about_Wildcards

適用対象: Windows PowerShell 2.0, Windows PowerShell 3.0

トピック

about_Wildcards

概要

Windows PowerShell® でワイルドカード文字を使用する方法について説明します。

詳細説明

ワイルドカード文字は 1 つ以上の文字を表します。ワイルドカード文字を使用して、コマンド内に単語パターンを作成できます。たとえば、C:\Techdocs ディレクトリにある、ファイル名拡張子が .ppt のファイルをすべて取得するには、次のように入力します。

        Get-ChildItem c:\techdocs\*.ppt

この例では、ワイルドカード文字であるアスタリスク (*) が、.ppt ファイル名拡張子の前に付いている任意の文字を表しています。

Windows PowerShell は、次のワイルドカード文字をサポートしています。

        Wildcard Description        Example  Match             No match
        -------- ------------------ -------- ----------------- --------
        *        Matches zero or    a*       A, ag, Apple      banana
                 more characters

        ?        Matches exactly    ?n       an, in, on        ran
                 one character in 
                 the specified 
                 position

        [ ]      Matches a range    [a-l]ook book, cook, look  took
                 of characters
 
        [ ]      Matches specified  [bc]ook  book, cook        hook
                 characters

1 つの単語パターンに複数のワイルドカード文字を含めることができます。たとえば、名前が "a" ～ "l" のいずれかの文字で始まるテキスト ファイルを検索するには、次のように入力します。

         Get-ChildItem c:\techdocs\[a-l]*.txt

多くのコマンドレットで、パラメーター値にワイルドカード文字を使用できます。各コマンドレットのヘルプ トピックで、ワイルドカード文字を使用できるパラメーターがある場合は、詳細が説明されています。ワイルドカード文字を使用できるパラメーターでは、大文字と小文字が区別されません。

また、コマンドやスクリプト ブロックでも、プロパティの値を表す単語パターンを作成する場合などに、ワイルドカード文字を使用できます。たとえば、次のコマンドは、ServiceType プロパティの値に "Interactive" が含まれているサービスを取得します。

        Get-Service | Where-Object {$_.ServiceType -like "*Interactive*"}

次の例では、If ステートメントの条件でワイルドカード文字を使用してプロパティ値を検索しています。このコマンドでは、復元ポイントの説明に "PowerShell" が含まれていると、復元ポイントの CreationTime プロパティの値がログ ファイルに追加されます。

        $p = Get-ComputerRestorePoint
        foreach ($point in $p) 
          {if ($point.description -like "*PowerShell*") 
              {add-content -path C:\TechDocs\RestoreLog.txt "$($point.CreationTime)"}}
             

関連項目

about_Language_Keywords

about_If

about_Script_Blocks