Reporting Services の構成ファイル

Reporting Services は、セットアップ中にファイル システムへコピーされる構成ファイルにコンポーネント情報を格納します。構成ファイルには、内部専用値とユーザー定義値を組み合わせたものが含まれています。ユーザー定義値は、セットアップ、構成ツール、コマンド ライン ユーティリティを通じて指定するか、構成ファイルを手動で編集して指定します。

構成ファイルの変更

構成設定は、XML 要素または XML 属性のいずれかとして指定されます。XML ファイルおよび構成ファイルを理解している場合は、テキスト エディタまたはコード エディタを使用して、ユーザーが定義可能な設定を変更できます。一部の設定は、ツールを使用して変更する必要があります。たとえば、レポート サーバー接続の構成に使用する値など、暗号化された値は、Reporting Services 構成ツール、セットアップ プログラム、または rsconfig コマンド ライン ユーティリティで指定する必要があります。

構成設定を手動で変更して、変更が有効になると、構成設定は現在のサーバー セッションにシームレスに組み込まれます。変更が有効でない場合は、レポート サーバーによって Windows アプリケーション ログにエラーが記録され、エラーの内容に応じてレポート サーバーの起動が失敗するか、または既定値が使用されます。

  • エラーの内容が不適切な形式の XML である場合は、レポート サーバーが起動されません。レポート サーバーの実行中にエラーが発生した場合は、レポート サーバーが再起動されるまで、またはアプリケーション ドメインが再利用されるまで、レポート サーバーが無効な構成ファイルを無視します。エラーが検出されると、レポート サーバーは起動されなくなります。
  • エラーの内容が無効な構成値である場合、レポート サーバーの構成設定に既定値が指定されていれば、その既定値を使用します。既定値が指定されていない場合は、レポート サーバーは起動に失敗します。

すべての構成設定を変更できるわけではありません。内部で使用するために予約されている設定を変更すると、インストールが無効になることがあります。一般的に、特定の問題を解決しようとしている場合を除いて、構成設定を編集することはお勧めしません。このセクションで提供する情報を使用すると、安全に変更できる設定を理解できます。構成ファイルの詳細については、Microsoft .NET Framework の製品マニュアルを参照してください。

構成ファイルの概要

次の表では、Reporting Services に含まれているアプリケーション構成ファイルについて説明します。セキュリティ ポリシーの構成ファイルについては、別のトピックで説明します。RSMgrPolicy.config、RSPreviewPolicy.config、または RSSrvPolicy.config の詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。

コンポーネントの構成ファイル 説明

RSReportServer.config

レポート サーバー Web サービスおよび Windows サービスの構成ファイルです。詳細については、「RSReportServer 構成ファイル」を参照してください。

RSWebApplication.config

レポート マネージャの構成ファイルです。詳細については、「RSWebApplication 構成ファイル」を参照してください。

ReportingServicesService.exe.config

レポート サーバー Windows サービスの構成ファイルです。この構成ファイルでは、トレースの設定を指定します。詳細については、「ReportingServicesService 構成ファイル」を参照してください。

RSReportDesigner.config

レポート デザイナの構成ファイルです。詳細については、「RSReportDesigner 構成ファイル」を参照してください。

参照

概念

Reporting Services の管理
レポート サーバー Windows サービスの開始と停止

その他の技術情報

Reporting Services の配置
Reporting Services の拡張機能
rsconfig ユーティリティ

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手