モデリング フラグ (DMX)

Analysis Services のモデリング フラグを使用すると、ケース テーブルで定義されているデータに関する追加情報をデータ マイニング アルゴリズムに提供できます。アルゴリズムは、この情報を使用して、より正確なデータ マイニング モデルを作成することができます。モデリング フラグは、マイニング構造列およびマイニング モデル列のいずれに対しても定義できます。

Analysis Services では、次のモデリング フラグがサポートされています。

  • NOT NULL
    この属性列の値は NULL 値を含むことはありません。モデルの学習プロセス中に、Analysis Services がこの属性列に NULL 値を検出した場合、エラーが発生します。このフラグはマイニング構造列で定義されます。

  • REGRESSOR
    アルゴリズムが、指定した列を回帰アルゴリズムの回帰式に使用できることを示します。このフラグは、Microsoft Linear Regression および Microsoft Decision Trees アルゴリズムによってサポートされており、マイニング モデル列で定義されます。

  • MODEL_EXISTENCE_ONLY
    この属性列の値は、属性の有無ほど重要ではありません。このフラグはマイニング モデル列で定義されます。

サード パーティのアルゴリズムによっては、別のモデリング フラグもサポートしている場合があります。アルゴリズムがどのモデリング フラグをサポートしているかを判断するには、SUPPORTED_MODELING_FLAGS スキーマ行セットを使用します。また、サーバーのマイニング サービスに対してクエリを実行し、特定のアルゴリズムでサポートされているモデリング フラグを判別することもできます。たとえば、次のクエリでは、現在のサーバー上の Microsoft 線形回帰アルゴリズムでサポートされているモデリング フラグが返されます。

SELECT SUPPORTED_MODELING_FLAGS
FROM $SYSTEM.DMSCHEMA_MINING_SERVICES
WHERE SERVICE_NAME = 'Microsoft_Linear_Regression'

期待される結果 :

NOT NULL、REGRESSOR

マイニング モデルでのモデリング フラグの指定

Analysis Services でサポートされている、マイニング構造列でフラグを指定するための構文の例については、「CREATE MINING STRUCTURE (DMX)」を参照してください。

マイニング モデル列でモデリング フラグを指定する構文の例については、「ALTER MINING STRUCTURE (DMX)」を参照してください。

マイニング モデル列の使用方法の詳細については、「マイニング モデル列」を参照してください。