App-V 5.1 リリース ノート

適用対象: Application Virtualization 5.1

次は Microsoft Application Virtualization (App-V) 5.1 の既知の問題です。

Windows 10 で App-V 5.0 SP3 管理サーバーと App-V 5.1 クライアントの間で公開を更新するとエラーが発生する

Windows 10 で App-V 5.0 SP3 管理サーバーから App-V 5.1 クライアントにパッケージを同期するとき、公開の更新中にエラーが発生します。このエラーは、公開 URL で指定されている Windows 10 オペレーティング システムを App-V 5.0 SP3 サーバーが理解しないために発生します。この問題は App-V 5.1 公開サーバーで解消されましたが、App-V 5.0 SP3 以前のバージョンにはバックポートされません。

対応策: Windows 10 クライアントの App-V 5.0 管理サーバーを App-V 5.1 管理サーバーにアップグレードします。

App V 5.1 サーバーを利用して設定されている場合、グローバルで公開されるパッケージにカスタム構成が適用されない

コンピューター アカウントを含む AD グループにパッケージを割り当て、App-V サーバーを利用してそのグループにカスタム構成を適用する場合、そのカスタム構成はそれらのコンピューターに適用されません。App-V 5.1 クライアントはコンピューター アカウントに割り当てられているパッケージをグローバル公開します。ただし、各ユーザーのプロファイルでユーザーごとにカスタム構成ファイルを格納します。グローバル公開パッケージはこのカスタム構成にアクセスできません。

対応策: 次のいずれかを実行してください。

  • ユーザー アカウントだけが含まれるグループにパッケージを割り当てます。パッケージのカスタム構成を各ユーザーのプロファイルに保存し、正しく適用されていることを確認します。

  • カスタムの展開構成ファイルを作成し、Add-AppvClientPackage コマンドレットに –DynamicDeploymentConfiguration パラメーターを指定して実行し、クライアントのパッケージにその構成ファイルを適用します。詳細については、「App-V 5.1 の動的構成について」をご覧ください。

  • App-V 5.1 シーケンサーを利用し、カスタム構成のパッケージを新しく作成します。

新しい App-V 5.1 サーバーのインストール後にサーバー ファイルが削除されない

App-V 5.0 SP1 サーバーをアンインストールし、App-V 5.1 サーバーをインストールすると、インストールに失敗し、不適切なバージョンの管理サーバーがインストールされ、エラー メッセージが返されます。この問題が発生する原因は、App-V 5.0 SP1 をアンインストールしたときにサーバー ファイルが削除されないため、インストール プロセスで新規インストールではなくアップグレードが実行されるためです。

対応策: App-V 5.1 をインストールする前に次のレジストリ キーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall

手動で追加したファイルの種類の関連付けが正しく保存されない

アプリケーション アップグレード ウィザードの終わりでショートカットと FTA を利用し、手動でアプリケーション パッケージに追加したファイルの種類の関連付けは正しく保存されません。保存したパッケージを再度更新するとき、関連付けが App-V クライアントまたはシーケンサーで利用できません。

対応策: ファイルの種類の関連付けを追加するには、変更用のパッケージを開き、更新ウィザードを実行します。インストール手順で、オペレーティング システムを介して新しいファイルの種類の関連付けを追加します。シーケンサーはシステム レジストリで新しい関連付けを検出し、パッケージの仮想レジストリにそれを追加します。この仮想レジストリでクライアントは関連付けを利用できます。

共有コンテンツ ストア (SCS) モードのパッケージを同じく AppLocker で管理されているクライアントにストリーム配信すると、追加データがローカル ディスクに書き込まれる

クライアントのローカル ディスクに書き込まれるデータ量を減らすために、App-V 5.1 クライアントで SCS モードを有効にし、パッケージのコンテンツを必要に応じてストリーム配信できます。ただし、AppLocker がパッケージ内のアプリケーションを管理する場合、本来書き込まれないはずのデータがクライアントのローカル ディスクに書き込まれることがあります。

対応策: なし

Chrome または Firefox の利用時に、管理コンソールの [パッケージの追加] ダイアログ ボックスで、[参照] ボタンが利用できない

管理コンソールの [パッケージ] ページで、右下隅の [追加] または [アップグレード] をクリックすると、[パッケージの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。ブラウザーとして Chrome または Firefox を利用して管理コンソールにアクセスする場合、パッケージの場所に移動できません。

対応策: パッケージのパスを [パッケージの追加] フィールドに入力するか、コピーして貼り付けます。管理コンソールでこのパスにアクセスできる場合、パッケージを追加できます。パッケージがネットワーク共有上にある場合、以下の手順を実行し、エクスプ ローラーでその場所に移動できます。

  1. [Shift] を押しながらパッケージ ファイルを右クリックします

  2. [パスとしてコピー] を選択します

  3. [パッケージの追加] ダイアログ ボックスの入力フィールドにパスを貼り付けます

App-V 管理サーバーを 5.1 にアップグレードすると、アップグレードに失敗し、「データベース エラーが発生しました」というメッセージが表示されることがある

App-V 5.0 SP1 管理サーバーをインストールし、その後、複数の接続グループが構成され、有効になっている状態で App-V 5.1 サーバーにアップグレードすると、「データベース エラーが発生しました。理由: 無効な列名 'PackageOptional'。無効な列名 'VersionOptional'」という内容のエラーが表示されます。

対応策: SQL データベースでは、このコマンドを実行します。

ALTER TABLE AppVManagement.dbo.PackageGroupMembers ADD PackageOptional bit NOT NULL DEFAULT 0, VersionOptional bit NOT NULL DEFAULT 0

「AppVManagement」はデータベースの名前です。

オプションのパッケージを追加または削除した場合、ユーザー公開の接続グループでパッケージを開けない

RDS クライアントを実行している環境やコンピューターごとに複数の同時ユーザーが存在する環境では、オプションのパッケージがユーザー公開の接続グループに追加されたか、接続グループから削除された場合、ログイン ユーザーはその接続グループにあるパッケージでアプリケーションを開くことができません。

対応策: ユーザーをログアウトさせ、再度ログインしてもらいます。

接続グループをユーザーのみに公開するとき、エラー メッセージが不適切に表示される

Repair-AppvClientConnectionGroup を実行すると、接続グループがユーザーにのみ公開されている場合でも、「内部 App-V 統合エラー: ユーザーにパッケージが統合されていません。パッケージがコンピューターに追加され、ユーザーに公開されていることを確認してください。」という内容のエラーが表示されます。

対応策: 次のいずれかを実行してください。

  • 接続グループのすべてのパッケージを公開します。

    この問題は、修正中の接続グループに含まれるパッケージが不足しているか、ユーザーが利用できない (つまり、グローバルに公開されていないか、そのユーザーに公開されていない) ときに発生します。ただし、接続グループのパッケージがすべて利用できる場合、修正は機能します。そのため、すべてのパッケージが公開されていることを確認します。

  • Repair-AppvClientConnectionGroup コマンドではなく、Repair-AppvClientPackage コマンドを利用して個別にパッケージを修正します。

    ユーザーが利用できるパッケージを判断し、パッケージにつき 1 回 Repair-AppvClientPackage コマンドを実行します。PowerShell コマンドレットを使用し、次を実行します。

    1. 接続グループのすべてのパッケージを取得します。

    2. 各パッケージが現在公開されているかどうかを確認します。

    3. パッケージが現在公開されている場合、そのパッケージで Repair-AppvClientPackage を実行します。

シーケンサーでアイコンが正しく表示されない

App-V シーケンサーでパッケージを変更するとき、ショートカットと [ファイルの種類の関連付け] タブのアイコンが正しく表示されません。この問題はアイコンのサイズが 16x16 でも 32x32 でもないときに発生します。

対応策: 16x16 または 32x32 のアイコンのみを使用します。

管理データベースで InsertVersionInfo.sql スクリプトが不要になる

InsertVersionInfo.sql スクリプトは、App-V 5.0 SP3 よりも後のバージョンの App-V 管理データベースには必要ありません。

Permissions.sql スクリプトは、「サポート技術情報の記事 3031340」の手順 2 に従って更新する必要があります。

重要

App-V 5.0 SP3 より後のバージョンの App-V の場合、手順 1 は必要ありません。

Microsoft Visual Studio 2012 はサポートされていません

App-V 5.1 は Visual Studio 2012 をサポートしていません。

対応策: なし

APP-V への提案がございますか

こちらから提案を追加するか、提案に投票してください。App V の問題については、「APP-V に関する TechNet フォーラム」を利用してください。

関連項目

概念

App-V 5.1 について

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