マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-044 - 重要

SQL Server の脆弱性により、特権が昇格される (2984340)

公開日:2014 年 8 月 13 日 | 最終更新日:2014 年 8 月 14 日

バージョン: 1.1

概説

概要

このセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された 2 件の Microsoft SQL Server に存在する脆弱性を解決します (1 件は SQL Server マスター データ サービスに存在し、もう 1 件は SQL Server リレーショナル データベース管理システムに存在します)。SQL Server マスター データ サービスに影響を及ぼす脆弱性がより深刻であり、ユーザーの Internet Explorer のインスタンスにクライアント側スクリプトを挿入する特別に細工された Web サイトにユーザーがアクセスした場合に、特権の昇格が発生する可能性があります。しかしどのような場合でも、攻撃者は、攻撃者自身が制御するコンテンツをユーザーに強制的に閲覧させることはできません。その代わり、ユーザーに操作を行わせることが攻撃者にとっての必要条件となります。一般的には、ユーザーに電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージのリンクをクリックさせ、攻撃者の Web サイトへユーザーを誘導します。または、電子メールで送信した添付ファイルを開かせようとします。

このセキュリティ更新プログラムは、サポートされているエディションの Microsoft SQL Server 2008 Service Pack 3、Microsoft SQL Server 2008 R2 Service Pack 2、および Microsoft SQL Server 2012 Service Pack 1 について、深刻度「重要」と評価されています。また、Microsoft SQL Server 2014 for x64-based Systems についても、深刻度「重要」と評価されています。詳細情報は、「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」セクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、SQL マスター データ サービス (MDS) が出力をエンコードする方法と SQL Server が T-SQL クエリを処理する方法を修正することにより、脆弱性を解決します。これらの脆弱性の詳細については、このセキュリティ情報の後半にある「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

推奨する対応策: ほとんどのお客様は自動更新を有効にしていて、このセキュリティ更新プログラムが自動的にダウンロードおよびインストールされるため、特別な措置を講じる必要はありません。自動更新の具体的な構成オプションについては、サポート技術情報 294871 を参照してください。自動更新を有効にしていない場合は、「自動更新を有効または無効にするには」の手順を使用すると、自動更新を有効にすることができます。注: 特定の状況では、Microsoft SQL Server マスター データ サービス (MDS) を使用しているお客様が、自動更新を通じてこの更新プログラムを入手することができない場合があります。詳細情報と回避策の手順については、サポート技術情報 2969894 の既知の問題に関する項目を参照してください。

管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンド ユーザー (自動更新を有効にしていないお客様を含む) の場合は、更新プログラム管理ソフトウェアを使用して、または Microsoft Update サービスで更新プログラムをチェックして、この更新プログラムをできる限り早期に適用することを推奨します。これらの更新プログラムは、このセキュリティ情報の後半にある「影響を受けるソフトウェア」の表のダウンロード リンクからも入手できます。

このセキュリティ情報の後半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。

サポート技術情報

  • サポート技術情報:29843402977315
  • ファイルに関する情報:あり
  • SHA1/SHA2 ハッシュ:あり
  • 既知の問題:あり

 

ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア 

GDR のソフトウェアの更新プログラム

QFE のソフトウェアの更新プログラム

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

SQL Server 2008

Microsoft SQL Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 3
(2977321)

Microsoft SQL Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 3
(2977322)

サービス拒否

重要

GDR:2977321 は MS12-070 の 2716436 を置き換えます。

QFE:2977322 は MS12-070 の 2716435 を置き換えます。

Microsoft SQL Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 3
(2977321)

Microsoft SQL Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 3
(2977322)

サービス拒否

重要

GDR:2977321 は MS12-070 の 2716436 を置き換えます。

QFE:2977322 は MS12-070 の 2716435 を置き換えます。

Microsoft SQL Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 3
(2977321)

Microsoft SQL Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 3
(2977322)

サービス拒否

重要

GDR:2977321 は MS12-070 の 2716436 を置き換えます。

QFE:2977322 は MS12-070 の 2716435 を置き換えます。

SQL Server 2008 R2

Microsoft SQL Server 2008 R2 for 32-bit Systems Service Pack 2
(2977320)

Microsoft SQL Server 2008 R2 for 32-bit Systems Service Pack 2
(2977319)

サービス拒否

重要

なし

Microsoft SQL Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 2
(2977320)

Microsoft SQL Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 2
(2977319)

サービス拒否

重要

なし

Microsoft SQL Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 2
(2977320)

Microsoft SQL Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 2
(2977319)

サービス拒否

重要

なし

SQL Server 2012

Microsoft SQL Server 2012 for 32-bit Systems Service Pack 1
(2977326)

Microsoft SQL Server 2012 for 32-bit Systems Service Pack 1
(2977325)

サービス拒否

重要

なし

Microsoft SQL Server 2012 for x64-based Systems Service Pack 1
(2977326)

Microsoft SQL Server 2012 for x64-based Systems Service Pack 1
(2977325)

特権の昇格

重要

なし

SQL Server 2014

Microsoft SQL Server 2014 for x64-based Systems
(2977315)

Microsoft SQL Server 2014 for x64-based Systems
(2977316)

特権の昇格

重要

なし

 

影響を受けないソフトウェア

オペレーティング システム

Microsoft SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services Service Pack 4

Microsoft SQL Server 2005 Express Edition Service Pack 4

Microsoft SQL Server 2005 for 32-bit Systems Service Pack 4

Microsoft SQL Server 2005 for x64-based Systems Service Pack 4

Microsoft SQL Server 2005 for Itanium-based Systems Service Pack 4

Microsoft SQL Server Management Studio Express (SSMSE) 2005

Microsoft SQL Server 2012 for 32-bit Systems Service Pack 2

Microsoft SQL Server 2012 for x64-based Systems Service Pack 2

Microsoft SQL Server 2014 for 32-bit Systems

Microsoft Data Engine (MSDE) 1.0

Microsoft Data Engine (MSDE) 1.0 Service Pack 4

Microsoft Data Engine 1.0

 

GDR および QFE の更新プログラムが、所有している SQL Server のバージョンに提供されています。どちらの更新プログラムを使用すればよいのか、確認方法を教えてください。 
まず、お客様の SQL Server のバージョン番号を確認します。使用している SQL Server のバージョン番号を確認する方法の詳細については、サポート技術情報 321185 を参照してください。

次に、下の表で、お客様の SQL Server のバージョン番号が含まれているバージョンの範囲を確認してください。該当する更新プログラムをインストールする必要があります。

: 下の表に、お客様の SQL Server のバージョン番号が含まれていない場合、その SQL Server のバージョンのサポートは終了しています。この更新プログラムおよび今後リリースされるセキュリティ更新プログラムを適用するために、最新のサービス パックまたは SQL Server 製品へアップグレードしてください。

SQL Server 2008:

SQL Server のバージョンの範囲

10.00.5500-10.00.5512

10.00.5750-10.00.5867

SQL Server の更新プログラム

SQL Server 2008 Service Pack 3 GDR
(2977321)

SQL Server 2008 Service Pack 3 QFE
(2977322)


SQL Server 2008 R2:

SQL Server のバージョンの範囲

10. 50.4000 ~ 10.50.4017

10.50.4251 ~ 10.50.4319

SQL Server の更新プログラム

SQL Server 2008 R2 Service Pack 2 GDR
(2977320)

SQL Server 2008 R2 Service Pack 2 QFE
(2977319)


SQL Server 2012:

SQL Server のバージョンの範囲

11.0.3000 ~ 11.0.3129

11.0.3300 ~ 11.0.3447

SQL Server の更新プログラム

SQL Server 2012 Service Pack 1 GDR
(2977326)

SQL Server 2012 Service Pack 1 QFE
(2977325)


SQL Server 2014:

12.0.2000 以降

12.0.2000.8 以降

12.0.2300 ~ 12.0.2370

SQL Server の更新プログラム

SQL Server 2014 GDR
(2977315)

SQL Server 2014 QFE
(2977316)


その他のインストールの手順については、「更新プログラムに関する情報」の「セキュリティ更新プログラムに関する情報」でお客様の SQL Server のエディションについてご確認ください。

これらのセキュリティ更新プログラムは SQL Server クラスターに提供されますか? 
はい。これらの更新プログラムは、クラスター化された SQL Server 2008、SQL Server 2008 R2、SQL Server 2012、および SQL Server 2014 にも提供されます。SQL Server クラスター用の更新プログラムはユーザー対話が必要です。

SQL Server 2008、SQL Server 2008 R2、SQL Server 2012、または SQL Server 2014 クラスターにパッシブ ノードが含まれている場合、ダウンタイムを減らすために、まず非アクティブなノードに対して更新プログラムをスキャンおよび適用してから、アクティブなノードに対してスキャンおよび適用することを推奨します。すべてのコンポーネントがすべてのノードで更新されると、この更新プログラムは提供されなくなります。

セキュリティ更新プログラムは Windows Azure (IaaS) 上の SQL Server に適用できますか? 
はい。Windows Azure (IaaS) 上の SQL Server には、Microsoft Update を通じてセキュリティ更新プログラムを提供できます。また、お客様が Microsoft ダウンロード センターからセキュリティ更新プログラムをダウンロードして手動で適用することもできます。

このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか? 
このセキュリティ情報の一覧の影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。

以前のソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、担当営業、またはマイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター (営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL:0120-17-0196 FAX:03-5388-8253) までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイトの Contact Information のプルダウン リストから国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、8 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

SQL マスター データ サービスの XSS の脆弱性 - CVE-2014-1820

Microsoft SQL Server のスタック オーバーランの脆弱性 - CVE-2014-4061

総合的な深刻度

SQL Server 2008

Microsoft SQL Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 3

対象外

重要 
サービス拒否

重要

Microsoft SQL Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 3

対象外

重要 
サービス拒否

重要

Microsoft SQL Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 3

対象外

重要 
サービス拒否

重要

SQL Server 2008 R2

Microsoft SQL Server 2008 R2 for 32-bit Systems Service Pack 2

対象外

重要 
サービス拒否

重要

Microsoft SQL Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 2

対象外

重要 
サービス拒否

重要

Microsoft SQL Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 2

対象外

重要 
サービス拒否

重要

SQL Server 2012

Microsoft SQL Server 2012 for 32-bit Systems Service Pack 1

対象外

重要 
サービス拒否

重要

Microsoft SQL Server 2012 for x64-based Systems Service Pack 1

重要 
特権の昇格

重要 
サービス拒否

重要

SQL Server 2014

Microsoft SQL Server 2014 for x64-based Systems

重要 
特権の昇格

対象外

重要

 

SQL マスター データ サービス (MDS) に XSS の脆弱性が存在し、攻撃者がユーザーの Internet Explorer インスタンスにクライアント側スクリプトを挿入する可能性があります。スクリプトはサイトでコンテンツのなりすまし、情報の漏えい、または標的となるユーザーに代わって任意の操作を行う可能性があります。

Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2014-1820 を参照してください。

問題を緩和する要素

緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • Web ベースの攻撃シナリオでは、攻撃者は Internet Explorer を介してこれらの脆弱性を悪用することを目的として特別に細工した Web サイトをホストし、その Web サイトを表示するようにユーザーを誘導する可能性があります。また、攻撃者は侵害された Web サイトおよびユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れる、またはホストする Web サイトを利用する可能性があります。これらの Web サイトには、これらの脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれている場合があります。しかし、すべての場合において、強制的にユーザーに攻撃者が制御するコンテンツを表示させることはできません。その代わり、ユーザーに操作を行わせることが攻撃者にとっての必要条件となります。一般的には、ユーザーに電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージのリンクをクリックさせ、攻撃者の Web サイトへユーザーを誘導します。または、電子メールで送信した添付ファイルを開かせようとします。
  • Internet Explorer 8、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10、および Internet Explorer 11 の XSS フィルターは、ユーザーがインターネット ゾーンの Web サイトを閲覧するときにこの攻撃を防ぎます。Internet Explorer 8、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10、および Internet Explorer 11 の XSS フィルターは、インターネット ゾーンでは既定で有効になっていますが、イントラネット ゾーンでは既定で有効ではないことに注意してください。

回避策

回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。

Internet Explorer 8Internet Explorer 9、Internet Explorer 10、および Internet Explorer 11 の XSS フィルターをイントラネット ゾーンで有効にする

ローカル イントラネット セキュリティ ゾーンで XSS フィルターを有効にするよう設定を変更することにより、この脆弱性が悪用されないよう保護できます。(XSS フィルターは、インターネット セキュリティ ゾーンでは既定で有効になっています。) これを行うためには、次のステップを実行します。

  1. Internet Explorer 8、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10、または Internet Explorer 11 の [ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。
  2. [セキュリティ] タブをクリックします。
  3. [ローカル イントラネット] をクリックし、[レベルのカスタマイズ] をクリックします。
  4. [設定] の [スクリプト] セクションの [XSS フィルターを有効にする] で [有効にする] をクリックします。次に [OK] をクリックします。
  5. [OK] を 2 回クリックし、Internet Explorer に戻ります。

回避策の影響:以前はフラグがなかった社内サイトに、XSS の危険性に関するフラグを付けることができます。

回避策の解除方法:

本回避策を解除するには、以下のステップを行ってください。

  1. Internet Explorer 8、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10、または Internet Explorer 11 の [ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。
  2. [セキュリティ] タブをクリックします。
  3. [ローカル イントラネット] をクリックし、[レベルのカスタマイズ] をクリックします。
  4. [設定] の [スクリプト] セクションの [XSS フィルターを有効にする] で [無効にする] をクリックします。次に [OK] をクリックします。
  5. [OK] を 2 回クリックし、Internet Explorer に戻ります。

よく寄せられる質問

この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか? 
これは、特権の昇格の脆弱性です。

何が原因で起こりますか? 
この脆弱性は、SQL マスター データ サービス (MDS) が出力を正しくエンコードしない場合に起こります。

クロスサイト スクリプティング (XSS) とは何ですか? 
クロスサイト スクリプティング (XSS) とは攻撃者により Web ページのリクエストへの応答にスクリプトが挿入されるセキュリティの脆弱性の種類です。このスクリプトは要求元のアプリケーション (多くの場合 Web ブラウザー) によって実行されます。スクリプトは影響を受ける Web サイトでコンテンツのなりすまし、情報の漏えい、または標的となるユーザーに代わって任意の操作を行う可能性があります。

SQL マスター データ サービス (MDS) とは何ですか?
マスター データ サービス (MDS) はマスター データベース管理用の SQL Server のソリューションです。マスター データベース管理 (MDM) では、メンテナンス可能なマスター リストをコンパイルすることを目標にして、データの非トランザクション リストを検出および定義するために組織で行われる取り組みを記述します。 

攻撃者は、この脆弱性を悪用して何を行う可能性がありますか? 
攻撃者によってこの脆弱性が悪用された場合、ユーザーの Internet Explorer インスタンスにクライアント側スクリプトが挿入される可能性があります。スクリプトはサイトでコンテンツのなりすまし、情報の漏えい、または標的となるユーザーに代わって任意の操作を行う可能性があります。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか? 
攻撃者は、特別に細工されたリンクをユーザーに送信し、ユーザーにそれをクリックさせることで、この脆弱性を悪用する可能性があります。攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Web ページを含む Web サイトをホストする可能性があります。さらに、影響を受けた Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれる可能性があります。

主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか? 
影響を受けるエディションの Microsoft SQL Server を実行しているサーバーが主にこの脆弱性による危険にさらされます。SQL マスター データ サービスがインストールされていない SQL サーバーは、この脆弱性による影響は受けないため、この更新プログラムは提供されません。

この更新プログラムは何を修正しますか? 
この更新プログラムは、SQL マスター データ サービス (MDS) が出力をエンコードする方法を修正することにより、脆弱性を解決します。

このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていたのですか? 
いいえ。マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。

このセキュリティ情報のリリース時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか? 
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。

SQL Server にサービス拒否の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、手動による再起動を開始するまで、サーバーが応答しなくなる可能性があります。

Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2014-4061 を参照してください。

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

よく寄せられる質問

この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか? 
これは、サービス拒否の脆弱性です。

何が原因で起こりますか? 
この脆弱性は、SQL Server が不適切な形式の T-SQL クエリを処理する場合に起こります。

T-SQL とは何ですか?
Transact-SQL (T-SQL) は、SQL Server データベース エンジンを照会するために使用される言語です。詳細については、「Transact-SQL の概要」を参照してください。

攻撃者は、この脆弱性を悪用して何を行う可能性がありますか? 
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ターゲット システムが応答しなくなる可能性があります。通常の動作を回復するには、手動による再起動が必要になります。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか? 
ローカルの攻撃者が、Microsoft SQL Server の応答を停止させる特別に細工された T-SQL ステートメントを作成することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。

主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか? 
Microsoft SQL Server を実行しているワークステーションとサーバーが危険にさらされます。

この更新プログラムは何を修正しますか? 
この更新プログラムは、Microsoft SQL Server が T-SQL クエリを処理する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。

このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていたのですか? 
いいえ。マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。

このセキュリティ情報のリリース時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか? 
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。

管理者がセキュリティ更新プログラムを展開するときに役立つリソースがいくつかあります。 

  • Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカル システムとリモート システムの不足しているセキュリティ更新プログラムと一般的な誤ったセキュリティ構成をスキャンできます。 
  • Windows Server Update Services (WSUS)、Systems Management Server (SMS)、および System Center Configuration Manager は、管理者がセキュリティ更新プログラムを配布するときに役に立ちます。 
  • Application Compatibility Toolkit に含まれている Update Compatibility Evaluator コンポーネントは、インストールされているアプリケーションに対する Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化する手助けをします。 

利用可能なこれらのツールおよび他のツールの詳細については、「セキュリティ ツール」を参照してください。 

SQL Server 2008

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

SQL Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 3 の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2008-KB2977321-x86.exe


SQL Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 3 の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2008-KB2977321-x64.exe


SQL Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 3 の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2008-KB2977321-IA64.exe


SQL Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 3 の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2008-KB2977322-x86.exe


SQL Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 3 の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2008-KB2977322-x64.exe


SQL Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 3 の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2008-KB2977322-IA64.exe

インストール スイッチ

サポート技術情報 934307 を参照してください。

更新ログ ファイル

%programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\LOG\<TimeStamp>\MSSQLServer\Summary_<MachineName>_<Timestamp>.txt

特記事項

この更新プログラムはクラスター化された SQL Server 2008 にも提供されます。

SQL Server 2008 クラスターにパッシブ ノードが含まれている場合は、ダウンタイムを減らすために、まず非アクティブなノードに対して更新プログラムをスキャンおよび適用してから、アクティブなノードに対してスキャンおよび適用することを推奨します。すべてのコンポーネントがすべてのノードで更新されると、この更新プログラムは提供されなくなります。

再起動の必要性

SQL Server の再起動が必要です。
システムの再起動が必要な場合、インストーラーはメッセージを表示するか、終了コード 3010 を返します。

削除に関する情報

すべてのサポートされているエディションの SQL Server 2008:
[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。

ファイルに関する情報

SQL Server 2008 Service Pack 3 の GDR 用の更新プログラム:
サポート技術情報 2977321 を参照してください。

SQL Server 2008 Service Pack 3 の QFE 用の更新プログラム:
サポート技術情報 2977322 を参照してください。

 

SQL Server 2008 R2

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

SQL Server 2008 R2 for 32-bit Systems Service Pack 2 の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2008R2-KB2977320-x86.exe


SQL Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 2 の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2008R2-KB2977320-x64.exe


SQL Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 2 の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2008R2-KB2977320-IA64.exe


SQL Server 2008 R2 for 32-bit Systems Service Pack 2 の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2008R2-KB2977319-x86.exe


SQL Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 2 の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2008R2-KB2977319-x64.exe


SQL Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 2 の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2008R2-KB2977319-IA64.exe

インストール スイッチ

サポート技術情報 934307 を参照してください。

更新ログ ファイル

%programfiles%\Microsoft SQL Server\100\Setup Bootstrap\LOG\<TimeStamp>\MSSQLServer\Summary_<MachineName>_<Timestamp>.txt

特記事項

この更新プログラムはクラスター化された SQL Server 2008 R2 にも提供されます。

SQL Server 2008 R2 クラスターにパッシブ ノードが含まれている場合は、ダウンタイムを減らすために、まず非アクティブなノードに対して更新プログラムをスキャンおよび適用してから、アクティブなノードに対してスキャンおよび適用することを推奨します。すべてのコンポーネントがすべてのノードで更新されると、この更新プログラムは提供されなくなります。

再起動の必要性

SQL Server の再起動が必要です。
システムの再起動が必要な場合、インストーラーはメッセージを表示するか、終了コード 3010 を返します。

削除に関する情報

すべてのサポートされているエディションの SQL Server 2008 R2:
[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。

ファイルに関する情報

SQL Server 2008 R2 Service Pack 2 の GDR 用の更新プログラム:
サポート技術情報 2977320 を参照してください。

SQL Server 2008 R2 Service Pack 2 の QFE 用の更新プログラム:
サポート技術情報 2977319 を参照してください。

 

SQL Server 2012

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

SQL Server 2012 for 32-bit Systems Service Pack 1 の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2012-KB2977326-x86.exe


SQL Server 2012 for x64-based Systems Service Pack 1 の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2012-KB2977326-x64.exe


SQL Server 2012 for 32-bit Systems Service Pack 1 の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2012-KB2977325-x86.exe


SQL Server 2012 for x64-based Systems Service Pack 1 の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2012-KB2977325-x64.exe

インストール スイッチ

サポート技術情報 934307 を参照してください。

更新ログ ファイル

%programfiles%\Microsoft SQL Server\110\Setup Bootstrap\LOG\<TimeStamp>\MSSQLServer\Summary_<MachineName>_<Timestamp>.txt

特記事項

この更新プログラムはクラスター化された SQL Server 2012 にも提供されます。

SQL Server 2012 クラスターにパッシブ ノードが含まれている場合は、ダウンタイムを減らすために、まず非アクティブなノードに対して更新プログラムをスキャンおよび適用してから、アクティブなノードに対してスキャンおよび適用することを推奨します。すべてのコンポーネントがすべてのノードで更新されると、この更新プログラムは提供されなくなります。

再起動の必要性

SQL Server の再起動が必要です。
システムの再起動が必要な場合、インストーラーはメッセージを表示するか、終了コード 3010 を返します。

削除に関する情報

すべてのサポートされているエディションの SQL Server 2012:

更新プログラムの削除の手順は、以下のようにシナリオによって異なります。

シナリオ 1:同一のコンピューター上に SQL Server マスター データ サービス (MDS) を使用せずに SQL Server エンジンがインストールされている場合、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用すると更新プログラムを削除できます。SQL Server エンジンを削除する必要はありません。

シナリオ 2:同一のコンピューター上に MDS と共に SQL Server エンジンがインストールされている場合は、次のステップを実行します。

  1. [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用し、SQL Server エンジンの更新プログラムを削除します。SQL Server エンジンを削除する必要はありません。
  2. MDS データベースをバックアップします。
  3. MDS コンポーネントを削除します。
  4. MDS コンポーネントを再インストールします。
  5. SQL Server の必要な Service Pack またはサービスの更新プログラムをすべて適用して、MDS をセキュリティ更新プログラムより前のバージョンに戻します。

シナリオ 3:SQL Server エンジンがインストールされていないコンピューターに MDS がインストールされている場合は、次のステップを実行します。

  1. MDS データベースをバックアップします。
  2. MDS コンポーネントを削除します。
  3. MDS コンポーネントを再インストールします。
  4. SQL Server の必要な Service Pack またはサービスの更新プログラムをすべて適用して、MDS をセキュリティ更新プログラムより前のバージョンに戻します。

ファイルに関する情報

SQL Server 2012 Service Pack 1 の GDR 用の更新プログラム:
サポート技術情報 2977326 を参照してください。

SQL Server 2012 Service Pack 1 の QFE 用の更新プログラム:
サポート技術情報 2977325 を参照してください。

 

SQL Server 2014

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

SQL Server 2014 for x64-based Systems の GDR 用の更新プログラム:
SQLServer2014-KB2977315-x64-JPN.exe


SQL Server 2014 for x64-based Systems の QFE 用の更新プログラム:
SQLServer2014-KB2977316-x64.exe

インストール スイッチ

サポート技術情報 934307 を参照してください。

更新ログ ファイル

%programfiles%\Microsoft SQL Server\12\Setup Bootstrap\LOG\<TimeStamp>\MSSQLServer\Summary_<MachineName>_<Timestamp>.txt

特記事項

この更新プログラムはクラスター化された SQL Server 2014 にも提供されます。

SQL Server 2014 クラスターにパッシブ ノードが含まれている場合は、ダウンタイムを減らすために、まず非アクティブなノードに対して更新プログラムをスキャンおよび適用してから、アクティブなノードに対してスキャンおよび適用することを推奨します。すべてのコンポーネントがすべてのノードで更新されると、この更新プログラムは提供されなくなります。

再起動の必要性

システムの再起動が必要な場合、インストーラーはメッセージを表示するか、終了コード 3010 を返します。

削除に関する情報

すべてのサポートされているエディションの SQL Server 2014 の場合、次のステップを実行します。

  1. MDS データベースをバックアップします。
  2. MDS コンポーネントを削除します。
  3. MDS コンポーネントを再インストールします。
  4. SQL Server の必要な Service Pack またはサービスの更新プログラムをすべて適用して、MDS をセキュリティ更新プログラムより前のバージョンに戻します。

ファイルに関する情報

SQL Server 2014 の GDR 用の更新プログラム:
サポート技術情報 2977315 を参照してください。

SQL Server 2014 の QFE 用の更新プログラム:
サポート技術情報 2977316 を参照してください。

 

Microsoft Active Protections Program (MAPP)

お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。

サポート

このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法

免責

この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2014/08/13):このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V1.1 (2014/08/14):このセキュリティ情報ページを更新し、更新プログラムに関する FAQ の質問「これらのセキュリティ更新プログラムは SQL Server クラスターに提供されますか?」に対する回答を修正しました。

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