[データベースの復元] ( ページ)

[全般] ページを使用すると、データベースの復元操作における対象データベースとソース データベースに関する情報を指定できます。

SQL Server Management Studio を使用してデータベース バックアップを復元するには

注意

SQL Server Management Studio を使用して復元タスクを指定する場合、[スクリプト] をクリックしてスクリプトの保存先を選択することにより、対応する Transact-SQL RESTORE スクリプトを生成できます。

権限

復元するデータベースが存在しない場合、ユーザーは RESTORE を実行できる CREATE DATABASE 権限を使用する必要があります。 データベースが存在する場合、既定では、RESTORE 権限は sysadmin 固定サーバー ロールおよび dbcreator 固定サーバー ロールのメンバーと、データベースの所有者 (dbo) に与えられています。

RESTORE 権限は、サーバーでメンバーシップ情報を常に確認できるロールに与えられます。 固定データベース ロールのメンバーシップは、データベースがアクセス可能で損傷していない場合にのみ確認することができますが、RESTORE の実行時にはデータベースがアクセス可能で損傷していないことが必ずしも保証されないため、db_owner 固定データベース ロールのメンバーには RESTORE 権限は与えられません。

オプション

復元元

[復元元] パネルのオプションでは、データベースのバックアップ セットの場所と復元するバックアップ セットを指定します。

項目

定義

[データベース]

復元するデータベースをドロップダウン リストから選択します。 このリストには、msdb バックアップ履歴に従ってバックアップされたデータベースのみが含まれます。

[デバイス]

復元対象のバックアップを含む論理バックアップ デバイスまたは物理バックアップ デバイス (テープやファイル) を選択します。 データベース バックアップが SQL Server の別のインスタンスで作成された場合、これは必須です。

1 つ以上の論理バックアップ デバイスまたは物理バックアップ デバイスを選択するには、参照ボタンをクリックして、[バックアップ デバイスの選択] ダイアログ ボックスを開きます。 このダイアログ ボックスで、1 つのメディア セットに属する最大 64 個のデバイスを選択できます。 テープ デバイスは、SQL Server のインスタンスが動作しているコンピューターに物理的に接続している必要があります。 バックアップ ファイルは、ローカルまたはリモートのディスク デバイスに配置できます。 詳細については、「バックアップ デバイス (SQL Server)」を参照してください。

[バックアップ デバイスの選択] ダイアログ ボックスを終了すると、選択したデバイスが [デバイス] の一覧に読み取り専用の値として表示されます。

[データベース]

ドロップダウン リストから、バックアップを復元するデータベース名を選択します。

注意

この一覧は [デバイス] をクリックした場合にのみ使用できます。 選択されたデバイスにバックアップを持つデータベースのみが使用できるようになります。

復元先

[復元先] パネルのオプションでは、データベースと復元ポイントを指定します。

項目

定義

[データベース]

復元するデータベースを一覧に入力します。 新しいデータベースを入力するか、ドロップダウン リストから既存のデータベースを選択します。 このドロップダウン リストには、システム データベースである master および tempdb を除いた、サーバー上のすべてのデータベースが表示されます。

注意

パスワードで保護されたバックアップを復元するには、RESTORE ステートメントを使用する必要があります。

復元先

既定では、[復元先] ボックスが "最後に作成されたバックアップ" に設定されます。 [タイムライン] をクリックして、[バックアップのタイムライン] ダイアログ ボックスを表示することもできます。このダイアログ ボックスでは、データベースのバックアップ履歴がタイムラインの形式で表示されます。 データベースを復元する特定の datetime を指定するには、[タイムライン] をクリックします。 データベースは、この指定された時点での状態に復元されます。 「バックアップ タイムライン」を参照してください。

復元プラン

項目

定義

[復元するバックアップ セット]

指定した場所にあるバックアップ セットを表示します。 各バックアップ セット (1 回のバックアップ操作の結果) は、メディア セット内のすべてのデバイスに分散されます。 既定では、必要なバックアップ セットの選択に基づいて、復元操作の目的を達成するための復旧プランが提案されます。 SQL Server Management Studio では、msdb のバックアップ履歴に基づいて、データベースの復元に必要なバックアップが識別され、復元プランが作成されます。 たとえば、データベースの復元では、最新の完全データベース バックアップを選択した後、(存在する場合は) 最新の差分バックアップを選択する復元プランが作成されます。 完全復旧モデルの復元プランでは、さらに、すべてのログ バックアップが選択されます。

推奨された復元計画を変更するには、グリッドの選択を変更します。 バックアップの選択を解除すると、それに依存するその他のバックアップも自動的に選択が解除されます。

ヘッダー

[復元]

このチェック ボックスをオンにすると、バックアップ セットが復元されます。

名前

バックアップ セットの名前。

[コンポーネント]

バックアップされるコンポーネント。[データベース][ファイル]<空白> (トランザクション ログ用) のいずれかを指定します。

実行するバックアップの種類。[完全][差分]、または [トランザクション ログ] のいずれかを指定します。

[サーバー]

バックアップ操作を実行したデータベース エンジン インスタンスの名前。

[データベース]

バックアップ操作に関係するデータベースの名前。

[位置]

ボリューム内でのバックアップ セットの位置。

[最初の LSN]

バックアップ セット内の先頭のトランザクションのログ シーケンス番号。 ファイル バックアップの場合は空白です。

[最後の LSN]

バックアップ セット内の末尾のトランザクションのログ シーケンス番号。 ファイル バックアップの場合は空白です。

[チェックポイントの LSN]

バックアップが作成された時点で最新のチェックポイントのログ シーケンス番号 (LSN)。

[全 LSN]

最新のデータベース全体のバックアップのログ シーケンス番号。

[開始日]

バックアップ操作が開始したときの日付と時刻。クライアントの地域設定で表示されます。

[完了日]

バックアップ操作が終了した日時で、クライアントの地域設定で表示されます。

[サイズ]

バックアップ セットのサイズ (バイト単位) です。

[ユーザー名]

バックアップ操作を実行するユーザー名です。

[有効期限]

バックアップ セットの期限が切れる日時です。

[手動での選択] がオンになっている場合にのみ、チェック ボックスを使用できるようになります。 これにより、復元されるバックアップ セットを選択できます。

[手動での選択] がオンになっていると、復元プランが変更されるたびに、その正確性が確認されます。 バックアップのシーケンスが正しくない場合は、エラー メッセージが表示されます。

[バックアップ メディアの検証]

選択したバックアップ セットに対して RESTORE VERIFY_ONLY ステートメントを呼び出します。

注意

この操作の実行には時間がかかるので、ダイアログ フレームワークの進行状況モニターを使用して進行状況の追跡や、実行の取り消しを行うことができます。

このボタンを使用すると、選択したバックアップ ファイルの整合性を、復元前にチェックできます。

バックアップ セットの整合性のチェック中は、ダイアログ ボックスの左下の進行状況が、"実行しています" ではなく "検証しています" になります。

互換性サポート

SQL Server 2012 では、SQL Server 2005 以降のバージョンを使用して作成したデータベース バックアップからユーザー データベースを復元できます。 ただし、SQL Server 2005 または SQL Server 2008 を使用して作成された mastermodel、および msdb のバックアップを SQL Server 2012 で復元することはできません。 また、SQL Server 2012 で作成されたバックアップを以前のバージョンの SQL Server で復元することもできません。

注意

SQL Server バックアップを、そのバックアップが作成されたバージョン以前のバージョンの SQL Server に復元することはできません。

SQL Server 2012 では、以前のバージョンとは異なる既定パスが使用されます。 そのため、SQL Server 2005 または SQL Server 2008 の既定の場所で作成されたデータベースをバックアップから復元するには、MOVE オプションを使用する必要があります。

SQL Server 2005 または SQL Server 2008 データベースを SQL Server 2012 に復元した後は、データベースが自動的にアップグレードされます。 通常、データベースは直ちに使用可能になります。 ただし、SQL Server 2005 データベースにフルテキスト インデックスがある場合、アップグレード プロセスでは、[フルテキスト アップグレード オプション] サーバー プロパティの設定に応じて、インポート、リセット、または再構築が行われます。 アップグレード オプションが [インポート] または [再構築] に設定されている場合、アップグレード中はフルテキスト インデックスを使用できなくなります。 インデックスを作成するデータ量によって、インポートには数時間、再構築には最大でその 10 倍の時間がかかることがあります。 なお、アップグレード オプションが [インポート] に設定されており、フルテキスト カタログが使用できない場合は、関連付けられたフルテキスト インデックスが再構築されます。

関連項目

タスク

マークされたトランザクションへのデータベースの復元 (SQL Server Management Studio)

参照

RESTORE の引数 (Transact-SQL)

概念

バックアップ デバイス (SQL Server)

デバイスからのバックアップ復元 (SQL Server)

トランザクション ログ バックアップの復元 (SQL Server)

バックアップ テープまたはバックアップ ファイルの内容の表示 (SQL Server)

論理バックアップ デバイスのプロパティと内容の表示 (SQL Server)

メディア セット、メディア ファミリ、およびバックアップ セット (SQL Server)

トランザクション ログ バックアップの適用 (SQL Server)