SharePoint Online を使用するように Dynamics 365 (online) をセットアップする

[アーティクル]
04/18/2017

公開日: 2017年2月

対象: Dynamics 365 (online)、Dynamics CRM Online

Microsoft Dynamics 365 (オンライン) で Microsoft SharePoint Online を使用すると以下が可能です。

Microsoft Dynamics 365内からSharePoint に格納されているドキュメントを作成、アップロード、表示、および削除できます。
ドキュメントのチェックインおよびチェックアウト、バージョン履歴の表示、ドキュメントのプロパティの変更などの SharePoint ドキュメント管理機能を、Microsoft Dynamics 365 内で使用します。
非Microsoft Dynamics 365 ユーザー、たとえば、入札を確認したい顧客が、適切なアクセス許可があるなら、SharePointドキュメントに直接アクセスできるようにします。

重要

このトピックは、サーバーベースの SharePoint 統合を初めて展開またはそれにアップグレードする組織向けです。サーバーベースの SharePoint統合を有効にすると、以前のクライアントベースの認証方式に戻ることができなくなります。

組織によっては、Microsoft Dynamics CRM リストコンポーネントソリューションを使用するほうが良い場合があります。詳細:リストコンポーネントを使用しての SharePoint の統合の構成。

ヒント

Video symbol 以下のビデオを確認してください: Dynamics 365 を SharePoint Online に接続

SharePoint Onlineを使用するように Dynamics 365 (オンライン) を設定するには、次の手順を実行します。

SharePoint のチームサイトへのユーザーアクセス許可の割り当て

Microsoft Dynamics 365 (オンライン) および Microsoft Office 365 ユーザーは、SharePoint サイトに自動的にはアクセスを許可されません。SharePoint サイト内で、個々のユーザーまたはグループに特定のアクセス許可レベルを割り当てる必要があります。

チームサイトへのユーザーの割り当て

Office 365 管理センターを参照し、Office 365 グローバル管理者資格情報を使用してサインインします。
Office 365 アプリケーション起動ツールを開き、[SharePoint] をクリックします。
3 左側のメニューで [チームサイト] をクリックします。
ホームページで、[共有] をクリックします (右上隅)。
チームサイトの既定のアクセス許可を確認するには、[多数のユーザー] をクリックします。
既定では、Microsoft Office 365 組織のすべてのユーザーは、SharePointのチームサイトのドキュメントを追加および編集できます。他のユーザーを招待するには、[ユーザーの招待] を選択し、ドキュメントを共有する組織外のユーザーを追加します。

SharePoint アクセス許可に関する詳細については、「導入: アクセス許可でユーザーのアクセスを制御する」を参照してください。

SharePoint ドキュメント管理に Dynamics 365 (online) を構成する

Dynamics 365 (オンライン) 組織用に、Microsoft Dynamics CRM Online 2014 年春は、新しいサーバーベースの (サーバー間認証を使用) SharePoint 統合を導入しています。それによりMicrosoft Dynamics CRM リストコンポーネントソリューションをインストールまたは使用し続ける必要がなくなりました。

新しい組織で、ドキュメント管理を展開していない場合は、「新しい組織の構成」を参照してください。

組織が既に Microsoft Dynamics CRM リストコンポーネントでドキュメント管理を使用している場合、サーバーベースの SharePoint 統合に切り替えられます。詳細:リストコンポーネントからの切り替え、または展開の変更

重要

Microsoft Dynamics CRM リストコンポーネントは、Dynamics 365 のドキュメント対応のエンティティ名を使用して、SharePoint ライブラリを構築します。サーバーベースの SharePoint 統合はエンティティの表示名を使用します。サーバーベースの SharePoint 統合にアップグレードする際、SharePoint のドキュメントライブラリでの表示名が Dynamics 365 でのエンティティの表示名に一致していることを確認します。詳細:Microsoft Dynamics CRM Online と SharePoint Online のサーバーベースの SharePoint 統合を構成しようとしたときの "検証エラー"を参照してください。

SharePoint library name and entity display name

これらの名前は一致する必要があります。

新しい組織の構成

Dynamics 365 組織がドキュメント管理を展開していない場合は、Dynamics 365 システム管理者のログオン時に、サーバーベースのSharePoint 統合を有効できるという通知メッセージが表示されます。

Enable Server-Based SharePoint Integration alert

注意

通知が表示されず、サーバーベースのSharePoint 統合を以前に有効にしたことがない場合は、ブラウザーのキャッシュをクリアする、または、InPrivate ブラウズで Internet Explorer を使用してDynamics 365 を開いて、通知が再び表示されるようにします。サーバーベースの統合を構成すると、通知は表示されなくなります。

サーバーベースの SharePoint 統合の有効化警告で、[次へ] をクリックします。
SharePoint サイトがある場所で [オンライン] を選択し、[次へ] を選択します。
Microsoft Dynamics 365 (オンライン) が SharePoint オンラインサイトに接続されていない場合は、フォルダーの自動作成に使用する SharePoint サイトの URL (https://contoso.sharepoint.com など) を入力し、[次へ] を選択します。

ヒント

SharePoint サイトコレクションを表示するには、Office 365 管理センターで、[管理センター] > [SharePoint] を選択して [サイトコレクション] を選択します。
URL が、有効な SharePoint オンラインサイトであるか、また、Dynamics 365 組織と同じOffice 365 テナントがに存在しているかが確認されます。サーバーベースの SharePoint 統合を有効にすると、以前クライアント側の統合に戻ることができなくなります。[有効化] を選択します。

サーバーベースの SharePoint を有効化すると、リストコンポーネントをインストールする、また、サーバーベースの統合を有効にするオプションは、ドキュメント管理のオプションとしては表示されなくなります。

サーバーベースの SharePoint 統合が有効になると、ドキュメント管理の統合に利用するエンティティを有効にする必要があります。詳細:ヘルプとトレーニング: エンティティに対するドキュメント管理の有効化

ドキュメント管理の使用

上記で有効にしたエンティティにドキュメントの保存場所を追加し、ドキュメントを管理する準備ができました。ドキュメント管理可能レコード(たとえば、取引先担当者)を開いて開始します。

Microsoft Dynamics 365 (オンライン) Web アプリケーションを参照します。
サンプルの取引先企業 [Adventure Works] などの取引先企業を選択します。
ナビゲーションバーで、取引先企業名の横の下矢印をクリックし、次に、[ドキュメント] をクリックします。
[アップロード] をクリックして、Microsoft Office 365SharePoint Online チームサイトの新しいフォルダーへアップロードするドキュメントを参照します。
Dynamics 365 フォルダーの場所を選択し、[Ok] をクリックします。
Microsoft Office 365SharePoint Online チームサイトでドキュメントを表示するには、ドキュメント名 (チェックマークが表示されます) の左側をクリックし、[場所を開く] をクリックします。
[サイトのコンテンツ] をクリックして、選択したマネージドエンティティに対して作成されたすべてのドキュメントライブラリを表示します。

ドキュメント管理で管理するように選択したエンティティは、ドキュメントライブラリ (例: 取引先企業、記事、サポート案件、潜在顧客、営業案件、製品、見積もり、および営業資料) として表示されます。