マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-084 - 緊急

VBScript スクリプト エンジンの脆弱性により、リモートでコードが実行される (3016711)

公開日:2014 年 12 月 10 日

バージョン: 1.0

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Windows の VBScript スクリプト エンジンに存在する非公開で報告された脆弱性を解決します。これらの脆弱性により、ユーザーが特別に細工された Web ページにアクセスすると、リモートでコードが実行される可能性があります。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている時に、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが完全に制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、影響を受ける Windows クライアント上の影響を受けるバージョンの VBScript スクリプト エンジンについては深刻度「緊急」と評価されており、影響を受ける Windows サーバー上の影響を受けるバージョンの VBScript スクリプト エンジンについては深刻度「警告」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、VBScript スクリプト エンジンがメモリのオブジェクトを処理する方法を変更することにより、この脆弱性を排除します。脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、サポート技術情報 3016711 を参照してください。

次のバージョンの VBScript が、このセキュリティ情報で説明する脆弱性の影響を受けます。以前のバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。次の影響を受けるソフトウェアは、Internet Explorer 8 以前がインストールされているシステム、または Internet Explorer がインストールされていないシステムに適用されます。Internet Explorer 9 以降を実行しているシステムをご利用のお客様は、Internet Explorer の累積的な更新プログラム 3008923 (MS14-080) を適用する必要があります。これにより、このセキュリティ情報で説明する脆弱性も解決します。

影響を受けるソフトウェア

オペレーティング システム

コンポーネント

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Windows Server 2003

Windows Server 2003 Service Pack 2

VBScript 5.6
(3012168)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909213

Windows Server 2003 Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909212

Windows Server 2003 Service Pack 2

VBScript 5.8
(3012176)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2

VBScript 5.6
(3012168)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909213

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909212

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2

VBScript 5.8
(3012176)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems

VBScript 5.6
(3012168)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909213

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems

VBScript 5.7
(3012172)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909212

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

リモートでコードが実行される

緊急

MS14-011 の 2909212

Windows Vista Service Pack 2

VBScript 5.8
(IE8 搭載システムのみ)[1]
(3012176)

リモートでコードが実行される

緊急

MS14-011 の 2909210

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

リモートでコードが実行される

緊急

MS14-011 の 2909212

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

VBScript 5.8
(IE8 搭載システムのみ)[1]
(3012176)

リモートでコードが実行される

緊急

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909212

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

VBScript 5.8
(IE8 搭載システムのみ)[1]
(3012176)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909212

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

VBScript 5.8
(IE8 搭載システムのみ)[1]
(3012176)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909212

Windows 7

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

VBScript 5.8
(IE8 搭載システムのみ)[1]
(3012176)

リモートでコードが実行される

緊急

MS14-011 の 2909210

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

VBScript 5.8
(IE8 搭載システムのみ)[1]
(3012176)

リモートでコードが実行される

緊急

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

VBScript 5.8
(IE8 搭載システムのみ)[1]
(3012176)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1

VBScript 5.8
(IE8 搭載システムのみ)[1]
(3012176)

リモートでコードが実行される

警告

MS14-011 の 2909210

Server Core インストール

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

なし

深刻度なし[2]

MS14-011 の 2909212

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

VBScript 5.8
(3012176)

なし

深刻度なし[2]

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

VBScript 5.7
(3012172)

なし

深刻度なし[2]

MS14-011 の 2909212

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

VBScript 5.8
(3012176)

なし

深刻度なし[2]

MS14-011 の 2909210

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

VBScript 5.8
(3012176)

なし

深刻度なし[2]

MS14-011 の 2909210

注: VBScript 5.8 の更新プログラムは、Windows Technical Preview と Windows Server Technical Preview に利用でき、Internet Explorer の累積的な更新プログラム 3008923 (MS14-080) により提供されています。Preview エディションを実行しているお客様には、Windows Update を介して更新プログラムを適用することをお勧めします。

[1]この更新プログラムは、Internet Explorer 8 がインストールされているシステムに適用されます。Internet Explorer 9 以降を実行しているシステムをご利用のお客様は、Internet Explorer の累積的な更新プログラム 3008923 (MS14-080) を適用する必要があります。これにより、このセキュリティ情報で説明する脆弱性も解決します。

[2]指定ソフトウェアに対するこの更新プログラムには深刻度が適用されません。このセキュリティ情報で説明する脆弱性に対する、Internet Explorer を介した既知の攻撃方法はブロックされるからです。しかし多層防御策として、マイクロソフトはこのソフトウェアをご使用のお客様に、将来確認される可能性がある新しい攻撃方法の悪用を防ぐ手助けとなるよう、このセキュリティ更新プログラムの適用を推奨します。

コンピューターにインストールされている VBScript スクリプト エンジンのバージョンはどのように確認できますか?
VBScript スクリプト エンジンは、サポートされているリリースの Microsoft Windows と共にインストールされます。また、システムに新しいバージョンの Internet Explorer をインストールすると、インストールされる VBScript スクリプト エンジンのバージョンが変更される可能性があります。

システムにインストールされている VBScript スクリプト エンジンのバージョンを確認するには、以下のステップを実行します。

  1. エクスプローラーを起動します。
  2. %systemroot%\system32 ディレクトリに移動します。
  3. vbscript.dllを右クリックして [プロパティ]を選択し、次に [詳細]をクリックします。

バージョン番号は [ファイル バージョン]のフィールドに表示されています。ファイル バージョンが 5.8 で始まる場合 (例: 5.8.7600.16385)、VBScript 5.8 がコンピューターにインストールされています。

コンピューターにインストールされている VBScript スクリプト エンジンのバージョンを確認したら、どこで更新プログラムを入手できますか?
このセキュリティ情報の影響を受けるソフトウェアは、Internet Explorer がインストールされていないシステム、または Internet Explorer 8 以前がインストールされているシステムに適用されます。Internet Explorer 9 以降を実行しているシステムのユーザーは、Internet Explorer の累積的な更新プログラム (MS14-080) を適用する必要があります。これは、このセキュリティ情報で説明する脆弱性も解決します。

次の表は、セキュリティ情報が提供する更新プログラムを VBScript と Internet Explorer のバージョン別にまとめたものです。

バージョン

MS14-084

MS14-080

VBScript 5.6
(Internet Explorer 6)

VBScript 5.6
(3012168)

対象外

VBScript 5.7
(Internet Explorer 6 および Internet Explorer 7)

VBScript 5.7
(3012172)

対象外

VBScript 5.8
(Internet Explorer 8)

VBScript 5.8
(3012176)

対象外

VBScript 5.8
(Internet Explorer 9)

対象外

Internet Explorer 9
(3008923)

VBScript 5.8
(Internet Explorer 10)

対象外

Internet Explorer 10
(3008923)

VBScript 5.8
(Internet Explorer 11)

対象外

Internet Explorer 11
(3008923)

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、12 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

VBScript のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2014-6363

総合的な深刻度

VBScript 5.6 (Internet Explorer 6)

Windows Server 2003 Service Pack 2 上の VBScript 5.6

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2 上の VBScript 5.6

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems 上の VBScript 5.6

警告
リモートでコードが実行される

警告

VBScript 5.7 (Internet Explorer 7)

Windows Server 2003 Service Pack 2 上の VBScript 5.7

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2 上の VBScript 5.7

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems 上の VBScript 5.7

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Vista Service Pack 2 上の VBScript 5.7

緊急
リモートでコードが実行される

緊急

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 上の VBScript 5.7

緊急
リモートでコードが実行される

緊急

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.7

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.7
(Server Core インストール)

なし
深刻度なし

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.7

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.7
(Server Core インストール)

なし
深刻度なし

なし

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.7

警告
リモートでコードが実行される

警告

VBScript 5.8 (Internet Explorer 8)

Windows Server 2003 Service Pack 2 上の VBScript 5.8

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2 上の VBScript 5.8

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Vista Service Pack 2 上の VBScript 5.8

緊急
リモートでコードが実行される

緊急

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 上の VBScript 5.8

緊急
リモートでコードが実行される

緊急

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.8

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.8
(Server Core インストール)

なし
深刻度なし

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.8

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 上の VBScript 5.8
(Server Core インストール)

なし
深刻度なし

なし

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1 上の VBScript 5.8

緊急
リモートでコードが実行される

緊急

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1 上の VBScript 5.8

緊急
リモートでコードが実行される

緊急

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 上の VBScript 5.8

警告
リモートでコードが実行される

警告

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 上の VBScript 5.8
(Server Core インストール)

なし
深刻度なし

なし

Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1 上の VBScript 5.8

警告
リモートでコードが実行される

警告

VBScript のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2014-6363

VBScript エンジンが Internet Explorer でレンダリングされるときにメモリ内のオブジェクトを処理する方法に、リモートでコードが実行される脆弱性が存在します。Web ベースの攻撃シナリオでは、攻撃者は Internet Explorer を介してこの脆弱性を悪用することを目的として特別に細工した Web サイトをホストし、その Web サイトを表示するようにユーザーを誘導する可能性があります。攻撃者は「初期化しても安全」と判断された ActiveX コントロールを、IE レンダリング エンジンをホストするアプリケーションや Microsoft Office ドキュメントに埋め込む可能性もあります。また、攻撃者は侵害された Web サイトおよびユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れる、またはホストする Web サイトを利用する可能性があります。これらの Web サイトには、これらの脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれている場合があります。

この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている時に、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが完全に制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。この更新プログラムは、VBScript スクリプト エンジンがメモリのオブジェクトを処理する方法を変更することにより、この脆弱性を排除します。

マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が公に悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受け取っていませんでした。

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開方法に関する情報については、「概要」のサポート技術情報番号の資料を参照してください。

マイクロソフトでは、信頼できる情報源からの脆弱性情報を公開することによってユーザーの保護を支援する、セキュリティ コミュニティの取り組みを認識しています。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2014/12/10):このセキュリティ情報ページを公開しました。

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