するように設計されており、通常の Windows ワークロードをスムーズに実行するために必要となる、1 秒あたり数千のランダム アクセス I/O 操作をサポートします。

  • Windows To Go 認定ドライブは、Windows 7 または Windows 8 での使用が認定されたハードウェアで起動して実行するように調整されています。

  • Windows To Go 認定ドライブは耐久性に優れています。製造元の保証でサポートされており、通常の使用状況で動作が維持されます。保証の詳細については、製造元の Web サイトを参照してください。

このドキュメントの発行日の時点で、Windows To Go ドライブとしての使用が現在認定されている USB ドライブは次のとおりです。Windows To Go での使用が認定されたドライブが増えるにつれ、この一覧は更新されます。

Warning警告
認定されていない USB ドライブの使用はサポートされていません。

  • IronKey Workspace W300 (http://www.ironkey.com/wtg)

  • Kingston DataTraveler Workspace for Windows To Go (http://www.kingston.com/wtg/)

  • Spyrus Portable Workplace (http://www.spyruswtg.com/)

    Spyrus Portable Workplace をプロビジョニングするには、Spyrus Deployment Suite for Windows To Go を実行することをお勧めします。

  • Spyrus Secure Portable Workplace (http://www.spyruswtg.com/)

    Important重要
    Spyrus Secure Portable Workplace をプロビジョニングするには、Spyrus Deployment Suite for Windows To Go を使用する必要があります。Spyrus Deployment Suite for Windows To Go の詳細については、http://www.spyruswtg.com/ を参照してください。

  • Super Talent Express RC4 for Windows To Go

    および

    Super Talent Express RC8 for Windows To Go

    (http://www.supertalent.com/wtg/)

  • Western Digital My Passport Enterprise (http://www.wd.com/wtg)

    Windows To Go でのプロビジョニングのために Western Digital My Passport Enterprise ドライブを準備するには、WD Compass ユーティリティを実行することをお勧めします。 WD Compass ユーティリティの詳細については、http://www.wd.com/wtg を参照してください。

ホスト コンピューターの場合

PC を Windows To Go ワークスペースのホストとして使用できるかを評価するときは、次の条件を検討する必要があります。

  • Windows To Go で正常に動作するのは、Windows 7 または Windows 8 オペレーティング システムでの使用が認定されたハードウェアです。

  • Windows RT を実行しているコンピューターから Windows To Go ワークスペースを実行するシナリオはサポートされていません。

  • Mac コンピューターで Windows To Go ワークスペースを実行するシナリオはサポートされていません。

次の表に、Windows To Go で使用するホスト コンピューターに必要な特性の詳細を示します。

 

項目 要件

起動処理

USB ブート対応

ファームウェア

USB ブートが有効 (Windows 7 または Windows 8 での使用が認定された PC は、USB から直接起動するように構成できます。お使いの PC が USB から起動可能かどうかがわからない場合は、ハードウェアの製造元にお問い合わせください)

プロセッサ アーキテクチャ

Windows To Go ドライブ上のイメージをサポートすることが必要

外部 USB ハブ

サポートされない (Windows To Go ドライブをホスト コンピューターに直接接続します)

プロセッサ

1 GHz 以上

RAM

2 GB 以上

グラフィックス

DirectX 9 対応グラフィックス デバイスおよび WDDM 1.2 以降のドライバー

USB ポート

USB 2.0 ポート以上

ホスト PC と Windows To Go ドライブのアーキテクチャ上の互換性の確認

Windows To Go ドライブ上の Windows 8 イメージは、BIOS での USB ブートのサポートに加え、次の表に示すホスト PC のプロセッサ アーキテクチャおよびファームウェアとの互換性を必要とします。

 

ホスト PC のファームウェアの種類 ホスト PC のプロセッサ アーキテクチャ 互換性のある Windows To Go イメージ アーキテクチャ

従来の BIOS

32 ビット

32 ビットのみ

従来の BIOS

64 ビット

32 ビットおよび 64 ビット

UEFI BIOS

32 ビット

32 ビットのみ

UEFI BIOS

64 ビット

64 ビットのみ

コミュニティの追加

追加
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