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ジョブの作成

ジョブとは、SQL Server エージェントによって順番に実行される一連の操作です。ジョブは、Transact-SQL スクリプト、コマンド プロンプト アプリケーション、Microsoft ActiveX スクリプト、Integration Services パッケージ、Analysis Services コマンドおよびクエリ、レプリケーション タスクの実行など、広範な操作を実行できます。ジョブは、反復的なタスクやスケジュール可能なタスクを実行でき、警告を発生させてジョブのステータスをユーザーに自動的に通知できるので、SQL Server の管理が非常に簡単になります。

ジョブを作成するには、SQL Server エージェント固定データベース ロールか sysadmin 固定サーバー ロールのメンバである必要があります。ジョブの編集は、ジョブの所有者または sysadmin ロールのメンバのみが行うことができます。SQL Server エージェント固定データベース ロールの詳細については、「SQL Server エージェントの固定データベース ロール」を参照してください。

ジョブは、SQL Server のローカル インスタンスまたは企業全体の複数のインスタンスで実行するように記述できます。複数のサーバーでジョブを実行するには、最低 1 つのマスタ サーバーと 1 つ以上の対象サーバーをセットアップする必要があります。マスタ サーバーと対象サーバーの詳細については、「エンタープライズ全体の管理の自動化」を参照してください。

ジョブの管理

ジョブ カテゴリを使用してジョブを管理すれば、フィルタ操作やグループ化を簡単に行うことができます。たとえば、データベース バックアップに関するすべてのジョブを [データベースのメンテナンス] カテゴリとしてまとめます。ジョブ カテゴリは、独自に作成することもできます。

マルチサーバー カテゴリは、マスタ サーバー上だけに存在します。マスタ サーバー上で使用できるのは、[未カテゴリ化 (マルチサーバー)] という既定のジョブ カテゴリだけです。マルチサーバー ジョブがダウンロードされると、対象サーバー上ではそのカテゴリが [MSX からのジョブ] に変更されます。

ジョブの所有権

セキュリティを確保するため、ジョブの所有者または sysadmin ロールのメンバだけがジョブの定義を変更できます。sysadmin ロールのメンバは、別のユーザーにジョブの所有権を割り当てることができ、そのユーザーはジョブの所有者とは無関係にジョブを実行できます。