Analysis Services 管理プログラミング (SSAS)

  • [アーティクル]

Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) では、Analysis Services インスタンスでの管理タスクの実行に使用できる複数のテクノロジがサポートされています。Analysis Services 管理テクノロジを使用すると、次の作業を実行できます。

  • Analysis Services オブジェクトの作成または変更
    Analysis Services スクリプト言語 (ASSL) 要素を含んでいる分析管理オブジェクト (AMO) コマンドまたは XML for Analysis (XMLA) コマンドを使用すると、データベース、キューブ、ディメンション、マイニング構造などの Analysis Services オブジェクトを作成または変更できます。

    Analysis Services オブジェクトを作成または変更するには、次の方法があります。

    • マネージ クライアント アプリケーションでは AMO を使用し、Microsoft .NET Framework のインターフェイスを介してオブジェクトを作成または変更します。詳細については、「分析管理オブジェクト (AMO)」を参照してください。
    • Analysis Services インスタンスでオブジェクトを直接作成または変更するには、XMLA および ASSL を使用します。詳細については、「XML for Analysis (XMLA)」および「Analysis Services スクリプト言語 (ASSL)」を参照してください。

  • Analysis Services オブジェクトの処理
    Analysis Services オブジェクトは、Analysis Services インスタンスで、データベース、キューブ、ディメンション、マイニング構造、マイニング モデル、メジャー グループ、およびパーティションの基になるデータ ソースからデータを取得し、操作することで処理できます。

    Analysis Services オブジェクトを処理するには、次の方法があります。

    • マネージ クライアント アプリケーションでは AMO を使用し、.NET Framework インターフェイスを介してオブジェクトを処理します。詳細については、「分析管理オブジェクト (AMO)」を参照してください。
    • Analysis Services インスタンスでオブジェクトを処理するには、ロールバック サポートのある逐次または並列トランザクションで XMLA を使用します。詳細については、「XML for Analysis (XMLA)」を参照してください。

  • Analysis Services インスタンスの管理
    Analysis Services インスタンスの構成プロパティの設定、インスタンスのセキュリティの管理、および Windows サービスの制御により、Analysis Services インスタンスを管理できます。

    Analysis Services インスタンスを管理するには、次の方法があります。

    • マネージ クライアント アプリケーションでは AMO を使用し、.NET Framework インターフェイスを介してインスタンスのプロパティを管理します。詳細については、「分析管理オブジェクト (AMO)」を参照してください。
    • Analysis Services インスタンスのすべての側面を管理するには、XMLA を使用します。詳細については、「XML for Analysis (XMLA)」を参照してください。

このセクションの内容

トピック

内容

Analysis Services スクリプト言語 (ASSL)

ASSL について説明します。これは、Analysis Services オブジェクトを定義するため、XMLA プロトコルを拡張した XML スキーマです。

分析管理オブジェクト (AMO)

ASSL でサポートされる機能と同じ管理機能を、検証および配置機能と共に実行するためのオブジェクト階層を提供するマネージ アセンブリについて説明します。

Decision Support Objects (DSO)

Analysis Services の以前のバージョンをサポートし、SQL Server 2005 Analysis Services インスタンスにアクセスする既存のクライアント アプリケーションに対してレガシ サポートを提供するために使用する COM ライブラリについて説明します。

ms125674.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

  この機能は、Microsoft SQL Server の次のバージョンで削除されます。新規の開発作業ではこの機能を使用しないようにし、現在この機能を使用しているアプリケーションはできるだけ早く修正してください。

ms125674.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
このセクションでは、Microsoft.AnalysisServices.dll について説明します。この API は、Analysis Services データへアクセスする場合のみ使用できます。

Microsoft .NET Framework のサポート

SQL Server 2005 から、Analysis Services では Microsoft .NET Framework が完全にサポートされています。.NET Framework のサポートにより、開発者は .NET に準拠する言語またはネイティブ コードのどちらかを使用して、Analysis Services のデータおよびメタデータにアクセスできます。Microsoft .NET Framework SDK には、Microsoft Visual Basic .NET および Microsoft C# のコンパイラと関連ツールが含まれます。

開発者は Analysis Services を使用するアプリケーションの作成に、Microsoft Visual Studio .NET を使用できます。この統合設計環境 (IDE) は、反復的なコーディング、デバッグ、テスト、および配置のサイクルを簡略化および高速化する数多くのツールおよび機能を開発者に提供します。ただし、Analysis Services 用のマネージ アプリケーションのコンパイルおよび構築には、Visual Studio .NET を使用する必要はありません。開発者は、.NET Framework と互換性のある任意のコード エディタまたはテキスト エディタを使用できます。

ms125674.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
既定では、.NET Framework は SQL Server 2005 と共にインストールされますが、.NET Framework SDK はインストールされません。SDK がコンピュータにインストールされておらず、Books Online コレクションに含まれていない場合、このセクションの SDK コンテンツへのリンクは機能しません。この場合、.NET Framework SDK をインストールしてください。SDK をインストールした後、「SQL Server 2005 連結ヘルプ コレクション マネージャ」の手順に従って、SDK を Books Online コレクションと目次に追加します。

参照

その他の技術情報

Analysis Services のデータ アクセス インターフェイス (SSAS)
XML for Analysis (XMLA)
Analysis Services の管理
SQL Server Management Studio および Business Intelligence Development Studio
Analysis Services 配置ウィザードの使用
Microsoft.AnalysisServices.Deployment ユーティリティ

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手