Exchange Serverでのサーバーの正常性とパフォーマンス
パフォーマンスに優れたメッセージング インフラストラクチャの設計と管理には、サーバーの正常性とパフォーマンスについて理解しておくことが重要です。 Exchange 2016 と Exchange 2019 は、Exchange 2013 で導入された機能を引き続き使用して、サーバーの正常性とパフォーマンスを管理するのに役立ちます。
可用性管理
可用性管理と呼ばれる機能により、エンドユーザーのエクスペリエンスを維持する組み込みの監視と回復アクションが提供されます。 可用性管理は、Exchange Health Manager Service (MSExchangeHMHost.exe) および Exchange Health Manager Worker プロセス (MSExchangeHMWorker.exe) という 2 つのプロセス、ならびに次のコンポーネントで構成されます。
プローブ エンジン: プローブ エンジン は、サーバー上で測定を行います。
監視プローブ エンジン: 監視プローブ エンジン は、正常な状態を構成するものに関するビジネス ロジックを格納します。 パターン認識エンジンと同様に、監視プローブ エンジンは、正常な状態とは異なるパターンや測定結果を探して、コンポーネントまたは機能が正常でないかどうかを評価します。
レスポンダー エンジン: レスポンダー エンジン が異常なコンポーネントに関するアラートを受け取ると、最初にそのコンポーネントの回復が試みられます。 可用性管理によって、複数の段階からなる修復操作が可能になります。 最初の試行はアプリケーション プールの再起動、2 回目の試行は対応するサービスの再起動、3 回目の試行はサーバーの再起動になる可能性があります。 最後の試行でサーバーをオフラインにし、それ以上トラフィックを受信しないようにします。 これらのアクションがすべて失敗すると、ヘルプ デスクに警告が送信されます。
マネージド可用性の詳細については、「 マネージド可用性」を参照してください。
ワークロード管理
ワークロード管理は以下のコンポーネントで構成されます。
ユーザー ワークロード管理 は、Exchange 2010 で導入されたユーザー調整機能の新しい名前です。 環境のニーズに応じてこれらの設定をカスタマイズできます。
システム ワークロード管理 では、キー サーバー リソースの正常性を監視することで、特定の Exchange ワークロードが自動的に調整されます。 These settings should be customized only under the direction of Microsoft Customer Service and Support.
ユーザー ワークロード管理の詳細については、「Exchange Serverでのユーザー ワークロード管理」を参照してください。