拡張 MAPI メール プロファイルの構成

このセクションでは、SQL Mail または SQL Server エージェント メール で使用する拡張 MAPI メール プロファイルの構成方法について説明します。

ms175189.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
この機能は、将来のバージョンの Microsoft SQL Server では削除される予定です。新規の開発作業ではこの機能を使用しないようにし、現在この機能を使用しているアプリケーションは修正することを検討してください。。SQL Server 2005 からメールを送信するには、データベース メールを使用します。

SQL Mail のプロファイルの構成

拡張 MAPI メール プロファイルは、ユーザーが Windows にログオンしたときアクティブになる Microsoft Windows ユーザー ドメイン アカウントに固有のプロファイルです。SQL Mail には、SQL Server インスタンスの起動に使用するものと同じドメイン ユーザー アカウントで作成されたメール プロファイルが必要です。SQL Mail ストアド プロシージャが実行されると、SQL Mail は、その実行元のドメイン アカウントで定義済みのメール プロファイルを検索します。

SQL Mail ストアド プロシージャを使用する場合は、以下の作業が必要です。

  • 拡張 MAPI に準拠しているメール サーバーを用意します。
  • メール サーバーへの接続時に使用する SQL Server (MSSQLSERVER) サービス用のメール プロファイルを構成します。
    ms175189.security(ja-jp,SQL.90).gifセキュリティ メモ :
    セキュリティ上の理由から、ユーザーが同じ一時ディレクトリを共有しないようにしてください。xp_readmail ストアド プロシージャの使用時に suppress_attach パラメータを TRUE に変更しないと、一時ディレクトリ内に添付ファイルが作成されます。2 人のユーザーが同じ一時ディレクトリを共有して、同じコンピュータにログオンしている場合、この 2 人のユーザーが互いの添付ファイルを参照できるという問題が発生します。attachments 出力変数を確認すれば、添付ファイルの格納先および 2 人のユーザーが同じ一時ディレクトリを共有しているかどうかを判断できます。添付ファイルが表示されないようにする方法の詳細については、「xp_readmail (Transact-SQL)」を参照してください。

SQL Server エージェント メールのプロファイルの構成 (拡張 MAPI)

SQL Server エージェント メールで拡張 MAPI を使用するには、以下の作業が必要です。

  • SQL Mail をインストールします。
  • 拡張 MAPI に準拠しているメール サーバーを用意します。
  • メール サーバーへの接続時に使用する SQL Server エージェント用の拡張 MAPI メール プロファイルを構成します。
  • ポケットベルと通信できるメール サーバーを用意します。
  • SQL Server エージェント用のメール システムとして SQL Mail を選択します。

SQL Server エージェント メールで拡張 MAPI を使用する場合は、メール セッションを開始して電子メールまたはポケットベルで通知を送信するためにメール プロファイルが必要です。SQL Server エージェント メール セッションは、SQL Server エージェント サービスが開始されるたびに開始されます。Microsoft Outlook など、SQL Server インスタンスにローカルにインストールされているメール クライアントを使用してプロファイルを作成することもできます。

SQL Mail と SQL Server エージェント メール間でのプロファイルの共有 (拡張 MAPI)

SQL Mail および SQL Server エージェント メールのセッションは、同じ Windows ドメイン ユーザー アカウントを使用するように構成できます。同じドメイン アカウントを使用する場合、SQL Mail と SQL Server エージェント メールでは、共通のメールボックスを使用して同じメール プロファイルを共有できます。

SQL Server では、2 つの異なるメール セッションを使用します。

  • MSSQLSERVER では、SQL Mail と呼ばれるメール セッションを使用します。
    データベース アプリケーションが xp_sendmail 拡張ストアド プロシージャを実行して、メッセージやクエリ結果セットを受信者に送信する場合、SQL Server ではこのメール セッションを使用します。
  • SQL Server エージェント メールでは、SQL Server エージェントのアクティビティ専用のメール セッションを使用します。

SQL Mail と SQL Server エージェント メール用の個別のプロファイルの作成 (拡張 MAPI)

個別のメール プロファイルを作成することによって、SQL Mail と SQL Server エージェント メールに対して別々のメールボックスを構成することもできます。これには 2 つの方法があります。

  • サービスごとに個別のドメイン アカウントを使用します。そのためには、ユーザー アカウントごとにメール プロファイルを構成する必要があります。
  • 各サービスで同じドメイン アカウントを使用し、複数のメール プロファイルを作成します。

メール クライアントとメール プロファイルの設定および構成の詳細については、Microsoft Outlook のマニュアルを参照してください。

SQL Mail と SQL Server エージェント メールでは、同じ MAPI プロファイルを使用することも、別々の MAPI プロファイルを使用することもできます。必要に応じて、各メール プロファイルを各自のドメイン アカウント内に構成することもできます。

参照

処理手順

SQL Mail で使用するメール プロファイルを構成する方法 (Windows)
SQL Mail をセットアップする方法 (SQL Server Management Studio)
SQL Mail を使用するように SQL Server エージェント メールを構成する方法 (SQL Server Management Studio)

概念

データベース メール

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手