Analysis Services プロジェクトの定義

Microsoft SQL Server Analysis Services プロジェクトは、Business Intelligence Development Studio を使用して定義します。この場合、Analysis Services プロジェクト テンプレートを使用するか、または Analysis Services 9.0 データベースのインポート ウィザードを使用して Analysis Services データベースのコンテンツを読み込み、このコンテンツに基づいて Analysis Services プロジェクトを作成します。Business Intelligence Development Studio に読み込まれているソリューションがない場合は、新しい Analysis Services プロジェクトを作成すると自動的に新しいソリューションが作成されます。ソリューションが Business Intelligence Development Studio に読み込まれている場合は、新しい Analysis Services スクリプト プロジェクトをその既存のソリューションに追加するか、新しいソリューションでスクリプト プロジェクトを新規作成してください。

次の基本的な手順に従って、Business Intelligence Development Studio で Analysis Services プロジェクトを作成します。

1. Analysis Services プロジェクトを定義するには、[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの [ビジネス インテリジェンス プロジェクト] グループで、Analysis Services プロジェクト テンプレートまたは Analysis Services 9.0 データベースのインポート ウィザードを選択し、新規プロジェクトの名前と場所を指定します。

   注
   Analysis Services プロジェクトを作成して SQL Server 2000 Analysis Services データベースを変更するには、SQL Server Management Studio 内から Analysis Services 移行ウィザードを使用してデータベースを SQL Server Analysis Services に移行し、Analysis Services 9.0 データベースのインポート ウィザードを使用して、移行したデータベースに基づいて Analysis Services プロジェクトを作成する必要があります。詳細については、「既存の Analysis Services データベースに基づいて Analysis Services プロジェクトを作成する方法」を参照してください。

2. Analysis Services プロジェクト テンプレートに基づいて Analysis Services プロジェクトを定義した場合、テンプレート プロジェクトは Business Intelligence Development Studio で開き、データ ソース、データ ソース ビュー、キューブ、ディメンション、ロール、その他の Analysis Services オブジェクトを定義できます。その場合、Analysis Services オブジェクトを既存のデータ ソースに基づいて設計したり、基になるリレーショナル データベース構造をキューブおよびディメンション デザインに基づいて生成したりできます。キューブおよびディメンション オブジェクトは、キューブおよびディメンション テンプレートに基づいて設計することもできます。詳細については、「データ ソースの定義 (Analysis Services)」、「データ ソース ビューの設計 (Analysis Services)」、「Analysis Services 多次元データベース オブジェクトの設計」、「データ マイニング プロジェクト (Analysis Services - データ マイニング)」、および「スキーマ生成ウィザードの概要」を参照してください。

3. Analysis Services プロジェクトを既存の Analysis Services データベースに基づいて定義した場合、そのデータベースのメタデータは、Business Intelligence Development Studio の Analysis Services プロジェクトで開き、既存のデータベースのメタデータを変更することができます。ただし、変更内容が配置されるまでは、Analysis Services データベースに対する変更は有効になりません。

4. ビジネス インテリジェンス ソリューションに必要なその他のプロジェクトを作成します。

5. プロジェクトの注釈が書かれているテキスト ファイルなどのその他のファイルを、ソリューション エクスプローラの Analysis Services プロジェクトの [その他] フォルダに追加します。

6. プロジェクトの配置プロパティを定義して、インスタンス化されたオブジェクトとしてプロジェクト メタデータを配置するサーバーを指定し、他の配置プロパティを指定します。詳細については、「Analysis Services プロジェクトのプロパティを構成する方法」および「Analysis Services プロジェクトの配置」を参照してください。

   注
   既定では、Business Intelligence Development Studio は、ローカル コンピュータ上の Analysis Services の既定のインスタンスにプロジェクトを配置します。この配置先を変更するには、Analysis Services プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスで [サーバー] 構成プロパティを変更します。

7. ソリューションを作成し、Analysis Services のインスタンスにテスト用に配置します。ソリューションを作成すると、プロジェクトに含まれているオブジェクト定義および依存関係が検証され、配置スクリプトが生成されます。ソリューションの配置では、Analysis Services Deployment Engine を使用して、指定のインスタンスに配置スクリプトが送信されます。詳細については、「Analysis Services プロジェクトをビルドおよび配置する方法」および「ソリューションの展開 (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。

   注
   既定では、Business Intelligence Development Studio は、ソリューションの配置の際に配置スクリプトと依存オブジェクトにより変更されたオブジェクトのみを処理します。この機能を変更するには、Analysis Services プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスで [処理オプション] 構成プロパティを変更します。詳細については、「Analysis Services プロジェクトのプロパティを構成する方法」および「ソリューションの展開 (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。

8. 配置したプロジェクトを見直してテストします。

9. オブジェクト定義を変更、構築し、再び配置します。

プロジェクトが完成したら、Analysis Servicesの配置ウィザードを使用して、ソリューションの作成時に生成された配置スクリプトを宛先インスタンスに配置し、最終的なテスト、ステージング、配置を行います。詳細については、「ソリューションの展開 (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。