MDT 2013 Update 1 の主な機能
Microsoft Deployment Toolkit (MDT) は 2003 年からあり、最初は Business Desktop Deployment (BDD) 1.0 として導入されました。このツールキットは機能と人気の両方で進化し、現在では Windows オペレーティング システムとエンタープライズ アプリケーションの展開に必須とされています。
MDT 2013 には多くの役立つ機能がありますが、最も重要なものを以下に示します。
Windows クライアントのサポート。Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10 をサポートしています。
Windows Server のサポート。Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2 をサポートしています。
その他のオペレーティング システムのサポート。Windows Thin PC、Windows Embedded POSReady 7、Windows 8.1 Embedded Industry をサポートしています。
UEFI のサポート。Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) Version 2.3.1 を使ったコンピューターへの展開をサポートしています。
GPT のサポート。新しい GUID (グローバル一意識別子) パーティション テーブル (GPT) 形式を必要とするコンピューターへの展開をサポートしています。これは UEFI に関連します。
Windows PowerShell のサポートの強化。PowerShell スクリプトを実行するためのサポートを提供します。
図 2: 標準 PSDrive としてマウントされた展開共有が PowerShell を使った管理を実現。
ローカル管理者アカウントの追加。設定または展開ウィザードから、ターゲット コンピューターのローカルの Administrators グループに複数のユーザー アカウントを追加することができます。
CEIP と WER への自動参加。Windows カスタマー エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) と Windows エラー報告 (WER) への参加のための構成を提供します。
Windows RE の展開。タスク シーケンスの一部として、カスタム Windows 回復環境 (Windows RE) の展開を有効にします。
VHD への展開。仮想ハード ディスク (VHD) ファイルに Windows を展開するためのタスク シーケンス テンプレートがあらかじめ用意されています。
強化された展開ウィザード。ライト タッチ展開ウィザードに追加の進行情報とよりわかりやすい UI を提供します。
監視。現在実行中の展開の状態を確認することができます。
GPO パックの適用。Microsoft Security Compliance Manager (SCM) により作成されたローカル グループ ポリシー オブジェクトを展開できます。
パーティション分割ルーチン。現在のハード ドライブ構造に関係なく展開を機能させるための強化されたパーティション分割ルーチンを提供します。
オフライン BitLocker。Windows Preinstallation Environment (Windows PE) フェーズ中に BitLocker を有効にする機能を提供し、暗号化の時間を節約できます。
USMT オフライン ユーザー状態移行。展開の Windows PE フェーズ中に User State Migration Tool (USMT) キャプチャをオフラインで実行するためのサポートを提供します。
図 3: オフライン USMT バックアップの動作するようす。
Windows 役割または機能のインストールまたはアンインストール。展開ウィザードの一部として役割と機能を選ぶことができます。MDT は役割と機能のアンインストールもサポートしています。
**Microsoft System Center 2012 Orchestrator の統合。**タスク シーケンスの一部として Orchestrator の Runbook を使う機能を提供します。
DaRT のサポート。ブート イメージへの DaRT コンポーネントの任意の統合をサポートしています。
**Office 2013 のサポート。**Microsoft Office Professional Plus 2013 を展開するための追加サポートを提供します。
モダン UI アプリ パッケージのプロビジョニングのサポート。Windows 8 以降で使われる、新しい Windows アプリ パッケージ標準に基づいてアプリケーションをプロビジョニングします。
拡張性。カスタム スクリプト、Web サービス、System Center Orchestrator の Runbook、PowerShell スクリプト、VBScript を追加することで組み込みの機能をはるかに超えて MDT を拡張する機能を提供します。
アップグレード タスク シーケンス。すべてのデータ、設定、アプリケーション、ドライバーを自動的に保持しながら既存の Windows 7、Windows 8、Windows 8.1 システムを直接 Windows 10 にアップグレードするために使うことができる、新しいアップグレード タスク シーケンス テンプレートを提供します。 この新しいアップグレード タスク シーケンスの使い方について詳しくは、「Microsoft Deployment Toolkit リソース ページ」をご覧ください。