テープ ライブラリの互換性を確認する

 

適用対象: System Center 2012 R2 Data Protection Manager

テープ ライブラリの互換性の確認は、次の手順で行います。

  • テープが Windows Server カタログのハードウェアのストレージ セクションの一覧に含まれ、Windows 2008 64 ビットまたは Windows 2008 R2 64 ビットと互換性があると示されている場合は、おそらく DPM で動作します。 Windows Server 2012 と互換性のないドライバーについては、ベンダーに相談してください。

  • テープが既にある場合は、PM Tape Library Compatibility Test ツールを実行できます。

互換性ツールを実行する

DPM 2012 でテープ ライブラリを確認するには、ツールを次のように実行します。

  1. DPM Tape Library Compatibility Test Tool をダウンロードします。

  2. 圧縮フォルダー内のファイルを、コンピューターのフォルダーに抽出します。

  3. ツールを実行する前に、次の操作を行います。

    • 目的のテープ ライブラリとテープ ドライブが、デバイス マネージャーに表示されていることを確認します。

    • 読み取り/書き込みデータ テープをスロット 0 に挿入します。 このテープの内容は上書きされます。

    • クリーニング テープをスロット 1 に挿入します。 テープは隣接するスロットにセットする必要があります。それが難しい場合は、テープとテープの間のスロットに他のテープがないようにします。 データ テープがクリーニング テープよりも手前のスロットにセットされている

  4. 管理者特権のコマンド プロンプトを開き、ツールを抽出したフォルダーに移動します。

  5. ツールがテープを認識するかどうかをチェックするには、「DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /LL」と入力します。 その後、次のようにしてチェックします。

    • テープ ライブラリをチェックするには、「DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /TL <テープ ライブラリ名> /AT」と入力します。

    • スタンドアロンのテープ ドライブをチェックするには、「DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /TL <デバイス名> /SA」と入力します。

  6. 次のテストが実行されます。

    • テスト 1:基本構成 - システムに装着されているデバイスをスキャンして、スタンドアロン テープ ドライブとテープ ライブラリを識別します。 テストが終わると、テスト結果のサマリーが示されます。 それぞれのデバイスのデバイス名、シリアル番号、ベンダー名、製品名、ファームウェアのリビジョン、SCSI プロパティが表示されます。 これらの情報が正しいかどうかを確認してください。 正しくない場合は次のようにします。

      • すべてのデバイスがデバイス マネージャーに表示されているかどうかを確認します。

      • デバイス ドライバーが最新かどうかを確認します。

      • ドライブの割り当てが間違っている場合は、<DPM インストール フォルダー>/bin フォルダーにある DPMDriveMapping.exe ツールを使って修正します。 DPM をコンピューターにインストールしていない場合は、DPMDriveMapping.exe によって作成される DPMLA.xml を Tape Library Certification Tool の展開先のフォルダーにコピーします。

    • テスト 2:マウント/マウント解除 - 使用できる最初のスロットからテープを選択して、ドライブへのマウント、およびドライブからのマウント解除をテストします。

    • テスト 3:ドライブのクリーニング - クリーニング テープを使って、クリーニング テストを行います。 テープの取り外しや交換を行えない、Firestreamer の仮想テープ ライブラリを使っている場合は、/ST フラグを入力して、このテストをスキップしてください。

    • テスト 4:I/E メディア - 使用できる最初のテープを選択し、I/E ポートに移動してから戻します。 ライブラリ、または仮想テープ ライブラリに I/E ポートがない場合は、このテストが自動的にスキップされます。

    • テスト 5:I/O - 使用できる最初の書き込み可能なテープを選択して、バッファーをいくつか書き込んでから、その内容を読み取ります。 このテストでは、読み取り/書き込み可能かどうかだけがチェックされます。 ドライブで発生した他のエラーについては、アドバンスト モードで確認してください。

  7. テストが完了すると、LibraryTestTool-*Curr.errlog というログファイルが作成され、ツールを実行したフォルダーに保存されます。 テストが正常に完了した場合は、テープ ライブラリは DPM 2012 で動作するものと考えることができます。

Hyper-V ファイバー チャネル用の互換性ツールを実行する

テープにバックアップするための Hyper-V 仮想ファイバー チャネルに対する DPM 2012 R2 で導入されたサポートの 3 を更新します。 これを使用している場合は、次のようにして互換性をチェックします。

  1. DPM 2012 R2 および更新プログラムのロールアップ 3 がインストールされた Windows Server 2012 R2 を実行していると Hyper-V ホストを 2 台用意します。

  2. 両方のサーバーでライブ マイグレーションを有効にします。 クラスター化された展開は必要ありません。

  3. 前のセクションで説明したように、1 台目のホスト サーバーで互換性ツールを実行し、テストが正常に完了することを確認します。

  4. 2 台目のホスト サーバーへのライブ マイグレーションを開始し、完了するまで待機します。

  5. 2 台目のホスト サーバーで DPM が仮想的に実行した後、上で説明したように、そのホスト サーバーで互換性ツールを実行し、テストが正常に完了することを確認します。 テストに合格する場合、テープ ライブラリは更新プログラムのロールアップ 3 を実行する DPM 2012 R2 で動作するものと見なすことができます。

ツールの構文と例

ツールの構文は、以下のとおりです。

DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /<switch_1> [/switch_2]

スイッチ

説明

/LL

使用可能なテープ ライブラリとテープ ドライブを一覧表示する

使用可能なすべてのライブラリを一覧表示する: DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /LL

/LT

すべてのテスト ケースを一覧表示する

/TL

特定のライブラリをテストする

/AT

すべてのテスト ケースを実行する

物理ライブラリに対してすべてのテストを実行する: DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /TL \\.\Changer0 /AT

/ST

特定のテストを実行する

物理ライブラリに対してテスト 3 および 4 を実行する: DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /TL \\.\Changer0 /ST 3 4

クリーニング テスト以外のすべてのテストを実行する: DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /TL \\.\Changer0 /ST 1 2 4 5

/SA

スタンドアロン ドライブのテスト ケースを実行する

スタンドアロン ドライブ テストを実行する: DPMLibraryTest.exe /CERTIFY /TL \\.\Tape21745678 /SA

/EX

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