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レプリケーション エージェント (トラブルシューティング)

レプリケーションには、レプリケーション エージェントの処理のトラブルシューティングを行う場合に使用できるさまざまな機能が用意されています。

  • トラブルシューティングに役立つ一連のエージェント パラメーター。これらのパラメーターについては、このトピックで説明します。

  • レプリケーション モニターでのエージェントの履歴および出力へのアクセス。詳細については、「レプリケーション モニタ (トラブルシューティング)」を参照してください。

  • エージェントの障害やパフォーマンスの問題など、さまざまな状態を管理者に通知するために使用できる、一連の定義済みの警告。詳細については、「レプリケーション モニタのしきい値と警告の設定」および「レプリケーション エージェント イベントに対する警告の使用」を参照してください。

  • Web 同期を使用する場合、Replmerg.exe を開始して、トレース フラグ 106 を使用する -T 106 オプションを渡すことができます。これにより、パブリッシャーとの間で送受信されるメッセージを確認できるようになります。エージェントはクライアントの入力メッセージをファイル名 ExchangeID(guid).IN.XML のファイルに書き込み、出力メッセージをファイル名 ExchangeID(guid).OUT.XML のファイルに書き込みます (これらのファイル名の guid は Exchange Server セッションの GUID です)。これらのファイルは、Replmerg.exe の呼び出し元のディレクトリに作成されます。セキュリティを確保するため、これらのファイルは操作終了後に削除してください。

すべてのレプリケーション エージェントは、次のパラメーターをサポートします。トラブルシューティング時にはこれらのパラメーターを使用し、トラブルシューティングが完了したら適切な値に設定することをお勧めします。たとえば、-Output パラメーターはトラブルシューティング時にのみ使用します。パフォーマンスに影響を及ぼすことがあるからです。

パラメーター

説明

-HistoryVerboseLevel

エージェントの稼動中に記録される履歴の量。このパラメーターに高い値を指定すると、トラブルシューティングを行うときに役立ちます。

-OutputVerboseLevel

エージェントの処理中に出力される情報の量と種類。エージェントの出力はファイルに書き込むことができます。このファイルは、-Output パラメーターを使用して指定します。

-Output

エージェントの出力ファイルのパス。ファイル名が指定されない場合、出力はコンソールに送られます。トラブルシューティングを行うときは、-OutputVerboseLevel に高い値を使用し、出力をファイルに書き込むことをお勧めします。

-QueryTimeOut

エージェント クエリがタイムアウトするまでの秒数。このパラメーターに高い値を指定すると、パフォーマンスの問題によりクエリの実行が遅い場合のトラブルシューティングを行うときに、特に役立ちます。

-LoginTimeOut

エージェントのログイン試行がタイムアウトするまでの秒数。このパラメーターに高い値を指定すると、接続の問題のトラブルシューティングを行うときに、特に役立ちます。

ディストリビューション エージェントは、2 つの追加パラメーターをサポートします。

パラメーター

説明

-SkipErrors

サブスクライバーでの変更の適用時にスキップするエラーの一覧。詳細については、「トランザクション レプリケーションでのエラーのスキップ」を参照してください。

-ErrorFile

ディストリビューション エージェントが生成するエラー ファイルのパスとファイル名。このファイルは、サブスクライバーでレプリケーション トランザクションを適用しているときに、エラーが発生すると生成されます。パブリッシャーまたはディストリビューターで発生したエラーについては、このファイルには記録されません。このファイルには、障害が発生したレプリケーション トランザクションおよび関連するエラー メッセージが含まれます。ファイルを指定しなかった場合は、エラー ファイルはディストリビューション エージェントの現在のディレクトリに生成されます。エラー ファイルの名前は distrib.err です。

エージェント パラメーターは以下の方法で指定できます。

各エージェントのパラメーターの一覧については、以下のトピックを参照してください。