nscontrol status コマンド

更新 : 2005 年 12 月 5 日

指定されたインスタンス、アプリケーション、およびそれらのコンポーネントが有効になっているか無効になっているかの状態を表示します。NS$<instance_name> Windows サービス、またはインスタンスに関連付けられているサービスの状態も表示します。

構文

nscontrol status 
    [-nologo]
    [-help]
        -name instanceName
    [-server databaseServer] 
    [-application applicationName] 
    [-sqlusername sqlUserName -sqlpassword sqlPassword]

引数

• -nologo
  nscontrol コマンドを実行するときに、製品とバージョンについてのメッセージを表示しないようにします。

• -help
  コマンドの構文を表示します。

• -nameinstanceName
  状態をレポートするインスタンスの名前を指定します。

• -serverdatabaseServer
  インスタンス データベースおよびアプリケーション データベースをホストするサーバーの名前を指定します。

  インスタンスが登録されているシステムで nscontrol status を実行する場合、-server 引数ではなく -name 引数を使用します。nscontrol ユーティリティは、インスタンスのレジストリ情報を読み取ることで Microsoft SQL Server のインスタンス名を判断します。

  インスタンスが登録されていないシステムで nscontrol status を実行する場合、nscontrol には Notification Services のインスタンス名と SQL Server のインスタンス名の両方が必要となるため、-name 引数と -server 引数の両方を使用する必要があります。

• -applicationapplicationName
  状態をレポートするアプリケーションの名前を指定します。アプリケーション名を指定しない場合、nscontrol status は、そのインスタンスがホストするすべてのアプリケーションの状態をレポートします。

• -sqlusernamesqlUserName
  SQL Server 認証を使用して SQL Server に接続している場合、-sqlusername と -sqlpassword の両方の引数を指定する必要があります。

  Microsoft Windows 認証を使用している場合は、-sqlusername 引数と -sqlpassword 引数は指定しないでください。

• -sqlpasswordsqlPassword
  -sqlusername ログイン ID に対応するパスワードを指定します。この引数は -sqlusername 引数と共に指定する必要があります。

解説

nscontrol status コマンドは、かっこで囲まれたシステム名と共に、各コンポーネントの状態を表示します。

ホストされるイベント プロバイダ、ジェネレータ、ディストリビュータの状態値は、"有効"、"有効化中"、"無効"、または "無効化中" です。状態値の説明については、「インスタンス、アプリケーション、およびコンポーネントの状態表示」を参照してください。

コンポーネントの状態は、サービスの開始時に更新されます。複数のコンピュータにわたってインスタンスをスケール アウトする場合、更新されるすべての状態に対して、すべての Windows サービスを開始する必要があります。

サブスクライバおよびサブスクリプションは、"有効" または "無効" のいずれかの状態になります。これらのコンポーネントは、NS$instance_name Windows サービスに依存しません。

nscontrol enable コマンドおよび nscontrol disable コマンドは、状態情報も表示します。

権限

nscontrol status の実行に使用するアカウント、または -sqlusername 引数で指定する SQL Server logon ID は、データベース ロール NSAnalysis、NSDistributor、NSEventProvider、NSGenerator、NSReader、NSRunService、NSSubscriberAdmin、または NSVacuum のいずれかのメンバであることが必要です。

アカウントには Notification Services バイナリ ファイルを実行するための権限も必要です。この権限は、Windows の Administrators グループおよび SQLServerNotificationServicesUser グループのメンバに与えられます。

NS$<instanceName> Windows サービスを使用して Notification Services インスタンスを実行する場合、nscontrol status ではサービスの状態が表示されます。したがって、アカウントは Windows サービスが実行されているすべてのコンピュータにおいて、Administrator である必要があります。

例

次の例は、状態の表示方法を複数のシナリオで示しています。

A. インスタンスの状態を表示する

次の例では、StockInstance という名前のインスタンスの状態を表示します。nscontrol ユーティリティは、Windows 認証を使用して SQL Server に接続します。

nscontrol status -name StockInstance

B. アプリケーションの状態を表示する

次の例では、StockInstance という名前のインスタンスの Stock アプリケーションの状態を表示します。nscontrol ユーティリティは、Windows 認証を使用して SQL Server に接続します。

nscontrol status -name StockInstance -application Stock

C. 管理コンピュータからインスタンスの状態を表示する

次の例では、インスタンスがコンピュータに登録されていない場合に、インスタンスの状態を表示します。状態を表示するには、–server 引数を使用してデータベース サーバー名を指定する必要があります。

nscontrol ユーティリティは、Windows 認証を使用して SQL Server に接続します。

nscontrol status -name StockInstance -server nsuetest 
    -application Stock 

D. SQL Server 認証を使用しているインスタンスの状態を表示する

重要 :
可能な場合は、Windows 認証を使用します。

次の例では、SQL Server への接続で SQL Server 認証を使用する、StockInstance という名前のインスタンスの状態を表示します。

nscontrol status -name StockInstance -sqlusername SqlUser 
    -sqlpassword sQl-P@sWd

参照

関連項目

nscontrol ユーティリティ

その他の技術情報

インスタンス、アプリケーション、およびコンポーネントの状態表示

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴