about_Group_Policy_Settings

適用対象: Windows PowerShell 2.0, Windows PowerShell 3.0

トピック

about_Group_Policy_Settings

概要

Windows PowerShell® のグループ ポリシー設定について説明します。

詳細説明

Windows PowerShell には、エンタープライズ環境のサーバーに対して一貫したオプション値を定義するためのグループ ポリシー設定が含まれています。

Windows PowerShell のグループ ポリシー設定は、次のグループ ポリシー パスに格納されます。

        Computer Configuration\Administrative Templates\Windows Components\Windows PowerShell
        User Configuration\Administrative Templates\Windows Components\Windows PowerShell    

[ユーザーの構成] パス内のグループ ポリシー設定は、[コンピューターの構成] パスのグループ ポリシー設定よりも優先されます。

次のポリシーがあります。

スクリプトの実行を有効にする:

Windows PowerShell の実行ポリシーを設定します。

モジュール ログを有効にする:

モジュールの LogPipelineExecutionDetails プロパティを設定します。

Update-Help の既定のソース パスを設定する:

インターネットではなく、ディレクトリに UpdatableHelp のソースを設定します。

Windows のバージョンごとにすべてのグループ ポリシー設定を一覧したスプレッドシートをダウンロードするには、Microsoft ダウンロード センターの「Windows および Windows Server のグループ ポリシー設定リファレンス」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=261775) を参照してください。

スクリプトの実行を有効にする

"スクリプトの実行を有効にする" ポリシー設定は、コンピューターとユーザーの実行ポリシーを設定し、これでスクリプトの実行を許可するかどうかが決まります。

ポリシー設定を有効にする場合、次のポリシー設定から選択できます。

"署名済みスクリプトのみ許可する" を使用すると、信頼された発行元によって署名されている場合にのみスクリプトを実行できます。このポリシー設定は、AllSigned 実行ポリシーと同等です。

"ローカル スクリプトおよびリモートの署名済みスクリプトを許可する" を使用すると、すべてのローカル スクリプトを実行できます。インターネットから発信されるスクリプトは、信頼された発行元によって署名されている必要があります。このポリシー設定は、RemoteSigned 実行ポリシーと同等です。

"すべてのスクリプトを許可する" を使用すると、すべてのスクリプトを実行できます。このポリシー設定は、Unrestricted 実行ポリシーと同等です。

このポリシー設定を無効にした場合、どのスクリプトも実行できません。このポリシー設定は、Restricted 実行ポリシーと同等です。

このポリシー設定を無効にするか、または構成しなかった場合、Set-ExecutionPolicy コマンドレットでコンピューターまたはユーザーに設定した実行ポリシーによって、スクリプトの実行を許可するかどうかが決まります。既定値は Restricted です。

詳細については、「about_Execution_Policies」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) を参照してください。

モジュール ログを有効にする

"モジュール ログを有効にする" ポリシー設定は、選択した Windows PowerShell モジュールのログを有効にします。設定は、影響を受けるすべてのコンピューター上のすべてのセッションで有効になります。

このポリシー設定を有効にして 1 つ以上のモジュールを指定すると、指定したモジュールのパイプライン実行イベントがイベント ビューアーの Windows PowerShell ログに記録されます。

このポリシー設定を無効にすると、実行イベントのログがすべての Windows PowerShell モジュールで無効になります。

このポリシー設定を構成しなかった場合、各モジュールまたはスナップインの LogPipelineExecutionDetails プロパティで、モジュールまたはスナップインの実行イベントを記録するかどうかが決まります。既定では、すべてのモジュールおよびスナップインの LogPipelineExecutionDetails プロパティが False に設定されます。

モジュールのモジュール ログを有効にするには、次のコマンド形式を使用します。モジュールはセッションにインポートされている必要があり、設定は現在のセッションでのみ有効です。

        PS C:\>Import-Module <Module-Name>
        PS C:\>(Get-Module <Module-Name>).LogPipelineExecutionDetails = $true

特定のコンピューター上のすべてのセッションについてモジュール ログを有効にするには、前述のコマンドをすべてのユーザーの Windows PowerShell プロファイル ($Profile.AllUsers.AllHosts) に追加します。

モジュール ログの詳細については、「about_Modules」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=144311) を参照してください。

Update-Help の既定のソース パスを設定する

"Update-Help の既定のソース パスを設定する" ポリシー設定は、Update-Help コマンドレットの SourcePath パラメーターの既定値を設定します。この設定を使用すると、ユーザーは Update-Help コマンドレットを使用して、インターネットからヘルプ ファイルをダウンロードできなくなります。

注記:

[Update-Help の既定のソース パスを設定する] グループ ポリシー設定は、[コンピューターの構成] と [ユーザーの構成] に表示されます。ただし、[コンピューターの構成] のグループ ポリシー設定のみ有効です。[ユーザーの構成] のグループ ポリシー設定は無視されます。

Update-Help コマンドレットは、Windows PowerShell モジュールの最新のヘルプ ファイルをダウンロードし、コンピューターにインストールします。既定では、Update-Help は、モジュールで指定されたインターネット上の場所から新しいヘルプ ファイルをダウンロードします。

ただし、Save-Help コマンドレットを使用して、最新のヘルプ ファイルをネットワーク共有などのファイル システムの場所にダウンロードし、その後 Update-Help コマンドレットを使用して、ファイル システムの場所からヘルプ ファイルを取得し、コンピューターにインストールすることができます。Update-Help コマンドレットの SourcePath パラメーターでは、ファイル システムの場所を指定します。

SourcePath パラメーターに既定値を指定することで、このグループ ポリシー設定は、すべての Update-Help コマンドに暗黙的に SourcePath パラメーターを追加します。ユーザーは、別のファイル システムの場所を入力することで、既定値として指定されている特定のファイル システムの場所を上書きできます。ただし、Update-Help コマンドから SourcePath パラメーターを削除することはできません。

このポリシー設定を有効にした場合、SourcePath パラメーターの既定値を指定できます。ファイル システムの場所を入力してください。

このポリシー設定が無効になっている場合、または構成されていない場合、Update-Help コマンドレットの SourcePath パラメーターの既定値はありません。ユーザーは、インターネットから、またはファイル システムの任意の場所から、ヘルプをダウンロードできます。

詳細については、「about_Updatable_Help」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=235801) を参照してください。

キーワード

about_Group_Policies

about_GroupPolicy

関連項目

about_Execution_Policies

about_Modules

about_Updatable_Help

Get-ExecutionPolicy

Set-ExecutionPolicy

Get-Module

Update-Help

Save-Help