選択リストの使用
選択リストでは、SELECT ステートメントの結果セット内の列を定義します。選択リストは、コンマで区切られた一連の式です。式では、結果セットの列を定義します。結果セット内の列は、選択リスト内の式と同じ順序で表示されます。
選択リストの式により、次に示す結果セット列の属性が決まります。
結果セット列は、列を定義する式と同一のデータ型、サイズ、有効桁数、および小数点以下桁数になります。
結果セット列の名前は、列を定義する式に関連する名前になります。名前を変更したり、式に名前が付いていない場合に名前を割り当てるため、必要に応じて AS キーワードを使用できます。
結果セット列のデータ値は、結果セットの各行で式を評価した結果です。
選択リストには、結果セットの最終的な形式を制御する以下のキーワードを格納することもできます。
DISTINCT。詳細については、「DISTINCT による重複の除去」を参照してください。
TOP。詳細については、「TOP と PERCENT の使用による結果セットの制限」を参照してください。
選択リストには、次の項目を格納することができます。
単純式。たとえば、関数、変数、定数、テーブルまたはビュー内の列の参照。
スカラー サブクエリ。つまり、結果セットの各行が 1 つの値に評価される SELECT ステートメントです。
1 つ以上の単純式を演算子で結んだ複合式。式の詳細については、「式 (Transact-SQL)」を参照してください。
- 式には、$ROWGUID キーワードを含めることができます。テーブル内で ROWGUIDCOL プロパティが指定された列への参照として解決されます。
* 記号。テーブル内にあるすべての列を返すように指定します。
*@*local_variable = 式という形式による変数の代入。SET *@*local_variable ステートメントを使用しても変数を代入できます。
次の例は、選択リストに格納できる各種項目を示しています。
SELECT e.NationalIDNumber,
p.FirstName + ' ' + p.LastName AS "Employee Name" , e.JobTitle
FROM AdventureWorks2008R2.HumanResources.Employee AS e
JOIN AdventureWorks2008R2.Person.Person AS p
ON e.BusinessEntityID = p.BusinessEntityID
ORDER BY LastName, FirstName ASC;