サービスとしてのログオンを拒否
[サービスとしてのログオンを拒否] セキュリティ ポリシー設定のベスト プラクティス、場所、値、ポリシー管理、およびセキュリティに関する考慮事項について説明します。
参考
このポリシー設定では、デバイス上のサービス アプリケーションにログオンできないようにするユーザーを決定します。
サービスは、ユーザー インターフェイスがなく、システムのバックグラウンドで実行されるアプリケーションの一種です。これは、Web サービング、イベント ログ、ファイル サービング、印刷、暗号化、エラー報告など、オペレーティング システムのコアとなる機能を提供します。
定数: SeDenyServiceLogonRight
設定可能な値
アカウントのユーザー定義一覧
未定義
ベスト プラクティス
このユーザー権利を割り当てる際に、その効果が意図したものであるかを十分にテストします。
ドメイン内で、該当するグループ ポリシー オブジェクト (GPO) 上のこの設定を変更します。
場所
コンピューターの構成\Windows の設定\セキュリティの設定\ローカル ポリシー\ユーザー権利の割り当て
既定値
次の表に、サポートされている最新バージョンの Windows の実際のポリシー値と有効な既定のポリシー値を示します。既定値はポリシーのプロパティ ページにも表示されます。
| サーバーの種類または GPO | 既定値 |
|---|---|
既定のドメイン ポリシー |
未定義 |
既定のドメイン コントローラー ポリシー |
未定義 |
スタンドアロン サーバーの既定の設定 |
未定義 |
ドメイン コントローラーの有効な既定の設定 |
未定義 |
メンバー サーバーの有効な既定の設定 |
未定義 |
クライアント コンピューターの有効な既定の設定 |
未定義 |
ポリシー管理
このセクションでは、このポリシーの管理に役立てるために利用可能な機能とツールについて説明します。
このポリシー設定の有効化には、コンピューターの再起動は必要ありません。
アカウントのユーザー権利の割り当てに対する変更はすべて、アカウントの所有者が次にログオンしたときに有効になります。
グループ ポリシー
ドメインに参加しているデバイス (ドメイン コント ローラーを含む) では、このポリシーは、ドメインのポリシーによって上書きされる場合があり、これによりローカル ポリシーの設定の変更ができなくなります。
このポリシー設定は、[サービスとしてログオン] 設定と競合し、これを無効にします。
設定は、グループ ポリシー オブジェクト (GPO) によって次の順番で適用されます。グループ ポリシーが次に更新された時に、ローカル コンピューターの設定が上書きされます。
ローカル ポリシー設定
サイト ポリシー設定
ドメイン ポリシー設定
OU ポリシー設定
ローカル設定が灰色表示されている場合は、GPO が現在その設定を制御していることを示します。
セキュリティに関する考慮事項
このセクションでは、機能やその構成が攻撃者によってどのように悪用される可能性があるかと、対策を実装する方法、対策の実装に伴う可能性のある悪影響について説明します。
脆弱性
サービス アプリケーションにログオンできるアカウントは、キーロガーやその他のマルウェアなどの、新しい承認されていないサービスを構成して開始するために使われる可能性があります。管理者権限を持つユーザーのみがサービスをインストールおよび構成できますが、攻撃者はすでにそのレベルのアクセスが可能であり、システム アカウントを使用してサービスを構成し実行することができるという事実により、特定の対策によるメリットは多少小さくなります。
対策
[サービスとしてのログオンを拒否] ユーザー権利をいずれのアカウントにも割り当てないことをお勧めします。これは既定の構成です。セキュリティについて非常に強い懸念がある組織では、サービス アプリケーションへのログオンが全く必要ないことが確実な場合は、グループおよびアカウントにこのユーザー権利を割り当てることも可能です。
考えられる影響
[サービスとしてのログオンを拒否] ユーザー権利を特定のアカウントに割り当てると、サービスが開始されず、サービス拒否状態が発生する可能性があります。