クエリおよびテキスト エディター (SQL Server Management Studio)

SQL Server Management Studio のいずれかのエディターを使用して、Transact-SQL、MDX、DMX、または XML/A スクリプトを対話的に編集し、テストできます。XML またはプレーンテキスト ファイルを編集することもできます。 各エディターでは、キーワードを色分け表示したり、言語固有の構文や使用方法のエラーをチェックするサービスがサポートされています。 データベース エンジン クエリ エディターには、Transact-SQL コードの問題を解決するのに役立つ Transact-SQL デバッガーが用意されています。

SQL Server Management Studio のエディター

Management Studio の 4 つのエディターは、共通のアーキテクチャを備えています。 テキスト エディターは基本的なレベルの機能を実装し、テキスト ファイル用の基本的なエディターとして使用できます。 それ以外の 3 つのエディター (クエリ エディター) は、SQL Server でサポートされるいずれかの言語の構文を定義する言語サービスを追加することで、この基本的な機能を拡張したものです。 クエリ エディターには、IntelliSense やデバッグなど、さまざまなエディター機能が実装されています。 クエリ エディターには、データベース エンジン クエリ エディター (Transact-SQL および XQuery ステートメントを含んだスクリプトの作成用)、MDX エディター (MDX 言語用)、DMX エディター (DMX 言語用)、および XML/A エディター (XML for Analysis 言語用) があります。

共通コンポーネント

Management Studio のすべてのエディターに共通のコンポーネントを次に示します。

• コード ペイン
  クエリまたはテキストを入力する領域です。 クエリ エディターのコード ペインは、言語に応じたステートメント ビルダー機能を備えています。 テキスト編集環境は、検索と置換、一括コメントアウト、フォントと色のカスタマイズなどの機能をサポートしています。

  コード ペインでは、テキストのインデント、タブ、ドラッグ アンド ドロップなどに関連する、テキストの動作に影響を与えるオプションを設定できます。 クエリ ウィンドウの機能は、ドキュメント ウィンドウ内のタブとして、または別個のドキュメントとして構成することができます。

• マージン
  インジケーター マージンとコード テキストの間の空白の列です。クリックするとテキストの行を選択できます。 マージンは表示または非表示にすることができます。

• 水平スクロール バーと垂直スクロール バー
  コード ペインを横方向および縦方向にスクロールできます。これにより、コード ペインの表示可能領域を超えるコードを参照できます。

• 行番号の表示
  エディター内のテキストまたはコードの左に行番号を表示します。 特定の行番号に移動できます。

• 右端で折り返す
  テキストまたはコードの長い行を複数の行に分けて表示して、すべてのテキストを見ることができるようにします。 右端で折り返すオプションは、テキストの実行時または印刷時の動作には影響を与えません。 右端で折り返す設定をオンにするには、[ツール] メニューの [オプション] ダイアログ ボックスで、[テキスト エディター] ページまたは特定のエディター ページのいずれかにある [すべての言語] の [全般] ページを使用します。

コード エディターのコンポーネント

コード エディターには、テキスト エディターや XML エディターに共通の機能に加えて、次の機能があります。

• 結果
  このウィンドウは、クエリの結果を表示するために使用します。 このウィンドウには、グリッド形式またはテキスト形式で結果が表示されます。結果をファイルに出力することもできます。 結果グリッドは、独立したタブ付きウィンドウとして表示できます。

• IntelliSense
  エディターで [編集] メニューの [IntelliSense] をポイントすると、Microsoft IntelliSense のオプションが表示されます。

• コードの色分け
  構文要素がその種類に応じて異なる色で表示されるため、複雑なステートメントも見やすくなります。

• コードのアウトライン表示
  コードの左側にアウトラインを表す線を表示することにより、コード グループを表示します。 コード グループは折りたたんだり展開したりできるので、コードの確認が容易になります。

• テンプレート
  テンプレートは、データベース内にオブジェクトを作成するのに必要なステートメントの基本構造が含まれたファイルです。 スクリプトの作成を迅速化するのに使用できます。

• メッセージ
  スクリプトの実行時にサーバーから返されるエラー、警告、および情報メッセージが表示されます。 メッセージの一覧は、スクリプトが再び実行されるまで変更されません。

• ステータス バー
  クエリ エディター ウィンドウに関連付けられたシステム情報 (たとえばクエリ エディターの接続先のインスタンス) を表示します。

データベース エンジン クエリ エディターのコンポーネント

以下のコンポーネントは、データベース エンジン クエリ エディターにのみ該当します。

• デバッガー
  特定のステートメントでコードの実行を一時停止することができます。 この機能は、データおよびシステム情報を表示して、コードのエラーを見つけるのに役立ちます。

• エラー一覧
  構文エラーとセマンティック エラーが IntelliSense によって表示されます。 エラーの一覧は、Transact-SQL スクリプトの編集に伴って動的に変更されます。

• グラフィカルなプラン表示
  Transact-SQL ステートメントの実行プランに組み込まれる論理手順を表示します。

• クライアント統計
  クエリの実行に関する情報がカテゴリに分けて表示されます。 [クエリ] メニューの [クライアント統計を含める] をクリックすると、[クライアント統計] ウィンドウがクエリ実行中に表示されます。 連続するクエリ実行の統計は、平均値と共に一覧表示されます。 [クエリ] メニューの [クライアント統計のリセット] をクリックすると、平均がリセットされます。

• コード スニペット
  データベース エンジン クエリ エディターでステートメントを追加する際のひな形として使用します。 SQL Server に付属の定義済みのスニペットを挿入できるほか、独自のスニペットを追加することもできます。

• SQLCMD モード
  sqlcmd ユーティリティによってサポートされる一連のコマンドを含んだ Transact-SQL スクリプトを実行します。 詳細については、「sqlcmd 操作方法のトピック」を参照してください。

エディターのタスク

関連項目

参照

SQL Server Management Studio のキーボード ショートカット