SQL Server 2000 の各種ツールとの下位互換性

SQL Server 2005 には、SQL Server を管理するための新しいツールが組み込まれています。SQL Server Management Studio は、SQL Server Enterprise Manager、SQL クエリ アナライザ、MDX サンプル アプリケーション、分析マネージャ (機能の一部) の代わりに用意されたツールです。SQL Server 2000 Enterprise Manager と SQL クエリ アナライザでは、新しいバージョンを管理できません。

レガシ コマンド プロンプト ツール

sqlcmd は、スクリプト ファイルを実行するためのコマンド プロンプト ツールです。SQL Server に osql で接続する機能も引き続き完全にサポートされています。ただし、SQL Server のすべての機能を実行するには、SQL Server に用意されているバージョンの osql を使用する必要があります。SQL Server 2000 に用意されているバージョンの osql では、SQL Server の機能のうち、SQL Server 2000 との互換性がある機能は実行できますが、一部の新しい機能は使用できません。

SQL Server 2005 以降のバージョンに isql で接続した場合は、SQL Server 7.0 との共通機能だけを実行できます。

SQL Server 2005 以降のバージョンに Enterprise Manager から接続することはできません。SQL Server の新しいバージョンに SQL Server 2000 Service Pack 4 バージョンのクエリ アナライザから接続することは可能です。

API

SQL Server 管理オブジェクト (SMO) を使用して、SQL Server 2005 以降のバージョンに接続するアプリケーションを開発できます。SMO は、SQL 分散管理オブジェクト (SQL-DMO) の代わりに用意されたオブジェクトであり、SQL Server に接続するアプリケーションの開発作業で優先的に使用するべきアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) です。SQL Server では、SQL-DMO で記述したアプリケーションを引き続きサポートしています。

Microsoft 管理コンソールによる SQL Server の管理

SQL Server 構成マネージャは、[スタート] メニューから利用できる Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップインであり、他の MMC 画面に追加することも可能です。SQL Server 構成マネージャを使用して、サービスの開始、停止、一時停止、再開を行うことはできますが、SQL Server のオブジェクト (テーブルなど) を SQL Server 構成マネージャで管理することはできません。SQL Server Management Studio は、MMC を使用しませんし、他の MMC ツールに追加することも不可能です。

SQL Server 構成マネージャは、ネットワーク プロトコルを設定するためのサーバー ネットワーク ユーティリティとクライアント ネットワーク ユーティリティの代わりに用意されたツールです。