レポート サーバーを電子メール配信用に構成する方法 (Reporting Services 構成)

Reporting Services は、電子メールボックスに配信されたレポートをユーザーがサブスクライブできるようにするための、電子メール配信拡張機能を備えています。レポート サーバーの電子メール配信拡張機能は、使用する前に構成する必要があります。電子メール配信用にレポート サーバーを構成するには次のものが必要です。

  • 簡易メール転送プロトコル (SMTP) サーバーまたはゲートウェイ。

  • SMTP サーバーから電子メールを送信する権限を保持しているアカウント。組織のセキュリティ ポリシーによっては、会社の SMTP サーバーから電子メールを送信するために事前の許可が必要になる場合もあります。詳細については、システム管理者またはネットワーク管理者に確認してください。

  • レポート サーバー サービスには、SMTP サーバーでの Send As 権限が必要です。

レポート サーバーの電子メールを構成するには、Reporting Services 構成ツールを使用するか、構成ファイルを編集します。Reporting Services 構成ツールを使用すると、レポート サーバーに必要な最小限の設定を行うことができます。ローカルの SMTP サービスを使用する場合や詳細設定を指定する場合は、代わりに構成ファイルを編集します。

レポート サーバーの電子メール機能を評価する場合や、サブスクリプションまたは配信に関する問題のトラブルシューティングを行う場合は、レポート サーバーの電子メールの構成で、ローカル フォルダーにレポートを配信するローカル SMTP サービスを使用するように指定できます。詳細については、「電子メール配信用のレポート サーバーの構成」を参照してください。

レポート サーバーを電子メール配信用に構成しない場合や、SMTP サーバーにアクセスできない場合は、ファイル共有配信拡張機能を使用して、ネットワーク接続を介してアクセス可能な共有フォルダーにレポートを配布できます。

Reporting Services 構成ツールを使用してレポート サーバーの電子メールを構成するには

  1. レポート サーバー Windows サービスが SMTP サーバー上で Send As 権限を保持していることを確認します。

  2. Reporting Services 構成ツールを起動して、レポート サーバー インスタンスに接続します。

  3. [電子メールの設定] ページで、SMTP サーバーの名前を入力します。この値は、IP アドレス、企業イントラネット上のコンピューターの UNC 名、または完全修飾ドメイン名にすることができます。

  4. [送信者アドレス] で、SMTP サーバーから電子メールを送信する権限を保持しているアカウントの名前を入力します。

  5. [適用] をクリックします。

リモート SMTP サービスをレポート サーバー用に構成するには

  1. レポート サーバー Windows サービスが SMTP サーバー上で Send As 権限を保持していることを確認します。

  2. テキスト エディターで RSReportServer.config ファイルを開きます。

  3. <UrlRoot> がレポート サーバーの URL アドレスに設定されていることを確認します。この値はレポート サーバーを構成するときに設定されるため、既に設定されているはずです。設定されていない場合は、レポート サーバーの URL アドレスを入力します。

  4. Delivery セクションで、<ReportServerEmail> を検索します。

  5. <SMTPServer> で、SMTP サーバーの名前を入力します。この値は、IP アドレス、企業イントラネット上のコンピューターの UNC 名、または完全修飾ドメイン名にすることができます。

  6. <SendUsing> が 2 に設定されていることを確認します。別の値に設定されている場合、レポート サーバーはリモート SMTP サービスを使用するように構成されていません。

  7. <From> で、SMTP サーバーから電子メールを送信する権限を保持しているアカウントの名前を入力します。

  8. このファイルを保存します。

    レポート サーバーは新しい設定を自動的に使用します。サービスを再起動する必要はありません。追加の SMTP 設定を指定し、レポート サーバー電子メール配信で SMTP サーバーを使用する方法をさらに細かく構成することもできます。詳細については、SQL Server オンライン ブックの「電子メール配信用のレポート サーバーの構成」および「RSReportServer 構成ファイル」を参照してください。

ローカル SMTP サービスをレポート サーバー用に構成するには

  1. コントロール パネルを開き、[プログラムの追加と削除] をクリックします。

  2. [Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックして、Windows コンポーネント ウィザードを開始します。

  3. [アプリケーション サーバー] を選択し、[詳細] をクリックします。

  4. [インターネット インフォメーション サービス (IIS)] を選択し、[詳細] をクリックします。

  5. [SMTP サービス] チェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。

  6. Windows コンポーネント ウィザードの [次へ] をクリックし、[完了] をクリックします。

  7. [サービス] コンソールでサービスが実行されていることを確認します。

  8. テキスト エディターで RSReportServer.config ファイルを開きます。

  9. <UrlRoot> がレポート サーバーの URL アドレスに設定されていることを確認します。この値はレポート サーバーを構成するときに設定されるため、既に設定されているはずです。設定されていない場合は、レポート サーバーの URL アドレスを入力します。

  10. Delivery セクションで、<ReportServerEmail> を検索します。

  11. <SMTPServer> 内で、この設定の値をすべて消去します。タグは削除しないでください。

  12. <SendUsing> を 1 に設定します。1 以外の値に設定されている場合、レポート サーバーはローカル SMTP サービスを使用するように構成されていません。

  13. <SMTPServerPickupDirectory> に、ローカル ドライブのフォルダーを設定します。

  14. <From> に、SMTP サーバーから電子メールを送信する権限を保持しているアカウントを設定します。

  15. このファイルを保存します。