マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-082 - 重要

Microsoft Office の脆弱性により、リモートでコードが実行される (3017349)

公開日:2014 年 12 月 10 日 | 最終更新日: 2014 年 12 月 22 日

バージョン: 1.0

このセキュリティ更新プログラムは非公開で報告された Microsoft Office に存在する 1 件の脆弱性を解決します。影響を受けるエディションの Microsoft Office で特別に細工されたファイルを開くと、脆弱性によってリモートでコードが実行される可能性があります。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

このセキュリティ更新プログラムは、サポートされているすべてのエディションの Microsoft Office 2007、Microsoft Office 2010、Microsoft Office 2013、および Microsoft Office 2013 RT について、深刻度「重要」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Office が特別に細工されたファイルを解析する方法により、この脆弱性を解決します。この脆弱性の詳細については、特定の脆弱性の「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、サポート技術情報 3017349 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

Microsoft Office スイートおよびその他のソフトウェア

コンポーネント

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Microsoft Office スイートおよびコンポーネント

Microsoft Office 2007

Microsoft Office 2007 Service Pack 3
(2596927)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

MS09-060 の 974234

Microsoft Office 2010

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)
(2553154)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

なし

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)
(2553154)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

なし

Microsoft Office 2013 および Microsoft Office 2013 RT

Microsoft Office 2013 (32 ビット版)
(2726958)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

なし

Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)
(2726958)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

なし

Microsoft Office 2013 (64 ビット版)
(2726958)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

なし

Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (64 ビット版)
(2726958)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

なし

Microsoft Office 2013 RT[1]
(2726958)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

なし

Microsoft Office 2013 RT Service Pack 1 [1]
(2726958)

該当なし

リモートでコードが実行される

重要

なし

[1]この更新プログラムは、Windows Update を介して利用可能です。

深刻度および脆弱性識別番号

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、12 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。


影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

Microsoft Office コンポーネントの解放後使用の脆弱性 - CVE-2014-6364

総合的な深刻度

Microsoft Office 2007

Microsoft Office 2007 Service Pack 3

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office 2010

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office 2013 および Microsoft Office 2013 RT

Microsoft Office 2013 (32 ビット版)

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (64 ビット版)

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office 2013 Service Pack 2 (64 ビット版)

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office 2013 RT

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office 2013 RT Service Pack 1

重要
リモートでコードが実行される

重要

Microsoft Office コンポーネントの解放後使用の脆弱性 - CVE-2014-6364

現在のユーザーのコンテキストでリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。この脆弱性は、Microsoft Office が特別に細工された Office ファイルを解析する際にメモリ内のオブジェクトを正しく処理しないことが原因で起こります。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、現在のユーザーのコンテキストで任意のコードが実行される可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

ワークステーションやターミナル サーバーなどの影響を受ける Microsoft Office ソフトウェアを使用しているコンピューターが主にこの脆弱性による危険にさらされます。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーが影響を受ける可能性が高くなります。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft Office ソフトウェアの影響を受けるバージョンで、特別に細工されたファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工したファイルをユーザーに送信し、影響を受けるバージョンの Microsoft Office ソフトウェアでそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図したファイルを含む Web サイトをホストする可能性があります。さらに、侵害された Web サイトやユーザー提供のコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。攻撃者は、特別に細工した Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わりに、攻撃者は通常、ユーザーに電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、自分の Web サイトに誘導し、影響を受けるバージョンの Microsoft Office ソフトウェアで、特別に細工したファイルを開くように仕向ける必要があります。

マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。このセキュリティ更新プログラムは Microsoft Office が特別に細工されたファイルを解析する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • この脆弱性は、電子メールを介して、自動的に悪用されることはありません。ユーザーが電子メール メッセージで送信された添付ファイルを開くかプレビューしない限り、または電子メール メッセージ内のリンクをクリックしない限り、攻撃は行われません。
  • Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Web サイトをホストする可能性があります。さらに、影響を受けた Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれる可能性があります。しかしどのような場合でも、攻撃者は、攻撃者自身が制御するコンテンツをユーザーに強制的に閲覧させることはできません。その代わり、攻撃者はユーザーに何らかの操作を実行するように仕向けます。一般的には、ユーザーに電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージのリンクをクリックさせ、攻撃者の Web サイトへ誘導しようとします。
  • この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。


セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のここで言及されているサポート技術情報を参照してください。

マイクロソフトでは、マイクロソフトが責任を負う脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2014/12/10): このセキュリティ情報ページを公開しました。

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