Get-MailDetailReport

 

適用先: Exchange Online

このコマンドレットは、クラウドベースのサービスでのみ使用できます。

組織を経由するメッセージの詳細を確認するには、Get-MailDetailReport コマンドレットを使用します。

以下の構文セクションのパラメーターの詳細については、「構文」を参照してください。

構文

Get-MailDetailReport [-AggregateBy <String>] [-Direction <MultiValuedProperty>] [-Domain <MultiValuedProperty>] [-EndDate <DateTime>] [-EventType <MultiValuedProperty>] [-Expression <Expression>] [-MessageId <MultiValuedProperty>] [-MessageTraceId <MultiValuedProperty>] [-Organization <OrganizationIdParameter>] [-Page <Int32>] [-PageSize <Int32>] [-ProbeTag <String>] [-StartDate <DateTime>]

例 1

この例では、2012 年 6 月 13 日から 2012 年 6 月 15 日までの間に john@contoso.com によって送信されたメッセージの詳細を取得しています。

Get-MailDetailReport -StartDate 06/13/2012 -EndDate 06/15/2012 -SenderAddress john@contoso.com

解説

このコマンドレットを実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。このトピックにはこのコマンドレットのすべてのパラメーターが示されていますが、割り当てられているアクセス許可に含まれていない一部のパラメーターにはアクセスできません。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「Exchange Online の機能アクセス許可」の「レポートの表示」。

パラメーター

パラメーター 必須 種類 説明

AggregateBy

省略可能

System.String

AggregateBy パラメーターでは、レポート期間を指定します。このパラメーターの有効な値は次のとおりです。HourDay、または Summary です。既定値は Day です。

Direction

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

Direction パラメーターは、受信または送信メッセージで結果をフィルター処理します。このパラメーターの有効な値は、Inbound および Outbound です。

Domain

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

Domain パラメーターは、クラウドベースの組織で承認されたドメインで結果をフィルター処理します。複数のドメインの値をコンマで区切って指定できます。

EndDate

省略可能

System.DateTime

EndDate パラメーターは、期間の終了日を指定します。

コマンドが実行されるコンピューターの [地域のオプション] の設定で定義されている短い日付形式を使用します。たとえば、コンピューターが短い日付形式の mm/dd/yyyy を使用するように構成されている場合、2010 年 3 月 1 日を指定するには「03/01/2010」と入力します。日付のみを入力したり、日付と時刻を入力することもできます。日付と時刻を入力する場合は、"10/05/2010 5:00 PM" のように、引数を二重引用符 (") で囲む必要があります。

EventType

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

EventType パラメーターは、イベントの種類別にレポートをフィルター処理します。このパラメーターの有効な値の詳細な一覧を表示するには、コマンド Get-MailFilterListReport -SelectionTarget EventTypes を実行します。指定するイベントの種類は、レポートに対応している必要があります。たとえば、マルウェア レポートの場合に指定できるのはマルウェア フィルターのイベントのみです。

複数の値をコンマで区切って指定できます。

Expression

省略可能

System.Linq.Expressions.Expression

このパラメーターは、Microsoft の内部使用目的に予約されています。

MessageId

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

MessageId パラメーターは、メッセージの Message-ID ヘッダー フィールドで結果をフィルター処理します。この値はクライアント ID として知られています。Message-ID の形式は、メッセージを送信するメッセージング サーバーによって異なります。値はメッセージごとに一意である必要があります。ただし、すべてのメッセージング サーバーが同じ方法で Message-ID を作成するわけではありません。完全なメッセージ ID 文字列を含める必要があります。メッセージ ID には、山かっこが含まれる場合もあります。

MessageTraceId

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

MessageTraceId パラメーターを受信者アドレスと組み合わせて使用して、メッセージ トレースを一意に識別し、詳細を取得することができます。メッセージ トレース ID は、システムで処理するメッセージごとに生成されます。

Organization

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.OrganizationIdParameter

Organization パラメーターは、内部で Microsoft が使用するために予約されています。

Page

省略可能

System.Int32

Page パラメーターは、表示する結果のページ数を指定します。このパラメーターの有効な入力値は、1 ~ 1000000 の整数です。既定値は 1 です。

PageSize

省略可能

System.Int32

PageSize パラメーターには、ページあたりのエントリの最大数を指定します。このパラメーターの有効な入力値は、1 ~ 100000 の整数です。既定値は 1000 です。

ProbeTag

省略可能

System.String

このパラメーターは、Microsoft の内部使用目的に予約されています。

StartDate

省略可能

System.DateTime

StartDate パラメーターは、期間の開始日を指定します。

コマンドが実行されるコンピューターの [地域のオプション] の設定で定義されている短い日付形式を使用します。たとえば、コンピューターが短い日付形式の mm/dd/yyyy を使用するように構成されている場合、2010 年 3 月 1 日を指定するには「03/01/2010」と入力します。日付のみを入力したり、日付と時刻を入力することもできます。日付と時刻を入力する場合は、"10/05/2010 5:00 PM" のように、引数を二重引用符 (") で囲む必要があります。

入力の種類

このコマンドレットに使用できる入力の種類を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」を参照してください。コマンドレットで入力の種類のフィールドが空白の場合、そのコマンドレットには入力データを指定できません。

戻り値の種類

このコマンドレットに使用できる戻り値の種類 (出力の種類) を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」を参照してください。出力の種類のフィールドが空白の場合、コマンドレットはデータを返しません。