Share via


ジェネレータ設定の指定

各アプリケーションにはジェネレータが 1 つあり、通常このジェネレータは、NS$InstanceName Windows サービスでホストされます。アプリケーションを定義するときに、アプリケーションのジェネレータを実行するコンピュータ、およびアプリケーションで使用可能なスレッド数を指定します。

ジェネレータの設定

ジェネレータの機能により、通知アプリケーションのルール処理が制御されます。ジェネレータの設定によって、ジェネレータを実行するコンピュータと、アプリケーション ルールを処理するときにジェネレータが使用できるスレッドの数が決まります。ジェネレータの設定で指定する値については、アプリケーション パフォーマンスの向上とシステム リソースの占有とのバランスをとることを考慮する必要があります。

ジェネレータの設定を指定するには

XML でアプリケーションを定義している場合は、アプリケーション定義ファイル (ADF) でジェネレータの設定を定義します。プログラムでアプリケーションを定義している場合は、Notification Services 管理オブジェクト (NMO) を使用してジェネレータの設定を指定します。

システム名

システム名プロパティでは、ジェネレータを実行するシステムの名前を指定します。この値は、通常はコンピュータ名です。ただし、フェールオーバー クラスタでジェネレータを実行する場合は、仮想サーバー名になります。

コンピュータに、Notification Services クライアント コンポーネントがインストールされ、インスタンスが登録されている必要があります。

アプリケーションのスケールアウトの詳細については、「スケールアウト構成」を参照してください。

ジェネレータ システムの名前を指定するには

スレッド プール サイズ

スレッド プール サイズ プロパティを使用して、アプリケーション速度の向上とシステム リソースの占有とのバランスをとります。スレッド プール サイズの設定はオプションです。

スレッド プール サイズのプロパティで、ジェネレータが処理の実行に使用できるスレッドの最大数を指定します。この値によって、ジェネレータで並列処理できる作業量が決まります。また、この値は Notification Services アプリケーションの全体的なパフォーマンスに影響します。

SQL Server 2005 Enterprise Edition、Developer Edition、Evaluation Edition の場合、最大スレッド プール サイズは 25 です。スレッド プール サイズを定義しない場合、Notification Services はルールの並列実行に最大 25 個のスレッドを割り当てます。実際にスレッドが割り当てられる数は、最適化アルゴリズムによって決定されます。

ms172466.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
SQL Server 2005 Standard Edition では、ルールは並列処理されず、有効なスレッド プール サイズは 1 だけです。

最適なスレッド プール サイズの決定

ジェネレータは、最初にイベント記録ルール、次にサブスクリプション イベント ルール、最後に定期的なサブスクリプション ルールを実行します。スレッド プール サイズに応じて、Notification Services はすべてのイベント記録ルール、すべてのイベント ルール、そしてすべての定期的なルールをこの順序で並列実行します。

既定のジェネレータ スレッド プール サイズは 1 で、一度に 1 つのルールだけが実行されます。スレッド プール サイズを増やすと、同時に実行できるすべてのルールを並列処理できます。たとえば、アプリケーションに 1 つのイベント記録ルール、3 つのイベント ルール、および 2 つの定期的なルールがある場合、スレッド プール サイズを 3 として定義すると、すべてのイベント ルールが並列で実行されます。

スレッド プール サイズに定義した値が大きすぎると、パフォーマンスは向上せず、スレッドの切り替えのためにシステム リソースが過剰に消費される可能性があります。

スレッド数を少なくすると、サーバーのプロセッサ時間の消費が制限されます。スレッド プール サイズを小さくすると、ジェネレータの並列処理の程度が低下するため、ジェネレータが必要とするシステム リソースが減少します。

スレッド プール サイズに 0 を指定すると、Notification Services はシステムから取得できる最大 25 個までのスレッドを使用します。

ジェネレータのスレッド プール サイズを指定するには

参照

概念

Notification Services のエディション
Notification Services のインスタンスの配置
サブスクリプション処理アーキテクチャ

その他の技術情報

Notification Services アプリケーションの定義
SQL Server Notification Services のインストール

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手