マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-042 – 警告

Microsoft Service Bus の脆弱性により、サービス拒否が起こる (2972621)

公開日:2014 年 7 月 9 日 | 最終更新日:2014 年 10 月 15 日

バージョン: 2.0

概説

概要

このセキュリティ更新プログラムは Microsoft Service Bus for Windows Server に存在する 1 件の一般で公開された脆弱性を解決します。この脆弱性により、リモートの認証された攻撃者が、標的のシステムに一連の特別に細工された Advanced Message Queuing Protocol (AMQP) メッセージを送信するプログラムを作成して実行した場合、サービス拒否が起こる可能性があります。Microsoft Service Bus for Windows Server は、Microsoft オペレーティング システムにも付属していません。影響を受けるシステムに脆弱性が存在する条件としては、まず Microsoft Service Bus をダウンロード、インストール、および構成してから、その構成の詳細 (ファームの証明書) を他のユーザーと共有していることが必要です。

このセキュリティ更新プログラムは、影響を受けるエディションの Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 に Microsoft Service Bus 1.1 がインストールされている場合、深刻度「警告」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」を参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、Service Bus for Windows Server が AMQP メッセージを処理する方法を変更することにより、この脆弱性を解決します。この脆弱性の詳細については、このセキュリティ情報の特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

推奨する対応策: ほとんどのお客様は自動更新を有効にしていて、このセキュリティ更新プログラムが自動的にダウンロードおよびインストールされるため、特別な措置を講じる必要はありません。自動更新の具体的な構成オプションについては、サポート技術情報 294871 を参照してください。自動更新を有効にしていない場合は、「自動更新を有効または無効にするには」の手順を使用すると、自動更新を有効にすることができます。

管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンド ユーザー (自動更新を有効にしていないお客様を含む) の場合は、更新プログラム管理ソフトウェアを使用して、または Microsoft Update サービスで更新プログラムをチェックして、この更新プログラムを適用することを検討してください。これらの更新プログラムは、このセキュリティ情報の後半にある「影響を受けるソフトウェア」の表のダウンロード リンクからも入手できます。

その他のガイダンスについては、このセキュリティ情報の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。

サポート技術情報

  • サポート技術情報:2972621
  • ファイルに関する情報:あり
  • SHA1/SHA2 ハッシュ:あり
  • 既知の問題:あり

 

ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア 

製品

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 上にインストールされている Microsoft Service Bus 1.1
(2972621)

サービス拒否

警告

なし

Windows Server 2012 上にインストールされている Microsoft Service Bus 1.1
(2972621)

サービス拒否

警告

なし

Windows Server 2012 R2 上にインストールされている Microsoft Service Bus 1.1
(2972621)

サービス拒否

警告

なし

 

どの製品バージョンの Microsoft Service Bus for Windows Server がこの脆弱性の影響を受けますか? 
Microsoft Service Bus 1.1 がこの脆弱性の影響を受けるのは、システム上に存在する影響を受けるバイナリの製品バージョンが、以下の表の「脆弱性が存在する製品バージョン」の下に示されている製品バージョンと一致する場合です。

影響を受けるバイナリ

脆弱性が存在する製品バージョン

更新プログラムを適用した後の想定される製品バージョン

Microsoft.ServiceBus.dll

2.1.30904.0

2.1.40512.2

Microsoft.Cloud.ServiceBus.Client.dll

2.1.30904.0

2.1.40512.2

Microsoft.ServiceBus.Commands.dll

2.0.30904.0

2.0.40512.2

Microsoft.Cloud.ServiceBus.Messaging.dll

2.0.30904.0

2.0.40512.2

システム上に存在する影響を受けるバイナリの製品バージョンが、2 番目の列のエントリ以上である場合、Microsoft Service Bus 1.1 は脆弱性を解決するように更新されていて、影響を受けません。

自分のシステムに現在インストールされている Microsoft Service Bus for Windows Server のバージョンを確認する方法を教えてください。 
Microsoft Service Bus 1.1 は、既にコンピューター上にインストールされている場合、[プログラムの追加と削除] に表示されます。影響を受けるバイナリ (C:\Program Files\Service Bus\1.1 ディレクトリにあります) の製品バージョン番号は、ファイルのプロパティを表示し、[詳細] タブにある "製品バージョン" を確認することによって確認できます。上記の表に、影響を受けるバイナリと脆弱性が存在する製品バージョンの一覧があります。

使用しているバージョンの Microsoft Service Bus for Windows Server を手動で更新するにはどうすればよいですか? 
Microsoft Update を介してではなく、手動で更新プログラムをインストールする場合は、まずシステムにインストールされているバージョンを確認する必要があります (Microsoft Service Bus 1.1 は、Windows Server 2008 R2 Service Pack 1、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 のみでサポートされています)。システムに Service Bus 1.1 がインストールされている場合は、上記の FAQ の説明に従って、影響を受けるバイナリのいずれかのビルド バージョンを確認します。システムに存在する製品バージョンに脆弱性が存在する場合は、このセキュリティ情報の「影響を受けるソフトウェア」に記載されているマイクロソフト ダウンロード センターのリンクから更新プログラム 2972621 をダウンロードし、インストールします。

この更新プログラムは、使用しているバージョンの Microsoft Service Bus for Windows Server をアップグレードしますか? 
いいえ。更新プログラム 2972621 は、以前のバージョンの Microsoft Service Bus をバージョン 1.1 にはアップグレードしません。マイクロソフトは、このセキュリティ情報で説明されている脆弱性から保護されるようにアップグレードすることを推奨します。

このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか? 
このセキュリティ情報の一覧の影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。

サポートが終了したソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、カスタム サポート オプションについて、マイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー、またはマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。アライアンス契約、プレミア契約、または正規の契約をお持ちでないお客様は、お住まいの地域のマイクロソフト営業オフィスまでご連絡ください。連絡先については、Microsoft Worldwide Information Web サイトにアクセスし、連絡先情報リストから国/地域を選択すると、連絡先の電話番号が表示されます。お電話でお問い合わせの際は、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当までご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、7 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

Service Bus のサービス拒否の脆弱性 - CVE-2014-2814

総合的な深刻度

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 上にインストールされている Microsoft Service Bus 1.1
(2972621)

警告 
サービス拒否

警告

Windows Server 2012 上にインストールされている Microsoft Service Bus 1.1
(2972621)

警告 
サービス拒否

警告

Windows Server 2012 R2 上にインストールされている Microsoft Service Bus 1.1
(2972621)

警告 
サービス拒否

警告

 

Microsoft Service Bus for Windows Server にサービス拒否の脆弱性が存在します。認証された攻撃者によってこの脆弱性が悪用された場合、受信する AMQP メッセージに対して Service Bus が応答しなくなる可能性があります。

Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2014-2814 を参照してください。

問題を緩和する要素

緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • Microsoft Service Bus for Windows Server は、Microsoft オペレーティング システムにも付属していません。影響を受けるシステムに脆弱性が存在する条件としては、まず Microsoft Service Bus をダウンロード、インストール、および構成してから、その構成の詳細 (ファームの証明書) を他のユーザーと共有していることが必要です。

回避策

回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。

AMQP を無効にする

AMQP プロトコルの機能と接続が必要ではない場合は、AMQP の使用を無効にすることができます。AMQP を無効にするには、次のステップを実行します。

  1. C:\Program Files\Service Bus\1.1\ ディレクトリにある GatewayComponents.config ファイルを開きます。(この回避策を取り消す場合に備えて後で復元できるように、このファイルのバックアップを保存します。)
  2. "AmqpProtocolHead" コンポーネントへの参照をすべて削除し、ファイルを保存します。
  3. 変更を有効にするために、次の Service Bus PowerShell コマンドレットを実行します。
    stop-sbhost
    

    に続いて

    start-sbhost
    

     構成されているサービス バス ファームに複数のノードが存在する場合は、ファーム内の各ノード上で上記の手順を行う必要があります。

回避策の影響: AMQP の接続が受け入れられなくなります。

回避策の解除方法: 

この回避策を解除するには、次のステップに従ってください。

  1. GatewayComponents.config ファイルのバックアップを C:\Program Files\Service Bus\1.1\ ディレクトリに復元します。
  2. 変更を有効にするために、次の Service Bus PowerShell コマンドレットを実行します。
    stop-sbhost
    

    に続いて

    start-sbhost 
    

     構成されているサービス バス ファームに複数のノードが存在する場合は、ファーム内の各ノード上で上記の手順を行う必要があります。

よく寄せられる質問

この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか? 
これは、サービス拒否の脆弱性です。

何が原因で起こりますか? 
この脆弱性は、Microsoft Service Bus が特別に細工された AMQP メッセージを正しく処理しないことが原因で起こります。

Advanced Message Queuing Protocol (AMQP) とは何ですか? 
Advanced Message Queuing Protocol (AMQP) は、堅牢でクロスプラットフォーム対応のメッセージング アプリケーションを構築するために使用できる、効率的で信頼性の高いメッセージング プロトコルです。Microsoft Service Bus for Windows Server の詳細については、「Service Bus AMQP: 開発者ガイド」を参照してください。

Microsoft Service Bus for Windows Server とは何ですか?
Microsoft Service Bus for Windows Server は、Windows でメッセージング機能を提供するインストール可能なコンポーネントです。このコンポーネントにより、自己管理の環境でメッセージ駆動型のアプリケーションを構築、テスト、および実行できます。Microsoft Service Bus for Windows Server の詳細については、「Service Bus for Windows Server (Service Bus 1.1)」(英語情報) を参照してください。

攻撃者は、この脆弱性を悪用して何を行う可能性がありますか? 
攻撃者によってこの脆弱性が悪用された場合、受信メッセージに対して Microsoft Service Bus が応答しなくなる可能性があります。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか? 
リモートの認証された攻撃者が、特別に細工された一連の AMQP メッセージを標的となるコンピューターに送信するプログラムを作成および実行することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。

主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか? 
Microsoft Service Bus for Windows Server がインストールされている Windows サーバーが、この脆弱性にさらされる可能性が最も高くなります。

この更新プログラムは何を修正しますか? 
この更新プログラムは、Microsoft Service Bus for Windows Server が AMQP メッセージを処理する方法を変更することにより、この脆弱性を解決します。

このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていたのですか? 
はい。この脆弱性は一般で公開されていました。この脆弱性には Common Vulnerability and Exposure の番号 CVE-2014-2814 が割り当てられています。

このセキュリティ情報のリリース時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか? 
いいえ。マイクロソフトはこの脆弱性を悪用しようとする攻撃を確認していません。

管理者がセキュリティ更新プログラムを展開するときに役立つリソースがいくつかあります。 

  • Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカル システムとリモート システムの不足しているセキュリティ更新プログラムと一般的な誤ったセキュリティ構成をスキャンできます。 
  • Windows Server Update Services (WSUS)、Systems Management Server (SMS)、および System Center Configuration Manager は、管理者がセキュリティ更新プログラムを配布するときに役に立ちます。 
  • Application Compatibility Toolkit に含まれている Update Compatibility Evaluator コンポーネントは、インストールされているアプリケーションに対する Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化する手助けをします。 

利用可能なこれらのツールおよび他のツールの詳細については、「セキュリティ ツール」を参照してください。 

Microsoft Service Bus for Windows Server

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

すべてのサポートされているエディションの Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、または Windows Server 2012 R2 にインストールされている Microsoft Service Bus for Windows Server:
ServiceBusServer-KB2972621-x64-JA.exe

インストール スイッチ

サポート技術情報 934307 を参照してください。

再起動の必要性

このセキュリティ更新プログラムは再起動を必要としません。インストーラーが必要なサービスを停止し、更新プログラムが適用され、サービスが再起動します。しかし、何らかの理由により、必要なサービスが停止しない場合、または必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムを適用すると、再起動が要求されます。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。

削除に関する情報

コントロール パネルで、[プログラムと機能] を開き、インストールされた更新プログラムの一覧で "Service Bus 1.1 のセキュリティ更新プログラム (KB2972621)" を探して右クリックし、[アンインストール] をクリックします。

コマンド ラインを使用してセキュリティ更新プログラムをアンインストールする方法については、サポート技術情報 2972621 を参照してください。

ファイルに関する情報

サポート技術情報 2972621 を参照してください。

レジストリ キーの確認

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Updates\Service Bus 1.1\KB2972621

 

Microsoft Active Protections Program (MAPP)

お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。

サポート

このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法

免責

この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2014/07/09):このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V2.0 (2014/10/15):このセキュリティ情報ページを再リリースし、最初のリリース時点ではセキュリティ更新プログラムはダウンロード センターからのみ提供していましたが、Microsoft Update からも提供されるようになったことをお知らせしました。システムを正常に更新済みのお客様は、措置を講じる必要はありません。
Page generated 2014-10-01 10:14Z-07:00.
表示: