マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-004 - 重要

Microsoft Dynamics AX の脆弱性により、サービス拒否が起こる (2880826)

公開日: 2014年1月15日

バージョン: 1.0

概説

概要

このセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された 1 件の Microsoft Dynamics AX の脆弱性を解決します。この脆弱性により、認証されている攻撃者が特別に細工されたデータを影響を受ける Microsoft Dynamics AX Application Object Server (AOS) インスタンスに送信した場合にサービス拒否が起こる可能性があります。攻撃者によってこの脆弱性が悪用された場合、標的となった AOS インスタンスがクライアントの要求に応答しなくなる可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、サポートされているすべてのエディションの Microsoft Dynamics AX 4.0、Microsoft Dynamics AX 2009、Microsoft Dynamics AX 2012、および Microsoft Dynamics AX 2012 R2について深刻度「重要」と評価されています。詳細については、このセクションのサブセクション「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」を参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Dynamics AX がユーザーによって指定されたデータを正しく処理するようにすることで、この脆弱性を解決します。この脆弱性に関する詳細については、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

推奨する対応策:マイクロソフトはお客様が、できるだけ早い機会にこの更新プログラムを適用することを推奨します。

このセキュリティ情報の後半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。

サポート技術情報

サポート技術情報 2880826
ファイルに関する情報あり
SHA1/SHA2 ハッシュあり
既知の問題なし

影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア

ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア

ソフトウェア最も深刻な脆弱性の影響総合的な深刻度置き換えられる更新プログラム
Microsoft Dynamics AX 4.0
Microsoft Dynamics AX 4.0 Service Pack 2 [1]
(2920510)
サービス拒否重要なし
Microsoft Dynamics AX 2009
Microsoft Dynamics AX 2009 Service Pack 1 [1]
(2914058)
サービス拒否重要なし
Microsoft Dynamics AX 2012 および Microsoft Dynamics AX 2012 R2
Microsoft Dynamics AX 2012 [1]
(2914055)
サービス拒否重要なし
Microsoft Dynamics AX 2012 R2 [1]
(2914057)
サービス拒否重要なし

[1]この更新プログラムは、マイクロソフト ダウンロード センター、Microsoft Dynamics CustomerSource、および Microsoft Dynamics PartnerSource からのみ入手可能です。

なぜこの更新プログラムは、マイクロソフト ダウンロード センター、 Microsoft Dynamics CustomerSource、および Microsoft Dynamics PartnerSource からのみ入手可能なのですか? 
マイクロソフトは、Microsoft Dynamics AX 更新プログラムのサービス提供モデルにより、これらの更新プログラムをマイクロソフト ダウンロード センターMicrosoft Dynamics CustomerSource、および Microsoft Dynamics PartnerSource にのみリリースしています。

このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか? 
このセキュリティ情報の一覧の影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。

以前のソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、担当営業、またはマイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター (営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL:0120-17-0196 FAX:03-5388-8253) までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイトの Contact Information のプルダウン リストから国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。

脆弱性の情報

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、1 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響
影響を受けるソフトウェアクエリ フィルター DoS の脆弱性 - CVE-2014-0261総合的な深刻度
Microsoft Dynamics AX 4.0
Microsoft Dynamics AX 4.0 Service Pack 2重要 
サービス拒否
重要
Microsoft Dynamics AX 2009
Microsoft Dynamics AX 2009 Service Pack 1重要 
サービス拒否
重要
Microsoft Dynamics AX 2012 および Microsoft Dynamics AX 2012 R2
Microsoft Dynamics AX 2012 重要 
サービス拒否
重要
Microsoft Dynamics AX 2012 R2 重要 
サービス拒否
重要

Microsoft Dynamics AX にサービス拒否の脆弱性が存在し、攻撃者の攻撃により、AOS インスタンスが応答しなくなる可能性があります。

Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2014-0261 を参照してください。

問題を緩和する要素

緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • この脆弱性が悪用されるには、Microsoft Dynamics AX クライアントで認証されることが攻撃者にとっての必要条件となります。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

よく寄せられる質問

この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか? 
これは、サービス拒否の脆弱性です。

何が原因で起こりますか? 
この脆弱性は、Microsoft Dynamics AX がユーザー入力を正しく処理しない場合に起こります。

攻撃者は、この脆弱性を悪用して何を行う可能性がありますか? 
攻撃者によってこの脆弱性が悪用された場合、標的となった AOS インスタンスがクライアントの要求に応答しなくなる可能性があります。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか? 
認証された攻撃者が、特別に細工されたデータを、影響を受ける AOS インスタンスに送信する可能性があります。

主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか? 
影響を受けるバージョンの Microsoft Dynamics AX を実行しているサーバーが、主にこの脆弱性による危険にさらされます。

この更新プログラムはどのように問題を修正しますか? 
この更新プログラムは、Microsoft Dynamics AX がユーザーによって指定されたデータを正しく処理するようにすることで、この脆弱性を解決します。

このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていたのですか? 
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。

このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を 受けていましたか? 
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。

更新プログラムに関する情報

これらのセキュリティ更新プログラムは、マイクロソフト ダウンロード センター、Microsoft Dynamics CustomerSource、および Microsoft Dynamics PartnerSource からのみ入手可能です。

影響を受けるソフトウェア

影響を受けるソフトウェア用の特定のセキュリティ更新プログラムについては、該当リンクの情報を参照してください。

Microsoft Dynamics AX

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名Microsoft Dynamics AX 4.0 の場合:
DynamicsAX4-KB2920510-SP2.EXE
Microsoft Dynamics AX 2009 の場合:
DynamicsAX2009-KB2914058-SP1.EXE
Microsoft Dynamics AX 2012 の場合:
DynamicsAX2012-KB2914055.EXE
Microsoft Dynamics AX 2012 R2 の場合:
DynamicsAX2012R2-KB2914057.EXE
インストール ガイダンス サポート技術情報 893082 を参照してください。
再起動の必要性この更新プログラムをインストールした後、Application Object Server (AOS) サービスを再起動する必要があります。システムの再起動も必要になる場合があります。

この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。

再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。
削除に関する情報[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。
ファイルに関する情報Microsoft Dynamics AX 4.0 の場合:
サポート技術情報 2920510 を参照してください。
Microsoft Dynamics AX 2009 の場合:
サポート技術情報 2914058 を参照してください。
Microsoft Dynamics AX 2012 の場合:
サポート技術情報 2914055 を参照してください。
Microsoft Dynamics AX 2012 R2 の場合:
サポート技術情報 2914057 を参照してください。
レジストリ キーの確認対象外

関連情報

謝辞

この問題を連絡し、顧客の保護に協力してくださった下記の方に対し、マイクロソフトは深い謝意を表します。

  • クエリ フィルター DoS の脆弱性 (CVE-2014-0261) を報告してくださった、FTO Project の Lead Developer である Andrey Maykov 氏

Microsoft Active Protections Program (MAPP)

お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。

サポート

このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法

免責

この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2014/01/15):このセキュリティ情報ページを公開しました。

Built at 2014-04-18T01:50:00Z-07:00

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