マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-075 - 重要

Microsoft Exchange Server の脆弱性により、特権が昇格される (3009712)

公開日: 2014 年 12 月 10 日 | 最終更新日: 2014 年 12 月 13 日

バージョン: 3.0

このセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された 4 件の Microsoft Exchange Server の脆弱性を解決します。この中の最も深刻な脆弱性が悪用されると、標的となる Outlook Web App サイトにユーザーを誘導する、特別に細工された URL をユーザーがクリックした場合、特権が昇格される可能性があります。攻撃者は、特別に細工した Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わり、通常、攻撃者は電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをユーザーにクリックさせて攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した URL をクリックさせることが、攻撃者にとっての必要条件となります。

このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているエディションの Microsoft Exchange Server 2007、 Microsoft Exchange Server 2010、および Microsoft Exchange Server 2013 について深刻度「重要」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、Outlook Web App での正しい要求トークン検証を確実にし、URL が正しくサニタイズされるようにすることで、この脆弱性を解決します。脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」セクションを参照してください。

このドキュメントの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3009712 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

ソフトウェア

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Microsoft サーバー ソフトウェア

Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 3
(2996150)

特権の昇格

重要

MS13-105 の 2903911

Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 3
(2986475)

特権の昇格

重要

MS13-105 の 2905616

Microsoft Exchange Server 2013 Service Pack 1
(3011140)

特権の昇格

重要

なし

Microsoft Exchange Server 2013 の累積的な更新プログラム 6
(3011140)

特権の昇格

重要

なし

この更新プログラムには、セキュリティ関連以外の機能への変更が含まれていますか?
いいえ、Exchange Server 2013 のセキュリティ更新プログラムには、セキュリティ情報で特定されている問題に対する修正のみが含まれます。

Exchange Server 2007 および Exchange Server 2010 用の更新プログラムのロールアップには、その他の新しい修正が含まれる可能性があります。累積的な更新プログラムのロールアップの導入において最新の状態を維持していなかったお客様は、この更新プログラムを適用した後に、新機能が使用できる場合があります。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、12 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

Outlook Web App のトークン スプーフィングの脆弱性 - CVE-2014-6319

OWA XSS の脆弱性 - CVE-2014-6325

OWA XSS の脆弱性 - CVE-2014-6326

Exchange の URL リダイレクトの脆弱性 - CVE-2014-6336

総合的な深刻度

Microsoft サーバー ソフトウェア

Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 3

重要
なりすまし

対象外

対象外

対象外

重要

Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 3

重要
なりすまし

対象外

対象外

対象外

重要

Microsoft Exchange Server 2013 Service Pack 1

重要
なりすまし

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
なりすまし

重要

Microsoft Exchange Server 2013 の累積的な更新プログラム 6

重要
なりすまし

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
なりすまし

重要

Outlook Web App のトークン スプーフィングの脆弱性 - CVE-2014-6319

トークン スプーフィングの脆弱性は、Microsoft Outlook Web App (OWA) が要求トークンを正しく検証できなかった場合、Exchange Server に存在します。攻撃者はこの脆弱性を狙って悪用し、攻撃者以外のユーザー (信頼できる送信元など) からのように見える電子メールを送信する可能性があります。主に、Outlook Web App 経由で Exchange Server の電子メールにアクセスするお客様が、この脆弱性による危険にさらされます。この更新プログラムは、要求トークンが Outlook Web App で正しく検証されるよう改善し、この脆弱性を解決します。

マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が公に悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受け取れていませんでした。この更新プログラムは、要求トークンが Outlook Web App で正しく検証されるよう改善し、この脆弱性を解決します。

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の緩和する要素が役立つ場合があります。

  • Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Web サイトをホストする可能性があります。さらに、影響を受けた Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれる可能性があります。しかしどのような場合でも、攻撃者は、攻撃者自身が制御するコンテンツをユーザーに強制的に閲覧させることはできません。その代わり、攻撃者はユーザーに何らかの操作を実行するように仕向けます。一般的には、ユーザーに電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージのリンクをクリックさせ、攻撃者の Web サイトへ誘導しようとします。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

複数の OWA XSS の脆弱性

Microsoft Exchange Server が入力を正しく検証しない場合、特権の昇格の脆弱性が存在します。攻撃者がこれらの脆弱性を悪用した場合、現在のユーザーのコンテキストでスクリプトが実行される可能性があります。攻撃者は、許可されてないコンテンツを読んだり、被害者の ID を利用して被害者になりすまして、権限の変更、コンテンツの削除、被害者のブラウザーへの悪意あるコンテンツの挿入といった Outlook Web App サイトの操作を実行できます。影響を受けるバージョンの Outlook Web App にアクセスするために使用されるシステムが、攻撃を受ける可能性があります。この更新プログラムは、URL を正しくサニタイズさせることにより、この脆弱性を解決します。

これらの脆弱性を悪用するには、標的となる Outlook Web App サイトにユーザーを誘導し、特別に細工された URL を、ユーザーがクリックしなければなりません。

電子メールでの攻撃のシナリオでは、攻撃者は特別に細工した URL を含む電子メール メッセージを標的となる Outlook Web App サイトのユーザーに送信し、特別に細工した URL をユーザーにクリックさせることで、この脆弱性を悪用する可能性があります。

Web ベースの攻撃のシナリオでは、これらの脆弱性を悪用する対象となる Outlook Web App サイトへの、特別に細工した URL を含む Web サイトをホストしていることが、攻撃者にとっての必要条件となります。さらに、侵害された Web サイトおよびユーザーが提供したコンテンツを受け入れる、またはホストする Web サイトには、これらの脆弱性を悪用する可能性のある特別な細工のされたコンテンツが含まれる場合もあります。攻撃者は、特別に細工した Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わり、通常、攻撃者は電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをユーザーにクリックさせて攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した URL をクリックさせることが、攻撃者にとっての必要条件となります。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

OWA XSS の脆弱性

CVE-2014-6325

なし

なし

OWA XSS の脆弱性

CVE-2014-6326

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、これらの脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。

Exchange の URL リダイレクトの脆弱性 - CVE-2014-6336

スプーフィングの脆弱性は、Microsoft Outlook Web App (OWA) がリダイレクト トークンを正しく検証できない場合に Exchange Server に存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ユーザーのドメインからのように見えるリンクから任意のドメインにユーザーをリダイレクトする可能性があります。攻撃者は脆弱性を悪用して、攻撃者以外のユーザーからのように見える電子メールを送信する可能性があります。主に、Outlook Web App 経由で Exchange Server の電子メールにアクセスするお客様が、この脆弱性による危険にさらされます。この更新プログラムは、URL を正しくサニタイズさせることにより、この脆弱性を解決します。

マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が公に悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受け取れていませんでした。この更新プログラムは、URL を正しくサニタイズさせることにより、この脆弱性を解決します。

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の緩和する要素が役立つ場合があります。

  • 悪意のあるリンクを生成するには、攻撃者が、認証された Exchange ユーザーになる必要があり、電子メール メッセージを送信できる必要があります。
  • 悪意のあるリンクが電子メールで送信される可能性がありますが、この脆弱性が悪用されるには、ユーザーにそのリンクを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開方法に関する情報については、「概要」のサポート技術情報番号の資料を参照してください。

マイクロソフトでは、信頼できる情報源からの脆弱性情報を公開することによってユーザーの保護を支援する、セキュリティ コミュニティの取り組みを認識しています。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2014/12/10): このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V2.0 (2014/12/11): このセキュリティ情報ページを更新し、更新プログラムの既知の問題に対処するために、Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 3 用のマイクロソフト セキュリティ更新プログラム 2986475 のダウンロード センターのリンクを削除しました。マイクロソフトは、この問題を解決すべく調査を行っており、詳細が分かり次第、このセキュリティ情報を更新します。マイクロソフトは、更新プログラム 2986475 を削除しました。また、すでに更新プログラム 2986475 をインストールされている場合は、アンインストールすることを推奨したします。
  • V3.0 (2014/12/13): このセキュリティ情報を再リリースし、Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 3 用のマイクロソフト セキュリティ更新プログラム 2986475 の再提供をお知らせしました。再リリース版の更新プログラムは、オリジナル版の既知の問題を解決します。オリジナル版の更新プログラムをアンインストールしたお客様は、可能な限り早期に、2986475 の更新版をインストールする必要があります。

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