キューブ (Analysis Services)

キューブは、データ分析に使用される、関連メジャーおよびディメンションの集合体です。

  • メジャーはファクトです。ファクトは、集計対象となるトランザクション値 (計測値) です。メジャーは、1 つまたは複数の基になるテーブル内の列から派生し、メジャー グループにグループ化されます。
  • ディメンションは、キューブ内のメジャーに関連する関心領域を表す属性のグループです。この属性グループを使用してキューブのメジャーが分析されます。たとえば、Customer ディメンションには、Customer Name (顧客名)、Customer Gender (性別)、Customer City (顧客の住所) などの属性が含まれている可能性があります。その結果、Customer Name、Customer Gender、Customer City 別にキューブ内のメジャーを分析できるようになります。属性は、1 つまたは複数の基になるテーブルから派生します。各ディメンション内の属性を階層にまとめると、分析のためのパスが提供されます。

キューブは、計算、主要業績評価指数 (KPI)、アクション、パーティション、分析観点、および翻訳によって拡張されます。キューブは基本的に、統合ディメンション モデル (UDM) と同義語です。UDM の詳細については、「統合ディメンション モデル」を参照してください。Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) では、キューブは、データ ソース ビューでモデル化されているテーブルおよびビューに基づいて作成されます。

また、キューブは、基になるリレーショナル データ ソースがあっても、なくても作成できます。詳細については、「リレーショナル スキーマの操作」を参照してください。

キューブ内のファクトは、ディメンション全体にわたり、ディメンション階層に基づいて集計されます。詳細については、「集計と集計デザイン (SSAS)」を参照してください。

このセクションの内容

次のトピックでは、キューブ構造やリレーションシップなど、Analysis Services キューブに関連する概念について説明します。

トピック 説明

キューブの概要

Analysis Services におけるキューブの概念について説明し、スター スキーマを使用するキューブの例を示します。

メジャーおよびメジャー グループ

メジャーおよびメジャー グループについて説明します。

ディメンション リレーションシップ

Analysis Services のキューブでサポートされているディメンションとメジャー グループ間のリレーションシップについて説明します。

計算

名前付きセットやスクリプト化された MDX コマンドなど、計算の概要について説明します。

主要業績評価指標

Analysis Services における主要業績評価指標 (KPI) の使用方法、および KPI に関連する用語について説明します。

アクション

アクションの概要について説明します。アクションにより、分析データに応答できるようになります。 .

パーティション (Analysis Services)

パーティション、ストレージ、プロアクティブ キャッシュについて説明します。

分析観点

分析観点、つまりキューブのカスタム サブセットについて説明します。

キューブの翻訳

複数の言語でキューブのキャプションを作成するための Analysis Services の機能について説明します。

参照

概念

キューブとキューブのプロパティの定義および構成
ディメンション (Analysis Services)
Analysis Services オブジェクト

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 4 月 14 日

変更内容 :

明確性を期すために概念的素材を更新。