リモート データ アクセスの実装

Microsoft SQL Server Compact 3.5 にリモート データ アクセスを実装するには、以下の作業を行う必要があります。

• 適切なユーザー権限を使用して SQL Server を構成します。

• クライアントにデータを反映したり、クライアントからデータを反映します。

• 競合、つまりサーバーで発生したエラーが原因で適用できなかった行を解決します。

• アプリケーション エラーを処理します。

ここでは、適切なユーザー権限を使用した SQL Server の構成と、サーバーとクライアント間でのデータの反映について説明します。競合の解決については、「RDA の競合の検出と報告」を参照してください。

RDA を実装するためのガイドライン

RDA を使用して SQL Server データベースにアクセスするアプリケーションを設計する場合は、次のガイドラインを参考にしてください。

• アプリケーションでは常に RDA を開始および制御します。また SQL Server からデバイスにテーブルをプルする役割を担当します。以下に、注意事項をいくつか示します。

  • テーブルを監視している場合、アプリケーションでは変更されたデータを定期的に SQL Server テーブルに再プッシュする必要があります。

  • ローカル テーブルに SQL Server テーブルのデータ変更を反映する場合は、テーブルを削除し、再度プルする必要があります。

  • アプリケーションでは、不要になったテーブルを SQL Server Compact 3.5 データベースから削除する作業も担当します。

• ユーザーが RDA の詳細を意識せずに済むようにします。SQL Server からプルしたテーブルに監視が設定されていた場合、アプリケーションでは同期が必要なときに RDA オブジェクトを使用してテーブル レベルの同期処理を開始します。アプリケーションが同期をトリガする例としては、デバイスがネットワークに再接続されたことが検出された場合、アプリケーションで重要なテーブル情報が更新された場合、ユーザーから同期が要求された場合、一定期間が経過した場合などがあります。

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