User Connections オプション

User Connections オプションは、Microsoft SQL Server で許可される同時ユーザー接続の最大数を指定する場合に使用します。許可される実際のユーザー接続数は、使用している SQL Server のバージョンと、使用しているアプリケーションおよびハードウェアの制限によって異なります。SQL Server では、最大 32,767 個のユーザー接続を確立できます。

User Connections はサーバー自身が構成する動的なオプションなので、ユーザー接続の最大数は必要に応じて自動的に SQL Server によって最大許容範囲内で調整されます。たとえば、10 人のユーザーがログインしている場合、10 個のユーザー接続オブジェクトが割り当てられます。ほとんどの場合は、このオプションの値を変更する必要はありません。システムで許可されるユーザー接続の最大数を決定するには、sp_configure を使用します。

User Connections オプションを使用すると、同時接続数が多すぎてサーバーが過負荷になるのを防ぐことができます。接続数は、システムやユーザーの必要条件に基づいて予測できます。たとえば、ユーザー数が多いシステムの場合、通常はどのユーザーにも専用の接続が必要なわけではありません。接続は、ユーザー間で共有できます。OLE DB アプリケーションを実行しているユーザーの場合は、開いている接続オブジェクトごとに 1 つの接続が必要であり、ODBC (Open Database Connectivity) アプリケーションを実行しているユーザーの場合は、アプリケーション内のアクティブな接続ハンドルごとに 1 つの接続が必要です。また、DB-Library アプリケーションを実行しているユーザーの場合は、DB-Library の dbopen 関数を呼び出すプロセスが開始されるたびに 1 つの接続が必要です。

重要な注意事項重要

このオプションを使用する必要がある場合、値を大きくしすぎないでください。1 つ接続すると、その接続が使用中であるかどうかに関係なくオーバーヘッドが生じます。ユーザー接続の最大数を超えると、エラー メッセージが表示され、別の接続が使用可能になるまで接続できなくなります。

User Connections オプションは拡張設定です。sp_configure システム ストアド プロシージャを使用して user connections の設定を変更するには、show advanced options を 1 に設定する必要があります。この設定は、サーバーを再起動した後に有効になります。