SQL Server 照合順序の使用

SQL Server 2008 照合順序の設定は、インストールの種類によって異なります。通常は、組織で共通に使用されている Windows システム ロケールをサポートする SQL Server 照合順序を選択します。Windows 2000 を実行するコンピュータで Windows システム ロケールを確認するには、コントロール パネルの [地域のオプション] をクリックし、[全般] をクリックします。Windows Vista では、[形式] タブを使用します。Windows Server 2003 を実行するコンピュータで Windows システム ロケールを確認するには、コントロール パネルの [地域と言語のオプション] をクリックし、[地域オプション] タブをクリックします。ほとんどの場合、コンピュータではユーザーが必要とする言語と一致する Windows システム ロケールが実行されます。そのため、SQL Server セットアップでは自動的にその Windows システム ロケールが検出され、適切な SQL Server 照合順序が選択されます。旧バージョンとの互換性のために、既定の英語 (米国) の照合順序は SQL_Latin1_General* です。

SQL Server 2008 照合順序では以下が制御されます。

  • SQL Server で非 Unicode データの格納に使用されるコード ページ。

  • SQL Server が非 Unicode データ型で格納された文字の並べ替えと比較を行う方法を制御するルール。SQL Server セットアップでは、SQL Server がインストールされているコンピュータの Windows 照合順序が検出され、その SQL Server のインスタンスに応じた照合順序が自動的に選択されます。並べ替えと比較は、Unicode 文字と非 Unicode 文字では異なる場合があります。

照合順序を選択する必要がある場合にどの照合順序を選択すればよいかを判断するには、次の表を使用します。

注意注意

旧バージョンから SQL Server 照合順序の設定をアップグレードする場合は、照合順序を選択する必要はありません。

タスク

照合順序

既存のどのシステムとも同期を取る必要のない新しいシステムにインストールする。

セットアップで識別された照合順序を使用し、バイナリ、大文字小文字の区別などの適切なオプションを選択します。

SQL Server セットアップでは、コンピュータが英語 (U.S.) システム ロケールを実行していることが検出されると、自動的に SQL Server 2008 照合順序の [辞書順、大文字と小文字を区別しない、1252 文字セットを使用。] が選択されます。

同等の Windows 照合順序を選択するには、[照合順序指定子] を選択し、[Latin1_General] を選択して、[大文字と小文字を区別する] をオフにします。

SQL Server 6.5 または SQL Server 7.0 のインストールを SQL Server の既定のインスタンスにアップグレードするか、または SQL Server 6.5 のインストールとの間でバージョンが切り替えられる SQL Server 2008 の既定のインスタンスをインストールする。

セットアップで選択された SQL Server 2008 照合順序を使用します。

SQL Server の既存のインスタンスと同期する。

既存のインスタンスのコード エディタから [SERVERPROPERTY(N'Collation')] を選択し、Collation と指定します。詳細については、「SERVERPROPERTY (Transact-SQL)」を参照してください。既存のインスタンスの照合順序名が "SQL" で始まる場合は、セットアップで同じ SQL Server 照合順序を選択します。既存のインスタンスの照合順序名の先頭が "SQL" ではない場合、その照合順序名は Windows 照合順序名を表しています。その名前の構成は最初に照合順序指定子名、次に指定されているバイナリ、大文字小文字、アクセント、かな、および幅の区別のオプションの説明、という形式になっています。SQL Server セットアップで同じ Windows 照合順序指定子および並べ替えオプションを選択します。

詳細については、「Windows 照合順序並べ替えスタイル」を参照してください。

SQL Server 6.5、SQL Server 7.0、または SQL Server 2000 の既存のインストールと同期する。

既存のシステム上で sp_helpsort を実行します。次に、SQL Server のインスタンスと既存のインストールが互換性を持つように、並べ替え ID を使用して SQL Server 照合順序を選択します。

詳細については、「SQL Server 照合順序の選択」を参照してください。

別のコンピュータの Windows システム ロケールと同期する。

コントロール パネルの [地域のオプション] (Windows 2000、Windows Server 2003)、または [地域と言語のオプション] (Windows XP) でロケール名を見つけて、「セットアップでの照合順序の設定」に記載されている表を使用します。「Windows 照合順序並べ替えスタイル」に記載されている説明に従って並べ替えオプションを設定します。

注意注意

照合順序に依存する動作を実行する場合、参照されるオブジェクトが使用する SQL Server 照合順序は、オペレーティング システムがサポートしているコード ページを使用する必要があります。