エラー レポートと使用状況レポートの設定

SQL Server に関する機能のエラーと使用状況のレポート機能を有効にするには、SQL Server インストール ウィザードの [エラーと使用状況レポートの設定] ページを使用します。

オプション

SQL Server 2008 の既定では、機能の使用状況データ収集およびエラー レポート機能は、SQL Server とそのコンポーネントで無効になっています。

  • エラー レポート
    エラー レポート機能を有効にすると、SQL Server は次の SQL Server コンポーネントに重大なエラーが発生した場合に、Microsoft に自動的にレポートを送信するように構成されます。

    • データベース エンジン

    • SQL Server エージェント

    • Analysis Services

    • Reporting Services

    • Integration Services

    • レプリケーション

    Microsoft はエラー レポートを SQL Server 機能の強化に使用し、すべての情報を機密情報として扱います。

    エラーに関する情報はセキュリティで保護された接続 (https) を経由して Microsoft に送信され、情報はアクセスが制限された場所に格納されます。また、エラー レポートを独自の企業内エラー報告サーバーに送信することもできます。

    エラー レポートには次の情報が含まれます。

    • 問題発生時の SQL Server の状態。

    • オペレーティング システムのバージョンとコンピュータ ハードウェアの情報。

    • ライセンスの識別に使用されないデジタル プロダクト ID。

    • コンピュータまたはプロキシ サーバーのネットワーク IP アドレス。

    • エラーの原因となったプロセスのメモリまたはファイルからの情報。

    Microsoft は、使用者のファイル、名前、住所、電子メール アドレス、またはその他の形式の個人情報を意図的に収集することはありません。ただし、エラーの原因となったプロセスのメモリまたはファイルに格納されている個人情報が、エラー レポートとして送信される場合もあります。この情報を使用者の ID を判断するために使用できる可能性がありますが、Microsoft はこの情報をそのような目的に使用することはありません。

    MicrosoftSQL Server のプライバシーとデータ収集ポリシーについては、「Microsoft SQL Server のプライバシーに関する声明」を参照してください。

    エラー レポートを有効にしている場合に重大なエラーが発生すると、そのエラーに関するサポート技術情報の記事を示す Microsoft からの応答が Windows イベント ログに表示されることがあります。

    セットアップが完了した後で、SQL Server とそのコンポーネントのすべてのインスタンスについて、エラー レポートと機能の使用状況レポートを無効にするには、[エラーと使用状況レポートの設定] ダイアログ ボックスで、機能の使用状況レポートのチェック ボックスをオフにします。SQL Server の複数のコンポーネント (SQL Server データベース エンジン、Analysis Services、Reporting Services、および共有コンポーネント) でエラー レポートが有効になっている場合は、エラー レポート機能を 1 つのコンポーネントのインスタンスごとに無効にできます。さらに、[その他] と表示されている共有コンポーネントも無効にすることができます。

  • 機能の使用状況
    機能の使用状況レポートを有効にすると、SQL Server は Microsoft に定期的にレポートを送信するように構成されます。レポートには、ハードウェア構成に関する情報と SQL Server のソフトウェアおよびサービスがどのように使用されているかを示す情報が含められます。Microsoft では、機能の使用状況データを SQL Server の機能強化のために使用します。この機能によって監視される SQL Server コンポーネントは次のとおりです。

    • データベース エンジン

    • Analysis Services

    • Reporting Services

    • Integration Services

    • レプリケーション

    • Business Intelligence Development Studio

    機能の使用に関する情報は Microsoft に送信され、アクセスが制限された場所に格納されます。

    セットアップの完了後、機能の使用状況レポートを無効にするには、SQL Server の [構成ツール] メニューにある [SQL Server エラーと使用状況レポート] ツールを使用します。

    情報は、すべての有効な SQL Server インスタンスで 1 日 1 回収集されます。既定の収集時刻は、サーバーにかかる負荷を最小限に抑えるため、午前 0 時に設定されています。収集時刻を変更する場合は、収集時刻を制御するレジストリ キーを手動で編集します。各 SQL Server インスタンスには専用のレジストリ キーがあります。

    HKLM\Software\Microsoft\Microsoft SQL Server\MSSQL10\CPE\TimeofReporting

    このレジストリ キーの値には、収集を実行する時刻が 00:00 (午前 0 時) から何分後であるかが示されています。たとえば、値が 60 の場合は収集が午前 1 時に実行され、1200 の場合は午後 8 時に実行されます。

関連項目

その他の技術情報