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master データベースの復元 (Transact-SQL)

このトピックでは、データベースの完全バックアップから master データベースを復元する方法について説明します。

master データベースを復元するには

  1. サーバー インスタンスをシングル ユーザー モードで起動します。

    シングル ユーザーの起動時のパラメーター (-m) の指定方法については、「サーバーのスタートアップ オプションの構成 (SQL Server 構成マネージャー)」を参照してください。

  2. master データベースの完全バックアップを復元するには、Transact-SQL の次の RESTORE DATABASE ステートメントを使用します。

    RESTORE DATABASE master FROM <backup_device> WITH REPLACE

    REPLACE オプションは、指定したデータベースと同じ名前のデータベースが既に存在していても、SQL Server でデータベースを復元することを指定します。 既存のデータベースがある場合は削除されます。シングル ユーザー モードでは、sqlcmd ユーティリティで RESTORE DATABASE ステートメントを入力することをお勧めします。 詳細については、「sqlcmd ユーティリティの使用」を参照してください。

    重要な注意事項重要

    master の復元後、SQL Server のインスタンスがシャットダウンされ、sqlcmd プロセスが終了します。 サーバー インスタンスを再起動する前に、シングル ユーザーの起動時のパラメーターを削除してください。 詳細については、「サーバーのスタートアップ オプションの構成 (SQL Server 構成マネージャー)」を参照してください。

  3. サーバー インスタンスを再起動し、他のデータベースの復元、データベースのアタッチ、ユーザーの不一致の修正など、残りの復旧手順を実行します。

使用例

次の例では、既定のサーバー インスタンスで master データベースを復元します。 この例では、サーバー インスタンスが既にシングル ユーザー モードで実行されていることを前提としています。 この例は、sqlcmd を起動し、ディスク デバイス Z:\SQLServerBackups\master.bak から master データベースの完全バックアップを復元する RESTORE DATABASE ステートメントを実行します。

注意

名前付きインスタンスの場合は、sqlcmd コマンドで、-S<ComputerName>\<InstanceName> オプションを指定する必要があります。

C:\> sqlcmd
1> RESTORE DATABASE master FROM DISK = 'Z:\SQLServerBackups\master.bak' WITH REPLACE;
2> GO

関連項目

参照

RESTORE (Transact-SQL)

概念

データベースの全体復元 (単純復旧モデル)

データベースの全体復元 (完全復旧モデル)

孤立ユーザーのトラブルシューティング (SQL Server)

データベースのデタッチとアタッチ (SQL Server)

システム データベースの再構築

データベース エンジン サービスのスタートアップ オプション

SQL Server 構成マネージャー

システム データベースのバックアップと復元 (SQL Server)

シングル ユーザー モードでの SQL Server の起動