マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-050 - 重要

Microsoft SharePoint Server の脆弱性により、特権が昇格される (2977202)

公開日:2014 年 8 月 13 日

バージョン: 1.0

概説

概要

このセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された 1 件の Microsoft SharePoint Server の脆弱性を解決します。認証された攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、特別に細工したアプリを使用して、現在の SharePoint サイト上のユーザーのコンテキストで任意の JavaScript を実行する可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、サポートされているエディションの Microsoft SharePoint Server 2013 および Microsoft SharePoint Foundation 2013 について、深刻度「重要」と評価されています。詳細については、セクション「影響を受けるソフトウェアと影響を受けないソフトウェア」を参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、SharePoint Server が、カスタム アクションを使用する特別に細工されたアプリケーション (アプリ) をサニタイズする方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。この脆弱性の詳細については、このセキュリティ情報の後半にある「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

推奨する対応策: お客様は Microsoft Update サービスを使用して Microsoft Update からオンラインで更新プログラムをチェックするための自動更新を構成することができます。Microsoft Update から更新プログラムをオンラインでチェックするために自動更新を有効にし、構成しているお客様は、通常このセキュリティ更新プログラムは自動でダウンロードおよびインストールされるため、特に操作をする必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で Microsoft Update で確認し、インストールする必要があります。自動更新の具体的な構成オプションの詳細については、サポート技術情報 294871 を参照してください。

管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンドユーザーは、更新プログラムの管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービスで更新プログラムを確認して、この更新プログラムをできる限り早期に適用することを推奨します。

SharePoint Server に関する注意 検出ツール (Microsoft Update、WSUS、MBSA、SMS、System Center Configuration Manager など) は、単一サーバーの Microsoft SharePoint Server 展開環境に適用できます。検出ツールは、複数システムの SharePoint サーバー ファームの一部として構成されているシステムで更新プログラムが適用されるかどうかは検出しません。SharePoint Server に更新プログラムを適用するために推奨される方法については、「SharePoint 2013 のソフトウェア更新プログラムを展開する」を参照してください。

 

サポート技術情報

  • サポート技術情報:2977202
  • ファイルに関する情報:あり
  • SHA1/SHA2 ハッシュ:あり
  • 既知の問題:あり

 

ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア 

Microsoft サーバー ソフトウェア 

ソフトウェア

コンポーネント

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Microsoft Windows SharePoint Server

Microsoft SharePoint Server 2013

Microsoft SharePoint Server 2013
(2880994)

特権の昇格

重要

MS14-022 の 2863856

Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1

Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1
(2880994)

特権の昇格

重要

MS14-022 の 2863856

Microsoft SharePoint Server 2013

Microsoft SharePoint Foundation 2013
(2880994)

特権の昇格

重要

MS14-022 の 2863856

Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1

Microsoft SharePoint Foundation 2013 Service Pack 1
(2880994)

特権の昇格

重要

MS14-022 の 2863856

 

影響を受けないソフトウェア 

ソフトウェア

Microsoft SharePoint Portal Server 2003 Service Pack 3

Microsoft SharePoint Server 2007 Service Pack 3 (32 ビット版)

Microsoft SharePoint Server 2007 Service Pack 3 (64 ビット版)

Microsoft SharePoint Server 2007 Service Pack 3 上の Microsoft Excel Services (32 ビット版)

Microsoft SharePoint Server 2007 Service Pack 3 上の Microsoft Excel Services (64 ビット版)

Microsoft Windows SharePoint Services 2.0

Microsoft Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 3 (32 ビット版)

Microsoft Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 3 (64 ビット版)

Microsoft SharePoint Foundation 2010 Service Pack 1

Microsoft SharePoint Foundation 2010 Service Pack 2

Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 1 上の Excel Services

Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 2 上の Excel Services

Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 1 上の Word Automation Services

Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 2 上の Word Automation Services

Microsoft Web Applications 2010 Service Pack 1

Microsoft Web Applications 2010 Service Pack 2

Microsoft Excel Web App 2010 Service Pack 1

Microsoft Excel Web App 2010 Service Pack 2

 

この更新プログラムをインストールした後、アプリで動作が停止するか、インストールが正常に行われない場合はどうすればいいですか? 
この更新プログラムは、SharePoint がアプリをサニタイズする方法を修正するため、この更新プログラムのインストール後、特にカスタム アクションを使用する一部のアプリで、動作が停止するかインストールが正常に行われない場合があります。動作が停止するかインストールが正常に行われないアプリを、ケースバイケースで評価します。アプリのソースが信頼できないか、アプリが不要になった場合は、アプリを削除する必要があります。アプリの削除の詳細については、「SharePoint 2013 サイトから SharePoint インスタンス用アプリを削除する」を参照してください。警告 アプリを削除した後は、アプリがそのホスト場所に保存している可能性があるデータを回復できません。このデータを保持したい場合は、アプリを削除する前にデータを保存する必要があります。削除する予定であるアプリにアクセスし、データを別の形式に手動でコピーします (一部のアプリではデータをエクスポートする手段が用意されている場合があります)。

一方、アプリが信頼できるアプリであり、使用し続けたい場合は、正常に機能しインストールされる更新版について、信頼できるソースを確認するか、アプリの作成者に問い合わせます。

このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか? 
このセキュリティ情報の一覧の影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。

以前のソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、担当営業、またはマイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター (営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL:0120-17-0196 FAX:03-5388-8253) までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイトの Contact Information のプルダウン リストから国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、8 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

Microsoft サーバー ソフトウェア 

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

SharePoint ページ コンテンツの脆弱性 - CVE-2014-2816

総合的な深刻度

Microsoft Windows SharePoint Server 2013

Microsoft SharePoint Server 2013

重要 
特権の昇格

重要

Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1

重要 
特権の昇格

重要

Microsoft SharePoint Foundation 2013

重要 
特権の昇格

重要

Microsoft SharePoint Foundation 2013 Service Pack 1

重要 
特権の昇格

重要

 

SharePoint Server に特権昇格の脆弱性が存在します。認証された攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、特別に細工したアプリを使用して、ログロンしているユーザーのセキュリティ コンテキストで任意のコードを実行する可能性があります。

Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2014-2816 を参照してください。

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。

  • SharePoint のインスタンスに関して、アプリを評価し、必要に応じてアプリを削除します。ソースが信頼できる新しいアプリのみをインストールします。

    インストール済みのアプリをケースバイケースで評価し、信用できないソースからインストールされたアプリと、今後必要ないアプリを削除します。また、信頼できるソースからインストールされたアプリを評価して、アプリが信頼できるソースから削除されているかどうかを確認する必要もあります。信頼できるソースからアプリが削除されている場合は、現時点でそのアプリは信頼できないと見なされ、SharePoint インスタンスからそのアプリを削除する必要があることを示している可能性があります。

    詳細については、「SharePoint 2013 サイトから SharePoint インスタンス用アプリを削除する」を参照してください。

    信頼できないソースからインストールされたアプリを削除した後、必要に応じて、信頼できるソースからのみ新しいアプリをインストールします。

    回避策の影響 管理者が SharePoint サイトから SharePoint 用アプリを削除した場合、アプリはアンインストールされ、ユーザーは機能を使用できなくなります。

    警告 アプリを削除した後は、アプリがそのホスト場所に保存している可能性があるデータを回復できません。このデータを保持したい場合は、アプリを削除する前にデータを保存する必要があります。削除する予定であるアプリにアクセスし、データを別の形式に手動でコピーします (一部のアプリではデータをエクスポートする手段が用意されている場合があります)。

     

よく寄せられる質問

この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか? 
これは、特権の昇格の脆弱性です。

何が原因で起こりますか? 
この脆弱性は、SharePoint の extensibility モデルを使用してユーザーの代わりに任意の JavaScript を実行する特別に細工されたアプリを、SharePoint Server が適切に処理しない場合に発生します。アプリがアプリの権限管理をバイパスし、ログオンしているユーザーのセキュリティ コンテキストで任意のコードを実行する可能性がある状況が存在します。

アプリの権限管理とは何ですか? 
アプリの権限管理の目的は、SharePoint 2013 の内部リソースにアクセスして使用するアプリの機能を管理し、ユーザーの代わりにタスクを実行することです。詳細については、「SharePoint 2013 でアプリの権限管理を計画する」を参照してください。

攻撃者は、この脆弱性を悪用して何を行う可能性がありますか? 
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、特別に細工したアプリを使用して、ログロンしているユーザーのセキュリティ コンテキストで任意のスクリプトを実行する可能性があります。続いて、スクリプトは、ログロンしているユーザーと同じ権限を使用して、ログロンしているユーザーの代わりに、影響を受ける SharePoint サイト上でアクションなどを起こす可能性があります。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか? 
攻撃者は、この脆弱性の悪用を目的として設計された、特別に細工したアプリを作成し、その特別に細工したアプリをインストールするようユーザーを誘導する可能性があります。

主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか? 
影響を受ける機能セットを実装するアプリからの接続を許可する、影響を受けるバージョンの SharePoint Server を実行しているシステムが、主に危険にさらされます。

この更新プログラムは何を修正しますか? 
この更新プログラムは、SharePoint Server がカスタム アクションを使用する特別に細工されたアプリをサニタイズする方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。

このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていたのですか? 
いいえ。マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。

このセキュリティ情報のリリース時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか? 
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。

管理者がセキュリティ更新プログラムを展開するときに役立つリソースがいくつかあります。 

  • Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカル システムとリモート システムの不足しているセキュリティ更新プログラムと一般的な誤ったセキュリティ構成をスキャンできます。 
  • Windows Server Update Services (WSUS)、Systems Management Server (SMS)、および System Center Configuration Manager は、管理者がセキュリティ更新プログラムを配布するときに役に立ちます。 
  • Application Compatibility Toolkit に含まれている Update Compatibility Evaluator コンポーネントは、インストールされているアプリケーションに対する Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化する手助けをします。 

利用可能なこれらのツールおよび他のツールの詳細については、「セキュリティ ツール」を参照してください。 

SharePoint Server に関する注意 検出ツール (Microsoft Update、WSUS、MBSA、SMS、System Center Configuration Manager など) は、単一サーバーの Microsoft SharePoint Server 展開環境に適用できます。検出ツールは、複数システムの SharePoint サーバー ファームの一部として構成されているシステムで更新プログラムが適用されるかどうかは検出しません。SharePoint Server に更新プログラムを適用するために推奨される方法については、「SharePoint 2013 のソフトウェア更新プログラムを展開する」を参照してください。

SharePoint Server 2013 (すべてのエディション) および SharePoint Foundation 2013 (すべてのバージョン)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

Microsoft SharePoint Server 2013 および Microsoft SharePoint Foundation 2013:
sts2013-kb2880994-fullfile-x64-glb.exe

インストール スイッチ

サポート技術情報 912203 を参照してください。

再起動の必要性

この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。

再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。

削除に関する情報

この更新プログラムは削除することができません。

ファイルに関する情報

Microsoft SharePoint Server 2013 および Microsoft SharePoint Foundation 2013:
マイクロソフト サポート技術情報 2880994

レジストリ キーの確認

対象外

 

Microsoft Active Protections Program (MAPP)

お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。

サポート

このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法

免責

この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2014/08/13):このセキュリティ情報ページを公開しました。

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