レポート サーバー インストール オプション

MicrosoftSQL Server インストール ウィザードの [レポート サーバー インストール オプション] ページを使用すると、レポート サーバー インスタンスのインストール方法を決定するオプションを指定できます。インストール オプションを利用できるかどうかは、レポート サーバーのインストール時に SQL Server データベース エンジンのローカル インスタンスを一緒にインストールするかどうかや、他の既定値が使用可能かどうかによって決まります。

セットアップ時に満たされていない要件があるために既定のレポート サーバーの構成を実行できない場合は、インストール ウィザードで最小限のインストール オプションしか利用できません。この場合、必要なファイルはコピーされますが、セットアップの終了後に Reporting Services の構成ツールを使用してレポート サーバーを構成する必要があります。

SSL (Secure Sockets Layer) 証明書がコンピュータにインストールされ、強いワイルドカードにバインドされている場合は、HTTPS プレフィックスを使用して Reporting Services の URL がセットアップで作成されます。Reporting Services の URL に証明書をマップする方法の詳細については、SQL Server オンライン ブックの「Secure Socket Layer (SSL) 接続用レポート サーバーの構成」を参照してください。

注意注意

既定のインストール オプションのいずれかを選択した場合、既存のレポート サーバー データベース ファイルによってセットアップが失敗することがあります。既定のインストール オプションを選択すると、セットアップは既定の名前を使用してレポート サーバー データベースを作成しようとします。既定の名前のデータベースが既に存在する場合、セットアップは失敗し、インストールのロールバックが必要になります。この問題を回避するには、セットアップを実行する前に既存のデータベースの名前を変更するか、[サーバーを構成せずにインストールする] オプションを選択して、セットアップの完了後にデータベースのカスタム設定を指定できるようにします。

オプション

  • [ネイティブ モードの既存の構成をインストールする]
    レポート サーバー データベース、サービス アカウント、および URL 予約の既定値を使用してレポート サーバー インスタンスをインストールします。このオプションを選択した場合は、セットアップが終了するとレポート サーバー インスタンスを使用できるようになります。ローカル データベース エンジンのインスタンスを使用してレポート サーバー データベースが作成され、既定値を使用するようにレポート サーバーが構成されます。

    このオプションを使用できるのは、レポート サーバーのインストールで使用される既定値が現在のシステムに対して有効な場合のみです。このオプションは、開発者がすべてのコンポーネントをローカルにインストールする場合や、ユーザーがソフトウェアを評価する場合に適しています。

    セットアップで使用される既定の設定に関する情報や、既定の構成をインストールできない理由を確認するには、[詳細] をクリックします。ネイティブ モードのレポート サーバーの既定の構成の詳細については、「ネイティブ モード インストールの既定の構成 (Reporting Services)」を参照してください。

  • [SharePoint 統合モードの既定の構成をインストールする]
    レポート サーバー データベース、サービス アカウント、および URL 予約の既定値を使用してレポート サーバー インスタンスをインストールします。レポート サーバー データベースは、コンテンツの格納および SharePoint サイトからのアドレス指定をサポートする形式で作成されます。

    このインストール オプションの詳細については、「SharePoint 統合モードの既定の構成 (Reporting Services)」を参照してください。

  • [サーバーを構成せずにインストールする]
    レポート サーバーのプログラム ファイルをインストールし、レポート サーバー サービス アカウントを作成し、レポート サーバーの WMI (Windows Management Instrumentation) プロバイダを登録します。このインストール オプションは、"ファイルのみ" のインストールと呼ばれます。既定の構成を使用しない場合は、このオプションを選択します。既定の構成をインストールできない場合や、Reporting Services を含む SQL Server フェールオーバー クラスタをインストールする場合は、このオプションしか使用できません。ファイルのみのインストールの詳細については、「ファイルのみのインストール (Reporting Services)」を参照してください。

    セットアップの終了後、レポート サーバーを使用するには、レポート サーバー データベースを作成し、レポート サーバーを構成する必要があります。レポート サーバーの構成やデータベースの作成には、Reporting Services の構成ツールを使用します。詳細については、「レポート サーバー データベースの作成」および「レポート サーバー データベース接続の構成」を参照してください。

SharePoint テクノロジ用 Reporting Services アドインのインストール

SharePoint テクノロジ用 Reporting Services アドインをインストールするには、SQL Server セットアップの終了後、SQL Server 2008 インストール メディアの Setup フォルダにある rsSharePoint.msi ファイルをクリックします。