オフライン アプリの配布
オフライン ライセンスは、Windows 10 用の新しいライセンス オプションです。 オフライン ライセンスの場合、組織はアプリとライセンスをダウンロードし、ネットワーク内またはインターネットに接続されていないデバイス内で展開できます。 ISV または開発者は、Windows デベロッパー センターにアプリを提出するときに、オフライン ライセンスを選択できます。 アプリをオフライン ライセンスにオプトインした場合のみ、ビジネス向け Windows ストアでオフライン ライセンスとして利用できるアプリとして表示されます。 このモデルでは、ユーザーまたはデバイスがストアに接続できない場合でも、組織はアプリを展開できます。
オフライン ライセンス アプリの理由
オフライン ライセンス アプリは、オンライン アプリの代わりとなるもので、他の展開オプションを提供します。 オフライン ライセンス アプリを使う理由は次のとおりです。
Windows ストア サービスにアクセスできいない - 従業員がインターネットや Windows ストア サービスにアクセスできない場合、オフライン ライセンス アプリをダウンロードしてイメージでこのアプリを展開すると、オンライン ライセンス アプリの代わりとなります。
イメージを使って組織内のデバイスを管理する - オフライン ライセンス アプリをイメージに追加すると、展開イメージのサービスと管理 (DISM)、または Windows イメージングおよび構成デザイナー (ICD) で展開できます。
従業員が Azure Active Directory (AD) アカウントを持っていない - 従業員が、割り当てられたアプリをビジネス向けストアからインストールする場合、またはプライベート ストアからアプリを要求する場合は、Azure AD アカウントが必要になります。
オフライン ライセンス アプリの配布オプション
オフライン ライセンス アプリは、ビジネス向けストアから直接配布することはできません。 オフライン ライセンス アプリのアイテムをダウンロードすると、アプリの配布には 3 つのオプションがあります。
展開イメージのサービスと管理。 DISM は、展開前に Microsoft WindowsWindows イメージをマウントおよび操作するためのコマンド ライン ツールです。 また、DISM では、DISM サービス コマンドを使って、Windows の機能、パッケージ、ドライバー、および、.wim ファイルまたは VHD にある地域と言語の設定をインストール、アンインストール、構成、更新することができます。 DISM コマンドをオフライン イメージに対して使います。 詳しくは、「展開イメージのサービスと管理」をご覧ください。
Windows ICD. ICD は、Windows がプロビジョニングする応答ファイルを作成し、サード パーティ製のドライバー、アプリ、他の資産を応答ファイルに追加するための GUI ツールです。 詳しくは、「Windows イメージングおよび構成デザイナー」をご覧ください。
管理サーバー。
オフライン ライセンス アプリのダウンロード
オフライン ライセンス アプリのダウンロードまたは作成には、いくつかのアイテムがあります。 従業員にオフライン アプリを配布するには、それらすべてのアイテムが必要になります。 このセクションでは、各アイテムの詳細と、オフライン ライセンス アプリをダウンロードする方法について説明します。
アプリのメタデータ -- オフライン アプリを配布するには、アプリのメタデータが必要です。 このメタデータには、アプリの詳細、アイコンへのリンク、製品 ID、ローカライズされた製品 ID、および他のアイテムが含まれます。
アプリのパッケージ -- オフライン アプリを配布するには、アプリのパッケージが必要です。 アプリのプラットフォームとデバイスのアーキテクチャとのさまざまな組み合わせに応じたアプリのパッケージがあります。 デバイスをサポートするアプリのパッケージがあるかどうかを把握するために、組織内に存在するデバイスのアーキテクチャを確認する必要があります。
アプリのライセンス -- オフライン アプリを配布するには、アプリのライセンスが必要です。 管理ツールまたは ICD でオフライン ライセンス アプリを配布する場合は、エンコードされたライセンスを使います。 DISM でオフライン ライセンス アプリを配布する場合は、エンコードされていないライセンスを使います。
アプリのフレームワーク -- オフライン アプリを配布するには、アプリのフレームワークが必要ですが、ダウンロードする必要がない場合もあります。 必要なフレームワークがすでにある場合は、別のコピーをダウンロードする必要はありません。 ビジネス向けストアでは、選択したアプリのプラットフォームとアーキテクチャに必要なアプリのフレームワークが選択されます。
オフライン ライセンス アプリをダウンロードするには
ビジネス向けストアへのサインイン
[管理] をクリックして、[インベントリ] を選択します。
[絞り込み] をクリックして [オフライン] を選択します。
ダウンロードするアプリを探し、[操作] の下にある省略記号をクリックしてから、[Download for offline use] (オフラインで使うためにダウンロードする) を選択します。
アプリのメタデータをダウンロードするには、アプリのメタデータの言語を選択し、[ダウンロード] クリックします。 ダウンロードしたアプリのメタデータを保存します。
オフラインで使用するアプリのパッケージをダウンロードするには、パッケージの詳細情報をクリックして展開し、組織で必要なプラットフォームとアーキテクチャの組み合わせを選択して、[ダウンロード] クリックします。 ダウンロードしたアプリのパッケージを保存します。
アプリのライセンスをダウンロードするには、[エンコード済み] または [デコード済み] のいずれかを選択し、[ライセンスを生成] をクリックします。 ダウンロードしたライセンスを保存します。
アプリのフレームワークをダウンロードするには、アプリのパッケージをサポートする必要のあるフレームワークを探し、[ダウンロード] をクリックします。 注
アプリのパッケージをサポートするフレームワークが必要ですが、すでにコピーがある場合は、再度ダウンロードする必要はありません。
フレームワークには下位互換性があります。