ネットワーク プロトコルとネットワーク ライブラリ

サーバーは、一度に複数のネットワーク プロトコルでリッスンまたは監視することができます。ただし、これには各プロトコルを構成する必要があります。特定のプロトコルが構成されていない場合、サーバーはそのプロトコルでリッスンできません。インストール後、SQL Server 構成マネージャを使用して、プロトコルの構成を変更できます。

SQL Server の既定のネットワーク構成

SQL Server の既定のインスタンスは、TCP/IP ポート 1433、名前付きパイプ \\.\pipe\sql\query 用に構成されています。SQL Server の名前付きインスタンスは、TCP 動的ポート用に構成されており、ポート番号はオペレーティング システムによって割り当てられます。

動的ポート アドレスを使用できない場合 (たとえば、特定のポート アドレスを通過するように構成されたファイアウォール サーバーを SQL Server の接続が通過する必要がある場合)、49152 ~ 65535 の範囲内のポート アドレス番号を使用することをお勧めします。ポート番号の割り当ては、Internet Assigned Numbers Authority によって管理され、http://www.iana.org に一覧が掲載されています。

セキュリティを強化するため、SQL Server のインストール時にネットワーク接続は完全には有効になっていません。セットアップの完了後にネットワーク プロトコルを有効化、無効化、または構成するには、SQL Server 構成マネージャの SQL Server ネットワークの構成領域を使用します。

エンドポイントの種類

SQL Server では、SQL Server 接続に関して新しい概念が導入されました。接続は、Transact-SQLエンドポイントによりサーバー エンドで表されます。Transact-SQL エンドポイントに対して、権限の許可、取り消し、および拒否が行われます。既定では、sysadmin グループのメンバまたはエンドポイント所有者によって拒否または取り消しが行われない限り、エンドポイントへアクセスする権限はすべてのユーザーにあります。GRANT、REVOKE、および DENY ENDPOINT 構文では、管理者がエンドポイントのカタログ ビューから取得する必要があるエンドポイント ID を使用します。

SQL Server セットアップを実行すると、管理者専用接続のエンドポイントに加えて、サポートされるすべてのネットワーク プロトコルの Transact-SQL エンドポイントが作成されます。

SQL Server セットアップで作成される Transact-SQL エンドポイントは次のとおりです。

  • Transact-SQL ローカル マシン

  • Transact-SQL 名前付きパイプ

  • Transact-SQL 既定 TCP

  • Transact-SQL 既定 VIA

Transact-SQL エンドポイントの詳細については、SQL Server オンライン ブックの「ネットワーク プロトコルと TDS エンドポイント」を参照してください。

SQL Server ネットワーク構成の詳細については、SQL Server オンライン ブックの次のトピックを参照してください。

  • サーバー ネットワークの構成

  • サーバーのネットワーク プロトコルと Net-Library の構成

  • SQL Server の既定のネットワーク構成

  • Net-Library とネットワーク プロトコル