複雑な名前を持つカスタム アセンブリの使用

複雑な名前はアセンブリを識別します。この名前には、アセンブリのマニフェストに格納されたアセンブリのテキスト名、4 つの部分から成るバージョン番号、カルチャ情報 (指定されている場合)、公開キー、およびデジタル署名が含まれます。複雑な名前は、共通言語ランタイム (CLR) にアセンブリを一意に識別し、バイナリの整合性を確保します。

AllowPartiallyTrustedCallersAttribute の使用

複雑な名前を持つアセンブリをレポートと一緒に使用するには、アセンブリの AllowPartiallyTrustedCallers 属性を使用する部分的に信頼されるコードが複雑な名前を持つアセンブリを呼び出すことを許可する必要があります。AllowPartiallyTrustedCallersAttribute を使用すると、レポート デザイナまたはレポート サーバーが複雑な名前を持つアセンブリをレポート式で呼び出すことを許可できます。部分的に信頼されるコードが複雑な名前を持つアセンブリを呼び出すことを許可するには、アセンブリ属性ファイルに次のアセンブリ レベル属性を追加します。

<assembly:AllowPartiallyTrustedCallers>
[assembly:AllowPartiallyTrustedCallers]

AllowPartiallyTrustedCallersAttribute は、アセンブリ レベルで複雑な名前を持つアセンブリによって適用された場合のみ有効です。アセンブリ レベルでの属性適用の詳細については、Microsoft .NET Framework SDK ドキュメントの「属性の適用」を参照してください。

ms155030.Caution(ja-jp,SQL.90).gif注意 :
AllowPartiallyTrustedCallersAttribute が存在する場合は、既定の FullTrustLinkDemand セキュリティ チェックが行われないため、部分的に信頼される他のすべてのアセンブリからそのアセンブリを呼び出すことができます。すべてのセキュリティ チェックは、クラス レベルやメソッド レベルの宣言セキュリティ属性を含め、明示的に指定する必要があります。

参照

その他の技術情報

レポートでのカスタム アセンブリの使用

ヘルプおよび情報

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