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レポート サーバー Web サービスおよび Windows サービスの管理

レポート サーバーは、Windows サービスおよび Web サービスとして実行されます。サービスは連携して、レポート サーバー機能をさまざまな側面からサポートします。

  • レポート サーバー Windows サービスは、初期化、暗号化解除、データベースのメンテナンス タスク、すべてのスケジューリングおよび配信を実行します。このサービスはバックグラウンドで動作します。また、スケジュールに従って実行されるレポートのエンド ツー エンドの処理を実行します (具体的には、レポート スナップショットを作成し、サブスクリプション レポートを実行します)。
    レポート サーバー Windows サービスは、すべての暗号化操作を実行するため、暗号化された値を指定または使用する場合は必ず実行中である必要があります。保存された資格情報の指定、保存された資格情報を使用したレポートの実行、およびレポート サーバーへのレポートのパブリッシュ (データ ソースの情報が暗号化されている場合) は、いずれもレポート サーバー Windows サービスを必要とする操作です。
  • レポート サーバー Web サービスでは、要求時に実行されるレポートのエンド ツー エンドの処理を実行します。また、レポート サーバーと組み合わせるアプリケーションに主要なプログラム インターフェイスを提供します。レポート マネージャ、レポート ビルダ、および SQL Server Management Studio は、レポート サーバー Web サービスを必要とするアプリケーションの例です。

ほとんどの場合、Reporting Services で提供される機能がすべて利用できるよう、複数のサービスをまとめて実行します。ただし、実装する配置モデルの要件がごく限られている場合、すべてのレポート処理をスケジュールに従って実行するように構成すると、レポート サーバー Windows サービスだけを実行することもできます。同様に、対話型の要求時レポートだけが必要な場合は、レポート サーバー Web サービスだけを実行することもできます。

いずれかのサービスを使用不可にするには、SQL Server セキュリティ構成ツールを実行し、[機能のセキュリティ構成] オプションを選択します。レポート サーバー Windows サービスによって、サーバー処理に必要な初期化および暗号化機能が提供されているため、レポート サーバー Windows サービスを完全に無効にすることはできません。ただし、スケジュールされたイベント処理は無効にできます。

レポート サーバー Windows サービスは、セットアップ時に登録されて構成されます。どのアカウントを指定しても実行されます。最低限の特権のみを持ち、ネットワークまたは NetworkService にログオンする権限のあるドメイン ユーザーのアカウントを使用することを推奨しますが、レポート サーバー データベースをレポート サーバーと同じコンピュータで実行している場合は、ローカル アカウントを使用できます。レポート サーバー Web サービスは、既定では ASP.NET ID で実行されます。サービス アカウント設定を変更する場合は、依存する設定が新しい値で更新されるように Reporting Services 構成ツールを使用してください。アカウント構成の詳細については、「Reporting Services の配置における接続とアカウント」および「Reporting Services のサービス アカウントとパスワードの構成」を参照してください。

SQL Server エージェント サービスの要件

レポート サーバー Windows サービスでは、SQL Server エージェント サービスが必要です。ドメイン アカウントと Windows 認証を使用して (SQL ログインやサービス アカウントを使用せずに) SQL Server に接続するようにレポート サーバーを構成した場合、SQL Server エージェント サービスはドメイン ユーザー アカウントで実行する必要があります。レポート サーバーをドメイン ユーザーで実行すると、レポート サーバーによりそのドメイン アカウントで所有される SQL Server エージェント ジョブが作成されます。SQL Server エージェントによるスケジュールおよび配信のプロセッサへのタスクのルーティングを可能にするには、SQL Server エージェントはドメイン アカウントで所有されたジョブのジョブ情報にアクセスするための権限を持っている必要があります。SQL Server エージェントをローカル ユーザー アカウントとして実行すると、サービスにはドメイン アカウント情報にアクセスするための権限がないため、後でレポートのサブスクリプションおよび配信に失敗します。

参照

処理手順

サービス アカウントを構成する方法 (Reporting Services 構成)
Reporting Services 構成を開始する方法

概念

Reporting Services のサービス アカウントとパスワードの構成
レポート サーバー Windows サービスの開始と停止
レポート サーバーの初期化
暗号化キーの管理
スケジュールおよび配信のプロセッサ
資格情報と接続情報の指定
Reporting Services の管理

その他の技術情報

Reporting Services の配置
SQL Server エージェントの構成
SQL Server エージェントについて
SQL Server エージェント

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手