メンテナンス プラン

メンテナンス プランでは、データベースの最適化および定期的なバックアップを行い、データベースの不整合を排除するために必要なタスクのワークフローが作成されます。メンテナンス プラン ウィザードでも主要なメンテナンス プランを作成できますが、手動の方がより柔軟にプランを作成できます。メンテナンス プランでは、SQL Server エージェント ジョブが実行する Integration Services パッケージも作成されます。このようなメンテナンス タスクは、手動で実行することも、定期的に自動実行することもできます。

メンテナンス プランには、次の機能が用意されています。

  • さまざまな一般的なメンテナンス タスクを使用するワークフローの作成。カスタム Transact-SQL スクリプトを独自に作成することもできます。

  • 概念的な階層。各プランでは、ワークフローの作成や編集を行えます。各プランのタスクはサブプランにグループ化できます。サブプランは、異なるタイミングで実行されるようにスケジュールを設定できます。

  • マスター サーバー/対象サーバー環境で使用できるマルチサーバーのプランのサポート。

  • プランの履歴をリモート サーバーのログに記録する際のサポート。

  • Windows 認証と SQL Server 認証のサポート。可能な場合は、Windows 認証を使用します。

メンテナンス プランは、互換性レベルが 80 以上に設定されているデータベースに対してのみ実行されます。SQL Server Management Studio のメンテナンス プラン デザイナーでは、互換性レベルが 70 以下に設定されているデータベースは表示されません。

データベース メンテナンス プランを右クリックし、[移行] をクリックすると、データベース メンテナンス プランを移行できます。

メンテナンス プランを作成および管理し、オブジェクト エクスプローラーでメンテナンス プランを表示するには、sysadmin ロールのメンバーである必要があります。オブジェクト エクスプローラーの [SQL Server エージェント] ノードは、sysadmin 固定サーバー ロールのメンバーと、SQLAgentReaderRole、SQLAgentUserRole、SQLAgentOperatorRole の各固定データベース ロールのメンバーだけに表示されます。

メンテナンス プランの作成方法の詳細については、「メンテナンス プランを作成する方法」を参照してください。

重要な注意事項重要

db_ssisadmin ロールと dc_admin ロールのメンバーは、特権を sysadmin に昇格できる場合があります。このような特権の昇格が発生するのは、これらのロールが Integration Services パッケージを変更でき、SQL Server エージェントの sysadmin セキュリティ コンテキストを使用して SQL Server で Integration Services パッケージを実行できるためです。メンテナンス プラン、データ コレクション セット、およびその他の Integration Services パッケージの実行時にこの特権の昇格を防ぐには、パッケージを実行する SQL Server エージェント ジョブで、特権が制限されたプロキシ アカウントが使用されるように構成するか、db_ssisadmin ロールと dc_admin ロールに sysadmin メンバーだけを追加します。