データ ソース ビューでの名前付きクエリの定義 (Analysis Services)

名前付きクエリは、テーブルとして表現されている SQL 式です。名前付きクエリでは、1 つ以上のデータ ソースの 1 つ以上のテーブルから返される行および列を選択する SQL 式を指定できます。名前付きクエリは、式に基づいていることを除いて、行とリレーションシップを持つデータ ソース ビュー内の他のテーブルに似ています。

名前付きクエリを使用すると、基になるデータ ソースを変更せずに、データ ソース ビュー内の既存のテーブルのリレーショナル スキーマを拡張できます。たとえば、一連の名前付きクエリを使用して、複雑なディメンション テーブルを、データベース ディメンション用により小さく単純なディメンション テーブルに分割できます。名前付きクエリは、1 つ以上のデータ ソースの複数のデータベース テーブルを 1 つのデータ ソース ビュー テーブルに結合するために使用することもできます。

注意

名前付き計算を名前付きクエリに追加したり、名前付き計算を含んでいるテーブルに基づいて名前付きクエリを作成したりすることはできません。

名前付きクエリを作成するときは、名前と、テーブルの列およびデータを返す SQL クエリを指定します。必要に応じて、名前付きクエリの説明を入力します。SQL 式は、データ ソース ビュー内の他のテーブルを参照できます。名前付きクエリを定義すると、名前付きクエリ内の SQL クエリがデータ ソースのプロバイダに送信され、すべて検証されます。プロバイダによって SQL クエリでエラーが検出されなければ、列がテーブルに追加されます。

SQL クエリで参照されるテーブルと列は、修飾しないか、修飾する場合はテーブル名によってのみ修飾します。たとえば、テーブルの SaleAmount 列を参照するには、SaleAmount または Sales.SaleAmount は有効ですが、dbo.Sales.SaleAmount ではエラーが発生します。

名前付きクエリの作成手順については、「データ ソース ビュー デザイナを使用して名前付きクエリを追加、表示、変更、または削除する方法 (Analysis Services)」を参照してください。データ ソース ビュー デザイナでクエリ定義機能を使用する方法については、「[名前付きクエリの作成]/[名前付きクエリの編集] ダイアログ ボックス (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。

   SQL Server 2000 または SQL Server 7.0 のデータ ソースに対してクエリを実行する名前付きクエリを定義する場合、相関サブクエリおよび GROUP BY 句を含む名前付きクエリは失敗します。詳細については、Microsoft サポート技術情報の「BUG:相関サブクエリと相関 GROUP BY を含む SELECT ステートメントでの内部エラー」を参照してください。