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Integration Services のロール (SSIS サービス)

SQL Server Integration Services には、パッケージへのアクセスを制御するために、db_ssisadmindb_ssisltduser、および db_ssisoperator というデータベース レベルの 3 つの固定ロールがあります。 ロールは、SQL Server の msdb データベースに保存されるパッケージでのみ実装できます。 パッケージにロールを割り当てるには、SQL Server Management Studio を使用します。 ロールの割り当ては、msdb データベースに保存されます。

読み取りアクションと書き込みアクション

次の表で、Windows の読み取りおよび書き込みアクションと、Integration Services での固定データベース レベル ロールの読み取りおよび書き込みアクションについて説明します。

ロール

読み取りアクション

書き込みアクション

db_ssisadmin

または

sysadmin

独自のパッケージを列挙する。

すべてのパッケージを列挙する。

独自のパッケージを表示する。

すべてのパッケージを表示する。

独自のパッケージを実行する。

すべてのパッケージを実行する。

独自のパッケージをエクスポートする。

すべてのパッケージをエクスポートする。

SQL Server エージェント内のすべてのパッケージを実行する。

パッケージをインポートする。

独自のパッケージを削除する。

すべてのパッケージを削除する。

独自のパッケージのロールを変更する。

すべてのパッケージのロールを変更する。

重要な注意事項重要

db_ssisadmin ロールおよび dc_admin ロールのメンバーは、特権を sysadmin に昇格できる可能性があります。 このような特権の昇格が発生するのは、それらのロールが Integration Services パッケージを変更でき、SQL Server エージェントの sysadmin セキュリティ コンテキストを使用して SQL Server で Integration Services パッケージを実行できるためです。 メンテナンス プラン、データ コレクション セット、およびその他の Integration Services パッケージの実行時にこの特権の昇格を防ぐには、特権が制限されたプロキシ アカウントを使用するようにパッケージを実行する SQL Server エージェント ジョブを構成するか、db_ssisadmin ロールおよび dc_admin ロールには sysadmin メンバーのみを追加するようにします。

db_ssisltduser

独自のパッケージを列挙する。

すべてのパッケージを列挙する。

独自のパッケージを表示する。

独自のパッケージを実行する。

独自のパッケージをエクスポートする。

パッケージをインポートする。

独自のパッケージを削除する。

独自のパッケージのロールを変更する。

db_ssisoperator

すべてのパッケージを列挙する。

すべてのパッケージを表示する。

すべてのパッケージを実行する。

すべてのパッケージをエクスポートする。

SQL Server エージェント内のすべてのパッケージを実行する。

なし。

Windows 管理者

実行中のすべてのパッケージの実行時の詳細を表示する。

現在実行中のパッケージをすべて停止する。

sysssispackages テーブル

msdbsysssispackages テーブルには、SQL Server に保存されるパッケージが格納されています。 詳細については、「sysssispackages (Transact-SQL)」を参照してください。

sysssispackages テーブルには、パッケージに割り当てられるロールに関する情報が含まれている列があります。

  • readerrole 列は、パッケージへの読み取りアクセスが可能なロールを指定します。

  • writerrole 列は、パッケージへの書き込みアクセスが可能なロールを指定します。

  • ownersid 列には、パッケージを作成したユーザーの一意なセキュリティ識別子が格納されています。 この列により、パッケージの所有者が定義されます。

権限

既定では、db_ssisadmin および db_ssisoperator の各固定データベース レベル ロールの権限、およびパッケージを作成したユーザーの一意なセキュリティ識別子は、パッケージのリーダー ロールに適用されます。db_ssisadmin ロールの権限およびパッケージを作成したユーザーの一意なセキュリティ識別子は、ライター ロールに適用されます。 ユーザーは、パッケージの読み取りアクセスを行うには db_ssisadmindb_ssisltduser、または db_ssisoperator ロールのメンバーである必要があります。 書き込みアクセスを行うには db_ssisadmin ロールのメンバーである必要があります。

パッケージへのアクセス

固定データベース レベル ロールは、ユーザー定義ロールと組み合わせて使用されます。 ユーザー定義ロールとは、ユーザーが SQL Server Management Studio で作成するロールのことで、権限をパッケージに割り当てるために使用します。 パッケージにアクセスするには、ユーザーは、ユーザー定義ロールと Integration Services 固定データベースレベル ロールのメンバーである必要があります。 たとえば、ユーザーがパッケージに割り当てられている AuditUsers ユーザー定義ロールのメンバーである場合、ユーザーがパッケージに対する読み取りアクセスを行うためには、さらに db_ssisadmindb_ssisltduser、または db_ssisoperator ロールのメンバーでもある必要があります。

ユーザー定義ロールをパッケージに割り当てていない場合、パッケージへのアクセスは固定データベース レベル ロールによって決定されます。

ユーザー定義ロールを使用するには、パッケージに割り当てる前に、あらかじめ msdb データベースに追加しておく必要があります。 SQL Server Management Studio では、新しいデータベース ロールを作成できます。

Integration Services データベース レベルのロールは、msdb データベース内の Integration Services システム テーブルに対する権限を付与します。

データベース エンジンに接続して msdb データベースにアクセスするには、あらかじめ SQL Server (MSSQLSERVER サービス) が起動されている必要があります。

パッケージにロールを割り当てるには、次のタスクを完了する必要があります。

  • オブジェクト エクスプローラーを開いて Integration Services に接続する

    SQL Server Management Studio を使用してパッケージにロールを割り当てるには、SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラーを開き、Integration Services に接続する必要があります。

    Integration Services サービスを起動してから、Integration Services に接続します。

  • リーダー ロールおよびライター ロールをパッケージに割り当てる

    リーダー ロールおよびライター ロールをそれぞれのパッケージに割り当てることができます。

関連タスク

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マイクロソフトが提供する最新のダウンロード、アーティクル、サンプル、ビデオ、およびコミュニティで選択されたソリューションについては、MSDN の Integration Services のページを参照してください。


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