マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-063 - 重要

FAT32 ディスク パーティション ドライバーの脆弱性により、特権が昇格される (2998579)

公開日:2014 年 10 月 15 日

バージョン: 1.0

概説

概要

このセキュリティ更新プログラムは非公開で報告された Microsoft Windows に存在する 1 件の脆弱性を解決します。Windows FASTFAT システム ドライバーが FAT32 ディスク パーティションと対話する方法に特権の昇格の脆弱性が存在します。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者により昇格された特権で任意のコードが実行される可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているエディションの Windows Server 2003、Windows Vista、および Windows Server 2008 について、深刻度「重要」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、特定の関数が呼び出されたときにメモリを割り当てる方法を変更することによって、この脆弱性を解決します。この脆弱性の詳細については、このセキュリティ情報の後半にある「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

推奨する対応策: ほとんどのお客様は自動更新を有効にしていて、このセキュリティ更新プログラムが自動的にダウンロードおよびインストールされるため、特別な措置を講じる必要はありません。自動更新の具体的な構成オプションについては、サポート技術情報 294871 を参照してください。自動更新を有効にしていない場合は、「自動更新を有効または無効にするには」の手順を使用すると、自動更新を有効にすることができます。

管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンド ユーザー (自動更新を有効にしていないお客様を含む) の場合は、更新プログラム管理ソフトウェアを使用して、または Microsoft Update サービスで更新プログラムをチェックして、この更新プログラムをできる限り早期に適用することを推奨します。これらの更新プログラムは、このセキュリティ情報の後半にある「影響を受けるソフトウェア」の表のダウンロード リンクからも入手できます。

その他のガイダンスについては、このセキュリティ情報の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。

サポート技術情報

  • サポート技術情報:2998579
  • ファイルに関する情報:あり
  • SHA1/SHA2 ハッシュ:あり
  • 既知の問題:なし

 

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア 

オペレーティング システム

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Windows Server 2003

Windows Server 2003 Service Pack 2
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Server Core インストール オプション

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(2998579)

特権の昇格

重要

なし

 

このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか? 
このセキュリティ情報の一覧の影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。

サポートが終了したソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、カスタム サポート オプションについて、マイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー、またはマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。アライアンス契約、プレミア契約、または正規の契約をお持ちでないお客様は、お住まいの地域のマイクロソフト営業オフィスまでご連絡ください。連絡先については、Microsoft Worldwide Information Web サイトにアクセスし、連絡先情報リストから国/地域を選択すると、連絡先の電話番号が表示されます。お電話でお問い合わせの際は、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当までご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、10 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。


影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

Microsoft Windows ディスク パーティション ドライバーの特権の昇格の脆弱性 - CVE-2014-4115

総合的な深刻度

Windows Server 2003

Windows Server 2003 Service Pack 2
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Server Core インストール オプション

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(2998579)

重要 
特権の昇格

重要

 

Windows FASTFAT システム ドライバーが FAT32 ディスク パーティションと対話する方法に特権の昇格の脆弱性が存在します。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者により昇格された特権で任意のコードが実行される可能性があります。

Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2014-4115 を参照してください。

問題を緩和する要素

緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • この脆弱性が悪用される場合、システムに物理的にアクセスすることが攻撃者にとっての必要条件となります。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

よく寄せられる質問

この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか? 
これは、特権の昇格の脆弱性です。

何が原因で起こりますか? 
この脆弱性は、FASTFAT フォント ドライバーが、バッファー アンダーアロケーションの問題を引き起こす関数を実行することが原因で起こります。バッファー アンダーアロケーションが発生すると、攻撃者が、オペレーティング システムの正常に予約されている部分にデータを書き込めるようになる可能性があります。

FASTFAT とは何ですか? 
Microsoft Windows FASTFAT ドライバーは、FAT32 ディスク パーティションを管理するために使用されます。

FAT32 とは何ですか? 
ファイル システムは、ディスクへのデータの書き込みおよび読み取り方法を管理するために使用されます。FAT32 は、Microsoft Windows でサポートされているファイル システムの一種です。

攻撃者は、この脆弱性を悪用して何を行う可能性がありますか? 
攻撃者はこの脆弱性を悪用し、影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか? 
認証されていない攻撃者が、特別に細工された USB ドライブをシステムに挿入してシステムをローカルで攻撃する可能性があります。

主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか? 
ワークステーションおよびサーバーが、主にこの脆弱性による危険にさらされます。

この更新プログラムは何を修正しますか? 
このセキュリティ更新プログラムは、特定の関数が呼び出されたときにメモリを割り当てる方法を変更することによって、この脆弱性を解決します。

このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていたのですか? 
いいえ。マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。

このセキュリティ情報のリリース時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか? 
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。

管理者がセキュリティ更新プログラムを展開するときに役立つリソースがいくつかあります。 

  • Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカル システムとリモート システムの不足しているセキュリティ更新プログラムと一般的な誤ったセキュリティ構成をスキャンできます。 
  • Windows Server Update Services (WSUS)、Systems Management Server (SMS)、および System Center Configuration Manager は、管理者がセキュリティ更新プログラムを配布するときに役に立ちます。 
  • Application Compatibility Toolkit に含まれている Update Compatibility Evaluator コンポーネントは、インストールされているアプリケーションに対する Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化する手助けをします。 

利用可能なこれらのツールおよび他のツールの詳細については、「セキュリティ ツール」を参照してください。 

Windows Server 2003 (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows Server 2003:
WindowsServer2003-KB2998579-x86-JPN.exe


すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows Server 2003:
WindowsServer2003-KB2998579-x64-JPN.exe


すべてのサポートされている Itanium-based エディションの Windows Server 2003:
WindowsServer2003-KB2998579-ia64-JPN.exe

インストール スイッチ

サポート技術情報 934307 を参照してください。

更新ログ ファイル

KB2998579.log

再起動の必要性

はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。

削除に関する情報

[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] または %Windir%\$NTUninstallKB2998579$\Spuninst フォルダーの Spuninst.exe ユーティリティを使用します。

ファイルに関する情報

サポート技術情報 2998579 を参照してください。

レジストリ キーの確認

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP3\KB2998579\Filelist

 

Windows Vista (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows Vista:
Windows6.0-KB2998579-x86.msu


すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows Vista:
Windows6.0-KB2998579-x64.msu

インストール スイッチ

サポート技術情報 934307 を参照してください。

再起動の必要性

はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。

削除に関する情報

WUSA.exe は更新プログラムのアンインストールをサポートしていません。WUSA.exe によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするには、[コントロール パネル] をクリックし、次に [セキュリティ センター] をクリックします。[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラム] をクリックして、更新プログラムの一覧から選択します。

ファイルに関する情報

サポート技術情報 2998579 を参照してください。

レジストリ キーの確認

: この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。

 

Windows Server 2008 (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名

すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows Server 2008:
Windows6.0-KB2998579-x86.msu


すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows Server 2008:
Windows6.0-KB2998579-x64.msu


すべてのサポートされている Itanium-based エディションの Windows Server 2008:
Windows6.0-KB2998579-ia64.msu

インストール スイッチ

サポート技術情報 934307 を参照してください。

再起動の必要性

はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。

削除に関する情報

WUSA.exe は更新プログラムのアンインストールをサポートしていません。WUSA.exe によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするには、[コントロール パネル] をクリックし、次に [セキュリティ センター] をクリックします。[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラム] をクリックして、更新プログラムの一覧から選択します。

ファイルに関する情報

サポート技術情報 2998579 を参照してください。

レジストリ キーの確認

: この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。

 

この問題を連絡し、顧客の保護に協力してくださった下記の方に対し、マイクロソフトは深い謝意を表します。

  • Windows ディスク パーティション ドライバーの特権の昇格の脆弱性 (CVE-2014-4115) を報告してくださった、Cisco Talos の Marcin 'Icewall' Noga 氏

Microsoft Active Protections Program (MAPP)

お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。

サポート

このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法

免責

この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2014/10/15):このセキュリティ情報ページを公開しました。

Page generated 2014-10-10 14:54Z-07:00.
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