about_PowerShell.exe
適用対象: Windows PowerShell 2.0, Windows PowerShell 3.0
トピック
about_PowerShell.exe
概要
PowerShell.exe コマンド ライン ツールを使用する方法について説明します。構文を紹介し、コマンド ライン スイッチについて説明します。
PowerShell.exe を実行すると Windows PowerShell® セッションが開始されます。Cmd.exe および Windows PowerShell で使用できます。
詳細説明
構文
PowerShell[.exe]
[-EncodedCommand <Base64EncodedCommand>]
[-ExecutionPolicy <ExecutionPolicy>]
[-InputFormat {Text | XML}]
[-Mta]
[-NoExit]
[-NoLogo]
[-NonInteractive]
[-NoProfile]
[-OutputFormat {Text | XML}]
[-PSConsoleFile <FilePath> | -Version <Windows PowerShell version>]
[-Sta]
[-WindowStyle <style>]
[-File <FilePath> [<Args>]]
[-Command { - | <script-block> [-args <arg-array>]
| <string> [<CommandParameters>] } ]
PowerShell[.exe] -Help | -? | /?
パラメーター
-EncodedCommand <Base64EncodedCommand>
Base 64 エンコード文字列バージョンのコマンドを受け入れます。このパラメーターを使用して、複雑な引用符または中かっこが必要なコマンドを Windows PowerShell に送信します。
-ExecutionPolicy <ExecutionPolicy>
現在のセッションの既定の実行ポリシーを設定し、$env:PSExecutionPolicyPreference 環境変数に保存します。このパラメーターによって、レジストリに設定されている Windows PowerShell 実行ポリシーが変わることはありません。有効な値の一覧を含む Windows PowerShell 実行ポリシーの詳細については、「about_Execution_Policies」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) を参照してください。
-File <FilePath> [<パラメーター>]
指定されたスクリプトをローカル スコープ ("ドット ソース形式") で実行します。このスクリプトが作成する関数および変数を現在のセッションで使用できるようになります。スクリプト ファイルのパスおよび任意のパラメーターを入力します。File パラメーター名の後ろに入力されたすべての文字は、スクリプト パラメーターが後に続くスクリプト ファイルのパスとして解釈されるため、File はコマンド内の最後のパラメーターにする必要があります。
File パラメーターの値には、スクリプトのパラメーターおよびパラメーター値を含めることができます。たとえば、次のように入力します。
-File .\Get-Script.ps1 -Domain Central
通常、スクリプトのスイッチ パラメーターは、含まれているか省略されているかのどちらかです。たとえば、次のコマンドは、Get-Script.ps1 スクリプト ファイルのすべてのパラメーターを使用します。
-File .\Get-Script.ps1 -All
まれなケースとして、スイッチ パラメーターのブール値を指定することが必要になる場合があります。File パラメーターの値にスイッチ パラメーターのブール値を指定するには、次のようにパラメーター名と値を中かっこで囲みます。
-File .\Get-Script.ps1 {-All:$False}.
-InputFormat {Text | XML}
Windows PowerShell に送信されるデータの形式を説明します。有効な値は "Text" (テキスト文字列) または "XML" (シリアル化された CLIXML 形式) です。
-Mta
マルチスレッド アパートメントを使用して Windows PowerShell を起動します。このパラメーターは、Windows PowerShell 3.0 で導入されました。Windows PowerShell 2.0 では、マルチスレッド アパートメント (MTA) が既定値です。Windows PowerShell 3.0 では、シングルスレッド アパートメント (STA) が既定値です。
-NoExit
スタートアップ コマンドの実行後に終了しません。
-NoLogo
スタートアップ時に著作権バナーを非表示にします。
-NonInteractive
ユーザーに対話型のプロンプトを表示しません。
-NoProfile
Windows PowerShell プロファイルを読み込みません。
-OutputFormat {Text | XML}
Windows PowerShell からの出力の形式を指定します。有効な値は "Text" (テキスト文字列) または "XML" (シリアル化された CLIXML 形式) です。
-PSConsoleFile <FilePath>
指定された Windows PowerShell コンソール ファイルを読み込みます。コンソール ファイルのパスと名前を入力します。コンソール ファイルを作成するには、Windows PowerShell で Export-Console コマンドレットを使用します。
-Sta
シングルスレッド アパートメントを使用して Windows PowerShell を起動します。Windows PowerShell 2.0 では、マルチスレッド アパートメント (MTA) が既定値です。Windows PowerShell 3.0 では、シングルスレッド アパートメント (STA) が既定値です。
-Version <Windows PowerShell のバージョン>
指定されたバージョンの Windows PowerShell を起動します。有効な値は 2.0 ~ 3.0 です。指定するバージョンがシステムにインストールされている必要があります。Windows PowerShell 3.0 がコンピューターにインストールされている場合は、"3.0" が既定のバージョンです。それ以外の場合は、"2.0" が既定のバージョンです。詳細については、『Windows PowerShell ファースト ステップ ガイド』の Windows PowerShell のインストールに関するページを参照してください。
-WindowStyle<ウィンドウ スタイル>
セッションのウィンドウ スタイルを設定します。有効な値は、Normal、Minimized、Maximized、および Hidden です。
-Command -param
NoExit パラメーターが指定されていない限り、指定のコマンド (および任意のパラメーター) を、Windows PowerShell コマンド プロンプトで入力した場合と同様に実行して終了します。
コマンドの値には、"-"、文字列、またはスクリプト ブロックを指定できます。コマンドの値が "-" の場合、コマンド テキストは標準入力から読み取られます。
スクリプト ブロックは、中かっこ ({}) で囲む必要があります。スクリプト ブロックは、Windows PowerShell で PowerShell.exe を実行している場合にのみ指定できます。スクリプトの結果は、ライブ オブジェクトではなく、逆シリアル化された XML オブジェクトとして親シェルに返されます。
Command の値が文字列の場合は、このコマンドの後ろに入力された文字はコマンドの引数として解釈されるため、Command をコマンド内の最後のパラメーターにする必要があります。
Windows PowerShell コマンドを実行する文字列を記述するには、次の形式を使用します。
"& {<command>}"
ここで、二重引用符は文字列を示しており、呼び出し演算子 (&) によってコマンドが実行されます。
-Help、-?、/?
PowerShell.exe のヘルプを表示します。Windows PowerShell で PowerShell.exe コマンドを入力する場合は、スラッシュ (/) ではなくハイフン (-) をコマンド パラメーターの先頭に追加します。Cmd.exe では、ハイフンまたはスラッシュを使用できます。
注釈
トラブルシューティング上の注意: Windows PowerShell 2.0 では、Windows PowerShell コンソールから一部のプログラムを起動する際に LastExitCode が 0xc0000142 で失敗します。
例
PowerShell -PSConsoleFile sqlsnapin.psc1
PowerShell -Version 2.0 -NoLogo -InputFormat text -OutputFormat XML
PowerShell -Command {Get-EventLog -LogName security}
PowerShell -Command "& {Get-EventLog -LogName security}"
# To use the -EncodedCommand parameter:
$command = "dir 'c:\program files' "
$bytes = [System.Text.Encoding]::Unicode.GetBytes($command)
$encodedCommand = [Convert]::ToBase64String($bytes)
powershell.exe -encodedCommand $encodedCommand
関連項目
about_PowerShell_Ise.exe (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=256512)