組み込み関数 (Transact-SQL)

SQL Server には、多くの組み込み関数が用意されており、これらの関数を使用してユーザー定義関数を作成できます。 組み込み関数のカテゴリを、このページに一覧表示しています。

関数の種類

関数

説明

行セット関数

SQL ステートメントの中でテーブル参照のように使用できるオブジェクトを返します。

集計関数

値の集まりに対して操作を行い、値を合計して 1 つの値を返します。

順位付け関数

パーティション内の行ごとに 1 つの順位値を返します。

スカラー関数 (以下で説明)

1 つの値に対して操作を行い、1 つの値を返します。 スカラー関数は、式を使用できるすべての場所で使用できます。

スカラー関数

関数の分類

説明

構成関数

現在の構成についての情報を返します。

変換関数

データ型のキャストと変換をサポートします。

カーソル関数

カーソルについての情報を返します。

日付と時刻のデータ型および関数

日付時刻型の入力値に対して操作を実行し、文字列値、数値、または日付時刻値を返します。

論理関数

論理演算を実行します。

数学関数

パラメーターとして渡された入力値に基づいて計算を実行し、数値を返します。

メタデータ関数

データベースおよびデータベース オブジェクトについての情報を返します。

セキュリティ関数

ユーザーとロールについての情報を返します。

文字列関数

文字列型 (char または varchar) の入力値に対して操作を実行し、文字列値または数値を返します。

システム関数

値、オブジェクト、および SQL Server のインスタンス内の設定値に対して操作を実行し、それについての情報を返します。

システム統計関数

システムについての統計情報を返します。

テキストとイメージ関数

テキスト入力値、イメージ入力値、または列に対して操作を実行し、値についての情報を返します。

関数の決定性

SQL Server の組み込み関数は、決定的または非決定的のいずれかです。 特定の一連の入力値を使用して呼び出されたときに必ず同じ結果を返す場合、その関数は決定的です。 同じ特定の一連の入力値を使用しても呼び出すたびに異なる結果を返す場合、その関数は非決定的です。 詳細については、「決定的関数と非決定的関数」を参照してください。  

関数の照合順序

入力に文字列を使用し、出力に文字列を返す関数の場合、入力文字列の照合順序が出力に適用されます。

入力に文字列以外を使用し、文字列を返す関数の場合は、現在のデータベースの既定の照合順序が出力に適用されます。

入力に複数の文字列を使用し、単一の文字列を返す関数の場合は、照合順序の優先順位ルールによって出力文字列の照合順序が設定されます。 詳細については、「照合順序の優先順位 (Transact-SQL)」を参照してください。

関連項目

参照

CREATE FUNCTION (Transact-SQL)

概念

決定的関数と非決定的関数

ストアド プロシージャの使用 (MDX)