Windows 10 Mobile または Windows 10 Mobile Enterprise でのキオスクの設定
キオスク モードのデバイスでは、指定されたアプリが実行されます。他のデバイス機能、メニュー、設定にはアクセスできません。 Windows 10 Mobile または Windows 10 Mobile Enterprise が実行されているデバイスをキオスク モード用に構成するには、アプリコーナー機能を使用します。 また、エンタープライズの割り当てられたアクセスの構成サービス プロバイダー (CSP) を使ってキオスク エクスペリエンスを構成することもできます。
注
指定されたアプリは、ロック画面上アプリである必要があります。 ロック画面上アプリの構築について詳しくは、「割り当てられたアクセスを使うキオスク アプリ: ベスト プラクティス」をご覧ください。
アプリコーナー
アプリコーナーを使用すると、Windows 10 Mobile または Windows 10 Mobile Enterprise デバイスにカスタムのスタート画面を設定して、管理者が選択したアプリのみを、デバイスの使用を許可したユーザーと共有することができます。 デバイスをキオスク モード用に構成するには、アプリコーナーで使用するアプリを 1 つ選択します。
アプリコーナーを設定するには
スタート画面 でスワイプして [アプリ一覧] を表示し、[設定]、[アカウント]、[アプリコーナー] の順にタップします。
[アプリ] をタップし、ユーザーがキオスク モードで使うアプリをタップして選択し、[終了] をタップします。
電話のロック画面のパスワードがまだ設定されていない場合は、ユーザーがアプリコーナーからスタート画面にアクセスできないようにするために、ここでパスワードを設定できます。 [電話をパスワードで保護] をタップし、[追加] をクリックします。[新しい暗証番号(PIN)] ボックスに暗証番号 (PIN) を入力し、[新しい暗証番号(PIN)の再入力] ボックスにもう一度暗証番号 (PIN) を入力して、[OK] をタップします。 [戻る] を押して、アプリ コーナーの設定に戻ります。
ユーザーがキオスク モードでデバイスを使うときにこれらの機能を利用できるようにするかどうかに応じて、[アクションセンター] をオンまたはオフにします。
[詳細設定] をタップし、ユーザーが機能を利用できるようにするかどうかに応じて、目的の機能をオンまたはオフにします。
終了したら、[戻る] を押します。
アプリコーナーを使用するには
スタート画面 でスワイプして [アプリ一覧] を表示し、[設定]、[アカウント]、[アプリコーナー]、[起動] の順にタップします。
ヒント
1 回のタップでアプリコーナーにアクセスする方法があります。 [設定] で、[アプリコーナー]、[固定] の順にタップして、アプリコーナーのタイルをスタート画面にピン留めします。
デバイスを対象のユーザーに提供します。ユーザーは、管理者が選択した 1 つのアプリのみをこのデバイスで使うことができます。
終了して、デバイスを戻したら、電源 を長押しし、右へスワイプしてアプリ コーナーを終了します。
エンタープライズの割り当てられたアクセス
エンタープライズの割り当てられたアクセスを使うと、Windows 10 Mobile または Windows 10 Mobile Enterprise デバイスをキオスク モードにロックダウンすることができます。そのためには、ユーザー ロールを作成して、その許可リストに自動的に実行されるアプリを 1 つだけ設定します。
注 設定できるアプリは、ユニバーサル Windows アプリ、ユニバーサル Windows Phone 8 アプリ、レガシ Silverlight アプリです。
MDM でのエンタープライズの割り当てられたアクセスのセットアップ
AssignedAccessXml で、Application に、キオスク モードで実行するアプリの製品 ID を入力します。 製品 ID は、「Windows 10 Mobile の製品 ID」で確認できます。
エンタープライズの割り当てられたアクセスの構成サービス プロバイダー (CSP) に関するテクニカル リファレンスをご覧ください。
Windows イメージングおよび構成デザイナー (ICD) を使った割り当てられたアクセスの設定
キオスク デバイス用プロビジョニング パッケージを作成して適用するには
デバイスで実行するアプリを指定する AssignedAccess.xml ファイルを作成します (任意のファイル名を使うことができます)。 AssignedAccessXml について詳しくは、「EnterpriseAssignedAccess CSP」をご覧ください。
注
AssignedAccess.xml ファイル内の xml をエスケープしないでください。この操作は、パッケージをビルドするときに Windows ICD によって実行されます。 エスケープされた xml を Windows ICD に提供すると、パッケージのビルドが失敗します。
Windows ICD を開きます (既定では %windir%\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit\Imaging and Configuration Designer\x86\ICD.exe)。
[新しいプロビジョニング パッケージ] を選びます。
プロジェクトに名前を付け、[次へ] をクリックします。
[Common to all Windows mobile editions] (すべての Windows モバイル エディションに共通) を選び、[次へ] をクリックします。
[新しいプロジェクト] で [完了] をクリックします。 パッケージのワークスペースを開きます。
[実行時の設定]、[EmbeddedLockdownProfiles] の順に展開し、[AssignedAccessXml] をクリックします。
[参照] をクリックして、AssignedAccess.xml ファイルを選びます。
[ファイル] メニューの [保存] をクリックします。
[エクスポート] メニューの [プロビジョニング パッケージ] をクリックします。
[所有者] を [IT 管理者] に変更して、このプロビジョニング パッケージの優先順位を他のソースからこのデバイスに適用されるプロビジョニング パッケージよりも高くします。次に、[次へ] を選択します。
(省略可能) [プロビジョニング パッケージ セキュリティ] ウィンドウで、パッケージの暗号化を選択してパッケージの署名を有効にできます。
[パッケージの暗号化を有効にする] - このオプションを選択した場合、自動生成されたパスワードが画面に表示されます。
[パッケージの署名を有効にする] - このオプションを選んだ場合、パッケージの署名に使う有効な証明書を選ぶ必要があります。 [選択] をクリックし、パッケージの署名に使う証明書を選んで、証明書を指定します。
[次へ] をクリックし、ビルドしたプロビジョニング パッケージの出力先を指定します。 既定では、Windows ICD はプロジェクト フォルダーを出力先として使います。
必要に応じて、[参照] をクリックして既定の出力先を変更できます。
[次へ] をクリックします。
パッケージのビルドを開始するには、[ビルド] をクリックします。 プロビジョニング パッケージのビルドにはそれほど時間はかかりません。 ビルド ページにプロジェクト情報が表示され、進行状況バーでビルドの状態が示されます。
ビルドを取り消す必要がある場合は、[キャンセル] をクリックします。 これにより、現在のビルド プロセスが取り消され、ウィザードが閉じられて、[カスタマイズ ページ] に戻ります。
ビルドに失敗した場合は、プロジェクト フォルダーへのリンクが含まれたエラー メッセージが表示されます。 エラーの原因を特定するには、ログを調べることができます。 問題が解決したら、パッケージをもう一度ビルドしてみてください。
ビルドに成功した場合は、プロビジョニング パッケージの名前、出力ディレクトリ、プロジェクト ディレクトリが表示されます。
必要に応じて、パッケージの出力先として別のパスを選択し、もう一度プロビジョニング パッケージをビルドすることもできます。 これを行うには、[戻る] をクリックして出力パッケージの名前とパスを変更し、[次へ] をクリックしてもう一度ビルドを開始します。
完了したら、[完了] をクリックしてウィザードを閉じ、[カスタマイズ ページ] に戻ります。
[出力場所] リンクを選んで、パッケージの場所へ移動します。 この .ppkg をモバイル デバイスに配布するには、次のいずれかの方法を使うことができます。
リムーバブル メディア (USB/SD)
リムーバブル メディアからプロビジョニング パッケージを適用するには
プロビジョニング パッケージ ファイルを microSD カードのルート ディレクトリにコピーします。
プロビジョニング パッケージが格納されている microSD カードをデバイスに挿入します。
[設定]、[アカウント]、[プロビジョニング] の順に移動します。
[パッケージの追加] をタップします。
[方法の選択] 画面で、[次の場所から追加] ボックスの一覧の [リムーバブルメディア] を選びます。
[パッケージの選択] に、microSD カード上の利用可能なすべてのプロビジョニング パッケージの一覧が表示されます。 目的のパッケージをタップし、[追加] をタップします。
パッケージがデバイスに対してどのような効果を持つかを示すメッセージが表示されます (たとえば、"追加した場合の効果: ユーザー インターフェイスがロック ダウンされます")。 [Yes, add it] (はい、追加する) をタップします。
デバイスを再起動します。プロビジョニング パッケージで構成されていた実行時設定がデバイスに適用されたことを確認します。
メール
メールで送信されたプロビジョニング パッケージを適用するには
プロビジョニング パッケージをメールでデバイスのアカウントに送ります。
デバイスでメールを開き、添付ファイルをダブルタップします。
パッケージがデバイスに対してどのような効果を持つかを示すメッセージが表示されます (たとえば、"追加した場合の効果: ユーザー インターフェイスがロック ダウンされます")。 [Yes, add it] (はい、追加する) をタップします。
デバイスを再起動します。プロビジョニング パッケージで構成されていた実行時設定がデバイスに適用されたことを確認します。
USB テザリング接続 (モバイルのみ)
USB テザリングを使ってプロビジョニング パッケージを適用するには
USB でデバイスを PC に接続します。
デバイスのプロビジョニングに使用するプロビジョニング パッケージを選択し、ファイルをデバイスにドラッグ アンド ドロップします。
電話上でプロビジョニング パッケージのインストール ダイアログが表示されます。
パッケージがデバイスに対してどのような効果を持つかを示すメッセージが表示されます (たとえば、"追加した場合の効果: ユーザー インターフェイスがロック ダウンされます")。 [Yes, add it] (はい、追加する) をタップします。
デバイスを再起動します。プロビジョニング パッケージで構成されていた実行時設定がデバイスに適用されたことを確認します。
関連トピック
Windows 10 Pro、Enterprise、Education でのキオスクの設定